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新人教員 10年で少なくとも20人が自殺

   9時からのNHKのニュースで突然以下の内容の放送がなされた。見られた方は、びっくりされたのではないか。

 学校現場でとんでもないことが起こっているのである。
 
 私が以前から警告してきた通りのことが起こっている。
 暗澹となる。
   ★ ★ ★
新人教員 10年で少なくとも20人が自殺
12月23日 19時00分
精神疾患などにかかる公立学校の新人教員が急増し続ける中、この10年間で、少なくとも20人の新人教員が自殺していたことがNHKの取材でわかりました。教員は新人でも担任をもったり、保護者に対応したりする必要があり、専門家は「新人教員は即戦力として扱われ、過度なプレッシャーを受ける。国は自殺の現状を把握して、改善を図るべきだ」と指摘しています。
学校の教員は採用されたばかりの新人でもクラス担任や部活動の顧問を任されたり、保護者に対応したりと、ベテランと同じ役割が求められています。
文部科学省によりますと、昨年度、精神疾患などの病気を理由に退職した新人教員は92人で、平成15年度の10人と比べて、急激に増えています。
さらにNHKで、昨年度までの10年間に死亡した新人教員、合わせて46人の死因について、取材した結果、少なくとも20人が自殺だったことがわかりました。
このうち半数の10人が採用から半年以内に亡くなっていて、なかには4月の始業式から2週間余りで自殺していた新人教員もいました。
詳しい自殺の動機は多くの遺族が民間企業の労災にあたる公務災害を申請していないため、不明ですが、おととし自殺した福井県の中学校の教員の場合は時間外労働が月に最大160時間を超え、部活動や保護者の対応に追われていました。
また、同じく自殺した関西地方の教員は担任を任されていましたが、生徒などとの関係に悩んでいたということです。
新人教員の自殺の実態について、文部科学省は把握しておらず、教員の公務災害などに詳しい川人博弁護士は「教員は採用されてすぐに担任を受け持つなどいきなり即戦力として扱われるうえ、理不尽な保護者への対応もあり責任やプレッシャーが大きい。国は自殺の現状を把握して、改善を図るべきだ」と指摘しています。
新人教員の自殺 実態は
福井県の新人教員だった嶋田友生さん(27)は、おととし10月、自分の車の中で、みずから命を絶ちました。取材に応じた父親の富士男さんは、「教員になって半年でこういうことになるとは予想もしていなかった」と振り返りました。
友生さんは、なぜ自殺したのか。そのいきさつを知る手がかりが友生さんが毎日つけていた日記にありました。赴任した初日の日記には「目の前の子どもたちのために初心を忘れたくない」と決意が記されていました。1年生の担任と野球部の副顧問を任された友生さん。夢だった教員となり、大好きな子どもたちのためにと日々努力しました。
しかし、次第に日記には「日付が変わるまで戻れない日々」、「休んではいけないという脅迫観念」、「今、欲しいものと言われれば、睡眠時間」。こんな記述が増えていきました。そして、ついには「死という言葉が頭に」という記述が現れました。
当時の友生さんの勤務表を見ると、毎朝7時ごろに出勤し、深夜帰宅の日々が続いています。土日も部活動や授業の準備のため働いていました。6月の休みはわずか2日。時間外の勤務も最大で月160時間に及んでいました。
当時の様子を父親の富士男さんは、「帰宅すると2階にある自分の部屋にたどり着けず、そのまま1階で寝てしまうことが多くなった。食事も取らなくなったり、精神的に追い込まれている様子だった」と話しています。
そして10月、体のだるさを訴え、学校を休んだ友生さん。昼すぎになり、家族に「出勤する」と言い残して家を出て、そのまま命を絶ちました。日記の表紙には、『疲れました。めいわくかけてすみません』と記されていました。
ことし9月、友生さんの自殺は「長時間労働や保護者対応など強度の精神的、肉体的なストレスがあった」として公務災害と認められました。父親の富士男さんは「教員の皆さんには、学校の働き方が非常識だということに気付いて欲しい。息子と同じ過ちを繰り返さないで欲しい」と話していました。
職場全体が疲弊 管理職も放置
関西地方で教員となって2年目の女性も、おととし新人教員だった友人が自殺した経験があり、今回、新人教員の実態を知って欲しいと取材に応じました。
この教員は、中学校に赴任してすぐに担任を任せると告げられました。当時の心境を「かわいい子には旅させろ、がけから落とされた気分でした。いきなり担任と言われ、学級開きと言われても何していいかわからない。ありえない失敗をたくさんし続けました」と振り返りました。
初めての担任で子どもたちと向き合うだけでも大変なところに、保護者への対応、さらに部活も担当しました。勤務は早朝7時から深夜まで。土日もほとんど休むことはなかったといいます。さらに、管理職からは若手教員に対して、国が導入を決めた道徳の教科化やアクティブラーニングなどにすぐに取り組むよう求められました。
教員は何度も周りの同僚に相談しようと考えました。しかし、学校には若手の教員が多く、みんなが忙しそうにしているためできませんでした。校長など管理職の姿勢にも疑問をもったといいます。教員は「周りの先生も疲弊していた。助けてと思っても、みんなが助けてという状態だったので、その空気感がしんどかった。管理職は『はよ帰れよ』と言うだけだった。帰りたいけど帰れないと言っても関心がない。何でこんなに遅くなっているんやと聞いてもらえれば、よかった」と話していました。
専門家「国は職場の改善を」
教員などの公務災害に詳しい川人博弁護士は、「民間企業は採用後に一定の研修期間があるが、教員は採用されてすぐに担任となり、子どもや保護者との関係で責任を課せられることが多い。新人には精神的にも身体的にも過度な負担がかかっている」と指摘しています。
そのうえで、「学校の中には採用して1年間は研修期間と明確に位置づけて、担任を持たせない学校もある。国は新任教員の問題がどこにあるか課題を明確にして職場の改善を図る必要がある」と話しています。
 ★ ★ ★
 都市圏の初任者は、もはや大学出たてでは担任できなくなっていると、私は考えている。どれほどの情熱とやる気があっても、困難なのである。
 
