保護者の方のコメントに答えて
保護者の方のコメントをきっかけに、さまざまなやりとりがなされました。
保護者の方から私にもコメントしてほしいということですので、改めで読み返しました。
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私のブログは、これから起こってくる教師たちの問題とどのように対処すべきかの方向を書いているものです。
今、小学校は女性教師は6割、中学校は4割を占めています。
だから、結婚し、妊娠し、子育てを中心に行う女性の先生の負担は大変なものになります。
私はここ数年の間に、子育てをしているママさん先生は、睡眠を削り、もはやぎりぎりの状態で仕事と家庭を両立させている状態であり、もう両立ができない状態で辞職する以外にないという方が数多くいることを知りました。
もう一教師の努力ではどうにもならない状態に追いやれていることがわかります。
このままでは、学校は崩壊してしまうと何度もこのブログで言ってきました。
崩壊してしまうというのは、学校で子供が育てられない状態に追いやれていくということです。
ハコモノは、公立ですから残りますが、もはや収容所みたいになっていく可能性があります。すでに、そのようになっている学校はあるのです。
教師は鬱病や入院などに追いやられて、退職していきます。
実際に知っている中学校では、4月から7月までの間にかなりの先生が辞めている状況があり、また、昨年ある小学校で6人の先生が辞めて、2年目の先生が療休に入るという学校の状況も聞きました。
大変なことになっているわけです。
こういう中で、さて私たち教師は何ができるのかと問いかけているわけです。
そういう思いを先生たちと共有したいという考えです。
私はもうすでに退職していますが、常に教師の立場で、教師の目線で、今も考えています。
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保護者の方はコメントされています。
上の子供の体調不良や自分の体調不良(妊娠中)でしばしば休む先生がいる。
それでいいのでしょうか、と。
私の問いかけと、あまり正対していないコメントなので、忙しさに紛れてそのままにしておりました。
そこからさまざまな方のコメントが出されて、やりとりが
交わされました。
やりとりの一部は、不毛なものだと思いました。
学ぶものがないのです。
私のブログで、こんなやりとりはしてほしくないと正直に思いました。
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私の37年の教師経験から言えば、このような先生はいませんでした。もちろん、休まれたりすることはありますが、それは特別な時です。
がんばって一生懸命教師を続けておられました。
私の女房も、同じようにして妊娠し、出産し、教師を続けました。
学校の管理職は、このようなことには特に気を遣い、最優先のこととして取り組みます。
だから、あまりにもひどい場合は、周りの教師も迷惑する訳ですから、当然その教師への指導が入るはずです。
そのような甘さをもって、これから教師を続けようとしたら、続けられるはずはありません。
学校現場は、もうそんな悠長な場所ではないのです。
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私のブログは、数多くの先生たち、保護者の方、各方面の方々に読んでもらっています。
私の動向を記録したもの(つれづれなるままに)。講演をすることが多いので、そこで感じたことや思ったこと。それに何よりも大切にしているのは、困っている初任の先生や、クラスがうまくいかない先生たちへのアドバイスです。本を出しているという責任として、相談に乗っています。何とかがんばってほしいという思いを込めて、発信しています。
コメントでも、私と同じ立場で相談に乗ってもらえる先生方があり、励ましてもらえる先生もあり、……ととてもうれしく思っています。
だから、このブログはできるだけ門戸を広げて、自由に意見を発表できる場でありたいと願ってきました。
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私も、来年は古稀を迎えます。
このブログも、そんなに長く続けることもないでしょう。
止めどきはありますね。
だから、これからは私のブログの趣旨に限定し、絞って続けて行けたらいいなと考えています。
コメントも、私の判断で掲載できるかどうかを決めていきます。
どうしても答えなければいけない場合は、個人的に連絡します。
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保護者の方からのコメントの、私なりの答えと、これからのことを書きました。
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