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つれづれなるままに~襟裳から帰ってきたら風邪を引く~

  ●宮崎県の西都市のN指導主事が、訪ねて来られた。

 「どこかの学校で「味噌汁・ご飯」授業を実践しているところはないですか?」ということ。
 残念ながら、横浜ではない。
 そこで、井上雅一朗先生のクラスで授業をしてもらい、私も駆けつけて国語の授業をしましょうということになった。
 
 西都市では、「日常授業」の改善というテーマで取り組んでいるということ。
 
 最近、あちこちのところからこういう連絡がある。
 
 もう授業研究が、「ごちそう授業」では成立しなくなっているのである。
  それはそうであろう。

 日頃やっていない授業を作り上げて、互いに研究授業をする。それを全体会で検討する。
  年に1回の研究授業で、役目を果たすことになる。

 明日からまた研究授業とは違う「日常授業」をする。
 こんなことを繰り返してきたのである。

 ここからは何も生まれないはずである。
 学校の現状が、それを物語っている。
 
●9月30日、9時に家を出る。タクシーで二俣川駅へ向かう。そこから高速バスで、羽田へ。
 
 羽田では、20℃の気温。コートはとても着てはいられない。
 ところが、帯広空港へ着くと、気温2℃。
 一気に、18℃下がる。とにかく寒い。
 
 ここからあの襟裳岬のえりも町へ向かう。
 えりも小学校への学校訪問。
 
 もう3回目のことになる。
 えりも町教育委員会の課長補佐のHさんに迎えにきてもらう。
 2時間かかる。
 
 旅館に着いたのは、5:30過ぎ。もう真っ暗。
 いつもの田中旅館。ここにも3回目になる。
  食事がおいしいので、とても気に入っている。
 ★
 31日、9時に迎えにきてもらう。
 えりも小学校へ行く。

 えりも町の高台にある小学校。
 北海道中を回ったが、3本指に入るぐらいの、すてきな学校。
 えりも町の人たちの、学校へかける願いが分かるものである。
 「今年も、ここへ来たんだ!」という思いになる。

 早速校長室へ入ると、教育長がおられる。
 初めてお会いする。

 今まで2回とも、教育長の所用で会えなかったのである。
  日高教育局からも2人の指導主事の先生が見える。
 
 3校時、4校時。全部の先生方の授業を見せてもらう。
 算数の授業。もう3年目の研究である。

 見違えるような授業が展開されている。
 子供たちの集中が良い。先生たちの授業の授業のテンポが良い。学習規律がきちんと整えられている。
 今までの2回目までは、かなりの課題があった。
 それが、見違えるように変わっている。
  ★
 各教室を回っていると、ふと気づく。
 全員の机の前の方に、ざっくりと溝が掘ってある。
 子供たちは、そこに鉛筆や消しゴムなどを置いている。

 下に落ちることがない。
 聞くと、教育長の発案で、今ではえりも町の全クラスがこうなっていると。

 アイデア。教育長が帯広の学校を参観しているとき、こんな学校があってマネをしたと言われる。
 実際に、このように変えていけるというのがすごい。
 志がある教育長はやることが違う。
 
 夜、校長先生、教頭先生と田中旅館で懇親会。そこへ教育長も駆けつけてこられる。
 盛り上がった。なんとも楽しい会である。
 ★
 翌11月1日、またまた帯広空港へ送ってもらう。
  2℃の寒さ。
 3日には、44年ぶりの大雪が降ったという。
 帯広空港で、20センチの積雪。
 これにぶつかっていれば、帰れなかったかもしれない。

●先頃発表された文科省の問題行動の調査によると、昨年度の小中高のいじめ件数は過去最多で22万件上回り、暴力行為も約5万7千件で、これも増加しているという。
 
 小中の不登校は12万6千人で3年連続増加している。
 小学校では、いじめ、暴力、不登校すべて過去最多となった、という報告である。
 
 毎年、過去最多という表現で増加している。
 これは数字に出てきただけで、この何倍も実際には起こっていると思わなければいけない。
 
 O府やO市は、教師に受けようとする学生が少なくて、教員の質の確保が困難になっていると聞いている。
 「おい、おい、おい」と言うところである。
 あのH氏も、とんでもないことをやってくれたのである。

 私は、数年前から日本の学校はこのままでは崩壊していく、と言っている。もちろん、公教育だからハコモノは残るが、そこは収容所みたいになる。
 子供たちの教育なんて不可能なのだ。
 
  こんな状態で、「アクティブ・ラーニングなんか危険である」という意味が分かってもらえるだろうか。

●襟裳から帰ってきたら、ぞくぞくして、鼻水が出て、これは、これは、風邪を引いている。
 ちょっと熱があるかもしれない。
 10年ぶりの風邪ということになる。
 しばし、ゆっくり休養をしなければいけない。
  女房から言われる。
 「お父さん、もう少し歳のことを考えなきゃね」(苦笑)と。

 
 


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コメント

野中先生、体調はいかがですか?季節の変わり目、どうか、お大事になさってください。

先日、知り合いから「味噌汁・ご飯の授業って何?」と聞かれました。私の知りうる範囲で話をしたところ、「そうだよね、それが現場には必要なんだよね!」と前のめりになって聞いてくれました。
知り合いの学校では、アクティブラーニングで学校研究を進めています。しかし、どこかつかみどころがないまま、何となく「アクティブラーニングもどき」の授業をし、事後研究会をし、翌日からは日常授業にもどる、そんな話も聞きました。

子ども達にとって本当に必要なのは、確かな学級づくりの基盤の上に成り立つ日常授業のはずです。それなしに、アクティブラーニングが成り立つのか、甚だ疑問の毎日を送っています。
何より、私も含めて、そういう現状をよく理解して「アクティブラーニングの何たるか」を語らなければならないと自戒しています。

投稿: げんちゃん | 2016年11月 6日 (日) 08時46分

げんちゃん、コメントありがとうございます。2日間、しっかり休みました。熱があって、ちょっと体がふらふらでした。今日は熱が下がっていますが、体の節々が痛いです。12日に愛知県で講演があり、その原稿がまだできていないのであせっています。とにかく、体あってのものですので、ぶっつけ本番で行こうと思っています。

投稿: 野中信行 | 2016年11月 6日 (日) 10時06分

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