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横浜いじめ事件、その後。

   横浜市のいじめ事件についての私のブログに、以下の方の反応が載せられた。

 まず、山形の鈴木玄輝先生。フェイスブックに載せられていた。
★ ★ ★
横浜市で発覚したいじめ事件。
福島市から自主避難した子どもが、大変ひどいいじめに遭い、中学生になった今も、未だに不登校のままでいる。
衝撃的ないじめの内容に、心を痛めた人も多いはずだ。
私も、いじめの真相はこれから明らかになっていくことを踏まえたうえで、おそらく事実と思われる内容については、学級で子ども達にも話した。
「人として許されないことである」と。
いじめを防げた局面はいくつかあったはずだ。児童の状況観察、児童の訴え、他にもいじめに関わる情報は舞い込んでいたようである。その時点で対応していれば、ここまで深刻にはならなかったはずだ。
野中信行先生のブログを読んでいて、「現場の多忙化」も背景要因としてあることは確実だと感じた。以前、野中先生は『授業力&学級経営力』誌で「足し算発想」からの脱却を主張されていた。
今、現場は「足し算発想」から抜け出せずにいる。学級づくり、授業づくりだけでなく、学校運営、もっと言えば教育行政全般が「足し算発想」に陥っている。
今回であれば、いじめ防止対策推進法が遵守されなかったことが問題視されている。恐らく、横浜の先生方の下には、これからたくさんの書類やアンケート等が舞い込んでくるだろう。それらも大切なことかもしれないが、もっと大切なことをするための時間を物理的に奪ってしまっていると思えてならない。
教育行政を初め、教育に関わる全ての場で、勇気をもって「引き算発想」を進めなければ、いずれ教育現場、教師は破たんする。
「重点化」と言いながら、「足し算」、「build」の繰り返しでは、いつまでたっても「重点化」ははかれないという自己矛盾に陥っているのだ。
今回の一件は、そのことを如実に提起している。
 ★ ★ ★
 いつもコメントを書いてくれる「TOSS超末端教師」の先生は以下のコメントを載せられている。
 ★ ★ ★
 先生ご指摘のとおりだと思います。
 加えて思うことが、この学校の状態がどうか、ということです。
 学級崩壊・学年崩壊・学校崩壊が日常化したなら、こんな感覚になっていたのではないでしょうか?
「何、お金を要求された?いくら?〇万円?なら、警察に(も)届けて?それなら(しょうがないけど←ふだんいわないが)対処する」
 落ち着いた状態の学校では考えられないことが、ふだんの感覚になってしまっていた、と考えます。
 もちろん、いきなり「お金をくれ」になるわけはありません。最初は、悪口・からかい・小突き合いだったはずです。そこで、適切に対処できれば、絶対「お金・・・」とはならなかったはずです。
 社会科教師の私としては、ふだんのいじめ解決の指導に加えて、福島県民の立場を理解させる絶好の機会であるととらえます。指導の仕様によっては、「この子のために、何ができるか考えよう」となった可能性もあったでしょう。
 ただ、そんなことも考えられないほど、教師が疲弊していたのではないでしょうか?
 (ここからは、個人的意見です)
 深刻ないじめ(いや、児童生徒の犯罪事件)が報道されるたびに思うのですが、いくら言っても言うことのきかない児童生徒(保護者も?)に対して、「戒厳令」のような制度が必要だと考えます。現法令では、教育委員会による出席停止(の永久化)でしょうか?
 しかし、文科省のHPを見る限り、ぬるすぎます。もっと厳罰化に近い制度にすべきです。できれば、校長に権限を与えてほしいとも思います。いじめ(犯罪)をしても別に問題ないじゃん、と思われかねないので、もっと厳しくすべきです!!!
 こういう意見を書くと、「加害者の人権は、学習権は、・・・・」とか言いそうな「人権団体」がいますが、そういう人たちには、「だったら、あんたらで全部解決してくれ。加害者も被害者も納得する方法で。それではできないから、強烈に言っているんだ!」と言い返しますね!!!!
投稿: TOSS超末端教師
 ★ ★ ★
 また、岩手の平野先生がコメントをくださっている。
 以下のものである。
 ★ ★ ★
野中先生、こんにちは。
岩手の平野と申します。元教員です。
このニュースを聞いた時、私の頭に最初に浮かんだのは、先生が指摘されたことと、全く同じでした。
>この問題の根っこには、教師の多忙さ、仕事の多さによる疲弊感が横たわっていると、私は睨んでいる。
その通りです。私も強く賛同します。
この事件について、第三者委員会は「教育の放棄に等しい」と学校側を非難したそうです。それは正しいとして、でも私は、
「教育の放棄? 教育を放棄しているのは、この国自身だろ」と、真っ先に思ってしまいました。
なぜ今の学校教育は機能しないのか、もっと根本を変える発想を持たないと、これからますます悪い方向に進む気がしてなりません。
投稿: 平野 浩
  ★ ★ ★
 私と同じように考えている先生たちが、こうしておられるということ。
 神奈川県の問題行動調査では、昨年度に前年度より1437件多い7916件のいじめが認知されている。特に小学校の認知件数が急増している。
 公立学校の暴力行為の発生件数も増え、小学校の大幅な増加がみられる。
 都道府県別では、全国第3位の多さである。
 ★
 私の知り合いの大学の先生が、自分のゼミ生が療休に入ったので心配して会って話をしたという。2年目の先生。ところが、話を聞いていると、その学校は昨年だけで6人の教師が退職しているということ。
 これは、横浜市の小学校の話である。
 
