「どうでもいい」仕事に悩んでいる人 必見!
私は密かに読書通を自認している(笑)。
と言っても、そんなに本を読んでいるわけではない。
私は若い頃組織に所属することがなかったので、ただただ一人で「インプット」を繰り返してきた。
めちゃくちゃにインプットした。
だから、無駄なインプットも数多くした。
そのために、今では「読まなくてはならない本」は向こうから声をかけてくれる。匂いを発してくれるのだ(笑)。
「読まなくちゃ!」となる。
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先日、朝日新聞の広告欄にふと目をとめる(2016年8月28日朝刊)。
出口治明さん。
ライフネット生命保険会社 代表取締役会長となっている。
初めて名前を見る人である。
いやいや、初めてではなかった。
『世界一子どもを育てやすい国にしよう』という本は買って積んでいたのである。忘れていた。
その広告欄は、「リーダーの笑顔に人はついてくる」というテーマ。
★ ★ ★
僕は60歳を過ぎてからインターネット販売の生命保険会社を開業し、今年で8周年になります。社員140人ほどのベンチャー企業ですが、トップとしての目標は全社員が毎朝、目覚めたときに「今日も早く出社したい」とワクワクするような職場にすることです。そのためにはまず僕自身が元気に明るく楽しく仕事をすること。そう心がけ、時折、鏡で自分の顔をチェックしています。
★
教育現場でも同じです。子どもにとってはすべての大人がロールモデル。先生が楽しそうな顔をしていれば子どももまねするはずです。より優れた子どもを育てたいなら、まず教える立場にある先生が元気に明るく楽しく指導に取り組むことが大切です。
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ところで、そもそも人は何のために勉強すると思いますか。 自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言えるようになる。たった一つ、それだけのために勉強するのです。教育の目的はこの言葉に尽きます。ですから、これから教師や講師に就こうという皆さんには、自分の考えを言語化でき、相手に伝えられる子どもを育ててほしいと思います。
★ ★ ★
おいおい、私たち「味噌汁・ご飯」授業のめあてをここに同じように書いてあるではないか。
私たちは、「味噌汁・ご飯」授業でどんな子供たちを育てようとしているかと言うと、次のように言ってきた。
①自分の考えを持つ
②言語化する
③それを相手に伝える
同じことを出口さんも言われている。
★
急ぎ出口さんの著作を調べてみると、結構出されている。
うかつであった。
読書家を自認している私が、同世代の団塊の世代が出している本を知らなかったのである。
急ぎ、3冊の本をアマゾンに頼む。
『本物の教養』(幻冬舎新書)という本は、もう13万部突破だったのである。
★ ★ ★
さて、現在、ライフネット生命というベンチャー企業の代表取締役会長兼CEOというポジションに就いています。いわゆる経営者です。経営者は企業に対して大きな権限をもっていると同時に、大きな責任を負っています。それだけに、経営者にとって自分の企業はとても大きな存在です。私は、当然のことですが、ライフネット生命を起業して以来、過去の人生のどの時期よりも長時間必死に働いています。しかし、それにもかかわらず、人間にとって仕事とは何かと言えば、「どうでもいいもの」だとあえて言っておきたいと思います。
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う~~~~ん、よくぞ言うなあというところ。
実におもしろい。
今「どうでもいい」仕事で悩んでいる人、苦しんでいる人は、この本を読んだ方がいい。
改めて本から学ぶことは数多くあるのだと、再認識する。
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