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今、算数の「味噌汁・ご飯」授業を作っています!

  私たちは、今算数の「味噌汁・ご飯」授業を作っている。

 
 教科書を教えていくのである。
  「で」ではない。「を」である。
 
 そうしなければ、授業の日常に耐えられないから。
  ★
 「でも、それならば全国の多くの教師たちがやっているのじゃないですか?」と言われそうだ。
 教科書をしまわせて教えている教師もいるが、まあだいたいが教科書通りに進んでいる。

 だが、多くの先生は指導書を見ることに精一杯。
 教科書がどのような配列になっているか、どんな工夫が凝らされているか、見ていない。
 ほんとうは、教科書研究が教材研究なのである。

 私たちの「味噌汁・ご飯」授業は、確かに教科書通りに進むが、工夫はある。

 第1に、単元テストで平均80点~90点を目標にしている。
 私たちは、学力向上の指標を単元テストに置いている。

 第2に、クラスの低学力児を、何とか中位に引き上げていく努力をしている。
 10、20、30点ぐらいしかいつも取っていない子供たちを、50、60,70点に引き上げることを目標にしている。
  これはそんなに簡単なことではない。
 ★
 点数にこだわり過ぎではないですか。
 点数を上げることばかりにとらえわれる点数主義になるのではないですか。
 そういうように言われそうである。
 
 私たちは、ここはきちんと押さえている。
 確かに点数ばかりにこだわると危険である。
 
 だが、私たちは、「子供たちが目が輝くようになってきました」「とても意欲的に学習に望むようになりました」「挙手する子供が多くなり、子供たちはとても意欲的です」などの情緒的で、抽象的な言葉で、私たちの算数の授業を表現しない。
 こんな言葉は、見方を変えればどうにでもとられるものである。

 私たちは、きちんと「事実」(点数)で自分たちの授業を表現したい。
 それとともに、きちんとした「学力」を子供たちに保障していく責務を持っている。

 学力を向上させる意味は、ただ点数をあげるだけでなく、子供たちの学習に対する意欲や自信を育てるためであると。 だから、点数を上げることは、あくまでも手段にしか過ぎない。
 目的化してはならない。
  ★
 研究会で2年目の先生である。
 先日、こんな報告を受けた。
  ★ ★ ★
 先日「面積」のテストを行いましたのでご報告を。
細かい数字は手元に資料がないので忘れてしまいましたが、平均点は88点でした。LD傾向の児童がひとり15点という結果に終わってしまったのが課題ですが、37人の児童のうち2/3くらいは90点以上とれています。また、同じくLD傾向(九九が全て言えません・・・)の児童が65点をとれたということに私なりに手応えを感じました。その子も嬉しそうにしていました。
やや、簡単で理解しやすい単元であることも事実ですが、いまのクラスでこれくらいの点数をとってきたのは恐らく初めてかと思います。
研究会の先生方と比べてしまうと大したことはないと思いますが、私なりに良い感触を掴めたのでご報告いたします。
 ★ ★ ★
 あえてメールを載せている。
 2年目のこの先生の「やったなあ!」という思いが伝わるだろうか。
 教師は、こんなところで一番うれしくなるのである。
 ほんとうは、このような喜びのために、私たちの仕事があるのである。
 ★
 「味噌汁・ご飯」授業研究会に参加して、2回目の先生がいる。教師生活3年目の先生である。1回目の研究会に参加して、早速自分の算数を変えられている。
 何が一番変わったか。
 クラスの低学力児3人が、算数に対して意欲的になったという。
 たとえば、次のように報告されている。
 A児…指導メモを取り出しの先生にコピーして渡すこと
    で、連携。テストによっては、他の子よりできる
    ようになった。
 B児…もともと解ける問題と解けない問題がはっきりし
    ていたが、まんべんなく取り組めるようになった。
 C児…授業に対して前向きになった。合同な図形は、進ん    で回りの子とノートを見せ合ったりして正確に書け    るようになった。
 
 自分の授業を変えて、早速3人の低学力児が反応している。
 こんな時、一番変わるのは、教師自身であることが分かってもらえるだろうか。
 不可能と思えていた低学力児が、目の前で変わっていくのである。
 教師にとって、こんなうれしいことが他にあるだろうか。

 この3年目の先生は、どのように授業を変えたのか。
 ぜひとも知りたいと思われるだろうか。
 
 確かなことは、教科書をきちんと教える「日常授業」を大切にし出していることである。
  ★
 これが、「味噌汁・ご飯」授業である。
 
 忙しさにへとへとになっている教師。
 とにかく毎日を乗り切るのにぼろぼろになっている教師。
 
 忙しさは変わらないが、教師たちは「この場所」に戻ってこなければならないと思っている。

 「この場所」とは、「日常授業」の中に教師の喜びを見つける場所である。
 その場所を、私たちは「味噌汁・ご飯」授業として提案している。
 

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