 おそらく、この小学校は、学校崩壊状態でとてもいじめに対処できる状態ではないのである。
 このような学校が増えている。
  私は横浜の教育長が大変努力されていることを知っている。
 だが、多くの学校で機能不全の状態に陥ろうとしていることを防ぎようがないのである。
  いじめ対処どころではない、ということになる。
 はっきりしているのは、学級崩壊をしているクラスは、それに伴って深刻ないじめが起こる。
 いじめをしている子供たちは、確信犯である。
 この対処は、TOSS超末端教師の先生が個人的に考えられていることを行う以外にないはずである。
 アメリカは「ゼロ・トレランス」で一気に全米法で対処したが、日本はこのような法律は作れない(必ず反対されて潰される。だから、政治家は、自分の票に響くので誰も立法化できない)。
 だが、いじめをしている子供を出席停止なり、別教室での学習などの措置を取らない限りいじめの増加を止めることはできない、と私も思っている。
 行政は、学校や教師たちががんばれば何とかなると判断している。だから、管理体制をさらに締め付ける。
 そんな方向が効果を上げるならば、どうしていじめや暴力行為が増えていくのだ、という説明ができない。
 横たわる根本に手を付けようとしないからである。
 残念ながら、いじめ事件は繰り返す。
 
 

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コメント

 30代の小学校教諭です。私が勤めている県でも,生徒が自殺しました。第3者委員会は,現場に指導をしました。しかし,いくら指導をしても子どもたちの事を考える時間が足りないのだろうと私は思いました。
 以前勤めていた学校では,「足し算」方式でした。管理職が,どんどんどんどん「足し算」にしていくのです。一回始めると辞められないのです。その行事や取組について反省をする時間がないからです。一方で,「超過勤務しているから,気をつけなさい。」と多くの職員に言うのです。時間内で終わらない仕事をどんどん増やしていきます。「時間内で終わらない仕事」を命じることもパワハラだなと思います。管理職も,直接的なパワハラはしないケースが多いなと思います。(職員から訴えられてはいけないため。)しかし,「仕事をどんどん増やす」という間接的なパワハラがとても増えています。「ひき算」にしていかなければ,悲しい事件も増えると思います。子どもの問題に目を向ける時間も少なくなると思います。「ひき算」が必要なことに気づいていない若手の教員も多くいます。どちらでもいいじゃんと考えているベテラン教員もいます。私は野中先生の本をよく読んで共感していますが,なかなか現場の意識が統一しません…。

投稿: ある教師 | 2016年11月23日 (水) 17時37分

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