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童神先生のその後

  TOSS末端先生からのコメントで、もう十分に答えになっている。少し付け加えたい。

●童神先生からの返信 

 野中先生、TOSS末端教師さん、返信ありがとうございました。
 あれから良くなったり悪くなったりの繰り返しです。特に良くないのが、朝会があったりパソコン室等で授業を行う教室移動がある時で、どうしても子供たちが落ち着かず騒然としてしまいがちになってしまいます。

 頭では「フォローを」と思っているつもりでも、あまりに騒々しいとつい怒鳴ってしまうこともよくあります。その度に、なんてひどい実践をしているんだろう……と落ち込んでしまいます。

 原因を自分なりに考えてみますと、やはり野中先生の言われる「仲良し教師」になろうとしてしまっていたと思います。

 クラスのやんちゃな男の子達が、休み時間によく「抱っこして」「おんぶして」と甘えてきて、可愛いのですが、その感覚で授業を受けたり色々な活動をしてしまうので、どうしてもけじめが付けられません。

 今はなるべく、子供達との距離を「離す」ことを意識しているのですが、やはり一度できてしまった関係はそう簡単には変わりません。気づくのが遅かったでしょうか……。

 正直苦しい日々ですが、今日新たに「遊びハカセ」というものを設置しました。子供達同士の喧嘩・トラブルが多いので、「喧嘩せず仲良く遊べたらハカセ一個」と決めました。昼休み時間が終わる頃、口々に楽しかったと言いながら名簿表に丸を付けていく子供達の姿を見て、まだまだ担任の自分が諦めてはいけないな、という決意を新たにしました。
 ★ ★ ★
 童神先生は、とても正直である。
 また、怒鳴ってしまうことにも落ち込んでいる。 
 

「いいんですよ。力量がないから怒鳴っているのであって、それに慣れなければ怒鳴ってもいいんですよ」と言うことになる。
 やはり、「仲良し友達先生」から出発している「つけ」がこういうところで出るのである。
 

  最初から「距離」を意識して子供たちと関係を結んでおけば、現在の苦しさはなかったのかもしれない。

 それにしても、「遊びハカセ」は、うまいことを考えたものである。
 これだったら、やんちゃたちがハカセになっていけるはずである。
 

  2学期は、さらに「給食ハカセ」(給食をぜんぶぺろりと食べる)とか「遊び汗だらけハカセ」(外で汗をかいて遊べる)とかを考えて作ったらどうだろう?
 やんちゃがハカセになれるはずである。
 ハカセは、真面目な子供だけでなく、こういうやんちゃな子供でも登場できるものも欲しい。
 
●猫楽先生からのコメント
 ★ ★ ★
 はじめまして!
私は、今年度の4月から講師として教員生活をスタートさせた者です。
ハカセ方式について質問なのですが、多くの児童を指名してシールを貼りに行かせることで授業時間が足りなくなったりすることはないでしょうか。悲観的ですみません汗
投稿: 猫楽 | 2016年7月14日 (木)
 ★ ★ ★
 私の実践や、初任者の実践では、まったくそんなことはありませんでした。
 そのハカセはほとんどが授業の最初が多かったので、最初の5分間ほどです。
 

  TOSS末端先生もコメントされているようにシールを貼るなどはさせません。時間がかかります。
 鉛筆で○をつけさせることです。
 ○をつけにいく間にも、授業は進めます。
 

