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人間らしい生活を送る権利をください!

   

niftyニュースで次のようなことが話題になっていた。

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 教員の悲痛なツイートが話題「午後10時に保護者の電話で…」
「ブラック企業」なる言葉がすっかり定着した日本社会。
「名ばかり管理職」や「みなし残業」など、あらゆる手を使いサービス残業を横行させる企業が後を絶たない一方で、かつては安定・安泰の象徴だった公務員にも厳しい現実の波が押し寄せているようだ。
8日、中学校教諭を名乗るひとりのTwitterユーザーの投稿が大きな注目を集めた。
■「人間らしい生活を送る権利をください」
「私たち教員にも休む権利をください」から始まる痛切なツイートは、学校現場の過酷な状況を紹介している。
私たち教員にも休む権利をください。人間らしい生活を送る権利をください。一日16時間も学校にいる今の生活は異常です。午後10時に学校に電話かけてくる保護者さん、「なんで○○先生はもう帰ってるんですか?」と、何故怒るのですか?午後10時に電話が繋がることに疑問は抱かないのですか
― kaoru (@kaoru13375786) 2016年9月8日
たしかに、1日16時間も職場にいることや、日が変わる2時間前である22時に顧客が電話をかけてくることは、一般企業でもあまり見ない光景だ。
教師は公務員であるとともに、ときに「聖職者」として高いプレッシャーをかけられるというのはよく言われることだが、現実は想像以上に大変そうである......。
このツイートには多くの賛同の声が寄せられている。
@kaoru13375786 大変ですね。その場合は保護者に怒っていいのです。先生は聖職者かもしれませんが、生活が守られる権利があります。それを理解できない保護者には、校長ら管理職がピリシと言うべきです。県PTA本部役員や単P会長をしたものとして保護者の横暴は抑えねばと考えます。
― 赤熊 (@redbear2014) 2016年9月8日
@kaoru13375786 夫が教員をしていますが定時で帰ってくるなんて夢のまた夢。土日でも学校は休みなのに部活がある。
ご飯と入浴、睡眠を済ませに帰ってきている様な感じで見ていて心苦しいです。
家に帰ってまで仕事と各ご家庭からの電話対応、ブラックどころじゃない。
― ?すあま@28w?? (@ocutopaaas) 2016年9月8日
■ブラック企業に勤めている自覚がある人の割合は
ちなみに、「しらべぇ」ではブラック企業に関して、過去に多くの調査を行なっている。
たとえば、「自分が勤めている企業・組織はブラックだと思う?」という調査において、「そう思う」と答えた人は全体の19.5%。
年代別にみると、20代、40代に該当者が多いことがわかる。
子供たちへ適切な教育が行なわれるためには、教師たちの労働環境の整備は必須。
「子供に愛があればなんとかなる」「公務員なんだからそれで十分だろ」などと根性論で責めるのではなく、先を見据えた建設的な議論・改革が求められる。
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 フェイスブックで「学び合い」の西川純先生が、以下のようなことを書かれている。
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ここまで書く必要は無いけど・・・・
 仮に、顧問も部活指導をしたい。子どもも部活動をしたい。保護者もお願いしたい。という状況であっても、定常的な土日の部活は脱法です。
 だって、学校の教育活動は個人の趣味でやっているわけではありません。校長の管理下です。だから、校長が命じて土日に部活をやっていることになります。ところが、校長が土日に勤務を命ずることは出来ますが、例外的であると法に定めています。
 従って、校長は脱法をしているのです。
 それを子どものためだと正当化するのは、お客様のためだと正当化する、どこかのブラック企業と全く同じです。
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 「脱法」とは、広辞苑を引くと次のようなことになる。
「法律に触れないような方法で、実際は、法が禁止していることを犯すこと。」
 
 部活指導をしている教師は、自分が「脱法」行為をしているという自覚はもちろんないであろう。校長にもないであろう。
 問題は、文科省である。
 「脱法」行為をしているということを分かりながら、放置していることになる(検討をしている段階らしいが)。
 脱法ドラッグが問題になったことは記憶に新しいではないか。
 「脱法部活」も何とかしなくては、中学校の先生たちの生活を守ることはむずかしい。
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 勤務時間を過ぎて、学校に平気で電話してくる保護者はごまんといる。
 
 緊急の場合は仕方がないが、ほとんどが「子供が荷物を忘れたので取りに行っていいか?」ということから、苦情の連絡である。
 保護者は、教師の勤務時間が5時までだということの自覚がない。多分、9割以上の保護者はそうだと思われる。
 先日のブログでも書いたが、横浜市教育委員会は、8月の8日から12日まで学校閉庁日とした。その間の緊急ごとは教育委員会に連絡してほしいという措置。
 多分、教育委員会が取り組んでいる教師の仕事の軽減措置の1つと思われる。
 土日を入れると、9日間の休みになる。
 やれるではないか、ということである。
 今その気になれば、どこでも来年からやることができる。
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 それから、これも何度も書いているが、学校は5時になったら、留守電に切り替えること。
 緊急の場合は、学校用の携帯電話(教頭が管理している)に電話すればいいようにすればいい。
 このことの効用は、3つある。
 1つは、どうでもいい連絡が減ること。
 2つ目は、保護者が教師にも勤務時間があることを理解できること。
  3つ目は、教師の負担がかなり軽減されること。
 教育委員会がきちんと決定し、学校へ周知すれば必ず実現できる。
 これは脱法でもなんでもない。当たり前のことである。
 でも、こんなことさえも実際には学校現場で決定することはむずかしい。それは教師たちの一部が「そこまでやることもないんじゃないですか!」という声をあげるからである。また、5時過ぎに保護者と連絡を取らなければいけないことも確かにあるからである。
 
 だから、教育委員会である。ここが決定すればいい。最初は「6時以降は留守電にしていく」ということでいいはずである。

 

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