 初任者の力量では、一部の子供たちや、一部の保護者たちに対応できないためである。
 そして、担任をしながらの大量の仕事量は、初めての初任者では対応していけない。
 
 どうすればいいか。
 1年目は担任を持たせないで副担任にする。
 そして、その間にいくらか授業をさせ、子供の様子を見させることである。
 しかし、それができる余裕が学校にない。
 だから、必然的に上のような事態が起きているのである。
  緊急事態が起きているのである。
 すぐさま文科省、教育委員会は、対応を検討しなければとんでもないことになる。
 
 

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コメント

この件について思うのですが、同じ教員でさえ、校種が違うと考え方が違うように思います。
実際、私は特別支援学校に勤めていますが、ある他校種の先生からは
「え?クラスにたったの◯人しかいないの?」
「たったの◯人なのに二人も教員がいるの(笑)?」
「え?それを算数で指導してるの?信じられない(笑)」
と、いう返答が一部で返ってくる現状があります。

私が他校種を知らないので、確かにもっと沢山の児童生徒の対応に追われている先生に比べたら大したことないのかもしれません。

同じ教員ですらこのように他校種の現状を知らないので、現場にいない人からすると、現場の悲鳴や現状は見えないので、気付かれなかったり見過ごされたりするのかなと思いました。

投稿: 匿名 | 2017年1月 7日 (土) 09時10分

ご無沙汰しております。
以前、講師一年目で誰も頼れる人がいなくて限界です。とこちらで吐き出させていただいたはらぐろです。
先生のメッセージに慰められ、なんとか危機を乗り越えることができました。本当にありがとうございました。

遅くなりましたが、その後と現状をご報告させてください。
その後、管理職に本当に限界だと現状を洗いざらいぶちまけました。
その中で管理職に私の置かれている立場を知ってもらい、スクールカウンセラーによるカウンセリングを月に二度ほど受けています。
冬休みにゆっくり休養することができ、今年一年の仕事を整理することもできたため、三学期からは自然体で仕事をすることができています。
一緒に入っている特別支援担任は相変わらずですが、頼ることなく自分で判断ができるようになったため、かなり楽になりました。

新任教員への精神的負担は本当に尋常ではないと感じます。
アクティブラーニング、英語、プログラミング、道徳と、あれやれこれやれとぶっ込んできますけど、それを児童に指導する教員をどうやって教育していくのか。
行政にはもっと現場のことを知ろうとして欲しいです。
7月には算数の味噌汁ご飯が出版されるのですね。楽しみにしています。

投稿: はらぐろ | 2017年2月 7日 (火) 21時46分

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