また、現場は新しい課題を抱え込む(2)
諸富先生の本を読みながら、先日のコメントがあった「みみこ先生」のクラスの子供2人のことを思った。
この子たちも、「愛着障害」の子供ではないかと。
みみこ先生、ぜひこの本も読んでください。
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諸富先生の、次のような指摘が目にとまる。
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大切なのは、教師同士の連携、チームワークです。学校や、幼稚園、保育園、学童クラブ(放課後児童クラブ)を、子どもにとっての「心の安全基地」にするためには、スタッフ同士の連携がすごく大切なのです。
かんしゃくを起こした子どもは、「この先生の言うことは聞かない」と意固地になるからです。
「むこうへ行こうよ」と促されても、「いやだ、ここじゃないとダメだ」と、ばたばたして抵抗するばかりです。
この場合、もしどなって説教したら、余計に子どもは緊張して、パニックになってしまいます。こういう子はむしろ、ゆるめてあげることが大切です。
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また、次のような指摘も目に止まる。
★ ★ ★
子どもが荒れる原因が、発達障害であれ、愛着障害であれ、いちばん大事なことは、「学級が子どもたちにとっての安全基地」になることです。
心が荒んでいる子どもが落ち着いていくために重要なのは、「安心安全な環境」を提供することです。
覚えておいて損のない重要な法則は、「場所を変えると、気持ちが落ち着くことが多い」ということです。
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ここでぴったりと、諸富先生と私の「学級づくり」が一致する。
今、「学級づくり」の第一のねらいを「安心・安全な居場所づくり」と設定している。
これが、まず第一に取り組まなければならない課題である。
4月の1ヶ月は、「授業づくり」よりも優先されなければならない最優先課題。
そのために必要になるのは、学級内ルールの確立である。
このルールが学級で息づいていないと、「安心・安全」な基地にならない。
治安がきちんとできていないところでは、住民が安心して暮らせないということと同じである。
朝の会で「これはしてはいけない」「あれはしてはいけない」と伝えるだけではルールは学級に息づかない。
子供たちが、自分たちで実践して、自分たちで「守れた!」という体験を経て、クラスのルールとして定着していく。
そこで「目標達成法」や「個人目標達成法」(ハカセ方式)を提案している。
軌道に乗ると、すぐにクラスは落ち着く。
ぜひ試してみてほしい。
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