  そんな子たちは、聞いているのですから、すばやく授業に入ってきます。
 
 ただ、校長先生や他の先生たちが授業を参観しに来られるときは、やってはダメですよ。誤解されますから。
 
  ★
 連載の教育新聞7月号にも、この「ハカセ」方式について書いた。
 その記事もここに載せておきたい。

 ★ ★ ★
  初任者のクラスがよみがえる!
 2年生の初任者のクラスがみるみるよみがえった。
 当の初任者(男性)はびっくり。心配して授業訪問を続けていた校長もびっくり。「野中先生、あのクラスは何があったのですか?」と尋ねられたほどである。
 私は、初任者指導としてこのクラスに1週間に一度訪れていた。1年生の時、片方のクラスが崩壊し、そのクラスの半分の子供たちが2年生の初任者のクラスに来ていた。5,6人の男の子が落ち着きなく、うろちょろを繰り返していた。だから、毎日初任者は彼らを叱りつける。しばらくは静かになるが、また同じようにうろちょろ。モグラ叩き状態が続いていた。様子を見ていた私は、「どうですか?叱りの効果はありますか?」と聞いてみた。「ほとんど効果がありません。同じことの繰り返しです!」と。「何か、うまい手立てはないですか?」と反対に質問が返ってきた。「手立てはありますよ!」と教えたのは、個人目標達成法。目標達成法の低学年版になる。
 ①今、クラスで困っていることをいくつか上げる(このクラスは「話の聞き方」「給食」「勉強の始め」「そうじ」「かたづけの仕方」の5つを上げてきた)。②その5つに「○○ハカセ」と名付ける。③子供たちに「○○ハカセになりましょう!」と呼びかける(それぞれのハカセの条件を話す。『べんきょうハカセ』は勉強の始めに机の上に教科書、ノート、筆箱を置き、膝に手を置いて待っていられる状態になっていること)。④勉強が始まる時、「Aさん、すばらしい!べんきょうハカセ1回」と声をかける。⑤Aさんは、鉛筆を持って、掲示板に貼られている名簿に○をつける。⑥10個○がついたら、「べんきょうハカセ」になる。
 1ヶ月で、この2年生のクラスはみるみる甦っていった。あの5,6人のやんちゃたちも、きちんと席に着き、勉強を始めるようになっっていた。この個人達成法に半信半疑であった初任者自身が驚いたのである。何が起こったのだろうか、と。給食もきちんと食べるようになり、掃除も時間内に終わることができるようになった。何よりもほとんど「叱る」ことがなくなり、「Bさん、いいね!○○ハカセ1回」とほめて、声をかけるだけ。これだけで教室に「秩序」ができあがり、勉強していく雰囲気が成立したのである。
 要するに、「ルールづくり」(学習規律を含めて)をやったのである。彼らは、「叱る」という『北風』よりも「ほめる」という『太陽』に動かされたわけである。
 詳しくは、『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)の「個人目標達成法」を参照してほしい。
   ★ ★ ★

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

今年度二年生を担任しています。
過去には4-5年ばかりなんどか持って、初めての低学年です。
いわゆる黄金の三日間の為にノート1冊作りして、眠れぬ夜を過ごし、始業式を迎えました。
4月当初は教室に緊張がある、もう少し肩の力を抜いても良いのでは。と管理職から声をかけられていましたが、7月現在実践を学年学校に広げて欲しいと評価していただきました。
それでも毎晩「安定しててくれ〜」と祈りながら寝ています…明日は我が身と気が抜けないのです。

始業式前に私の用意したノートを見て、こんなこと私はできないなぁ!といわれた先生がおられましたが、残念ながら大変苦労されているようです。
思うに、初めの三日間での学級作りに命懸けで取り組むべきだという意識が先生によって差が大きいのではないでしょうか。
荒れてしまったクラスと、荒らしてしまった先生の職員室での姿と、そんなことを思わずにはいられません。

投稿: esprit | 2016年7月16日 (土) 13時15分

 野中先生、大きく取り上げていただき感謝します。
 

 ここに相談にくる方々は、具体的な悩みなので、コメントしやすいです。何らかの形でブログや著書を読んでいるからでしょう。


 私の勤務校(市)は、前年度末に講演してくださっているので、新任にも話が通りやすいです。しかし、学年も違い、指導教官も控えているので、表立ってアドバイスしにくいのが現状です。
 誰もいないときは、私なりの経験は話せまずが、組織を逸脱してはいけないので、あくまで一例だよ、ということにしています。


 ただ、指導教官やその学年のベテラン教師と新任さんの話を聞いていると、その先生の性格にあったアドバイスかな?と疑問を持つことが時々あります。それと、具体例が見えてこないのも?です。まあ、表立っては言えないし、新任が混乱してしまうので、あまり言わないようにはしています。


 とはいっても、昨年度苦労された新任も今年度は安定した経営のようですので、一過性だろうと思い、長い目で見たいと思います。
かつての私がそうでしたから。(私の場合、2~4年目が苦しかったです・・・)

投稿: TOSS末端教師 | 2016年7月17日 (日) 21時31分

 espritさん、はじめまして。TOSS末端教師です。
 

 残念ながら、私の市にも何人かおります。ある程度の経験をしているのに、相当苦労している方が。別に荒れている学年・学校ではありません。ふつうの教員ならふつうにできる学年・学校です。
 そうした先生に言えることは、黄金の3日間の不備もあるでしょうが、何か決定的に基本的なことが抜けています。
 子どもへの指導で「ここはやらないといけないでしょ!」となるべきところを外してしまっているのです。
 最近聞いた例では、授業をまともにやっていない、ということも聞きました。学期・学年末でやるべきことが終わった、という時ではありません。むしろ多忙期です。


 しかし、これらの先生も最初からそうだったわけではありません。むしろ、評判のよかった人もいます。いつからそうなちゃったの???と聞きたい人もいます。


 かくなる私も、ちょっと気を許すをそうなりかねないと思っています。
 球界のレジェンド・山本昌広氏も年々フォームを改良し、進化をめざしたと述べています。彼ほどではありませんが、私も年々やり方は変えています。(微修正は毎週(毎日?)しています。)
 2学期にも修正すべき点はいろいろ見えていますので、夏休みに戦略を立て、一部の立て直しを図る所存です。


 お互いに心身の健康に留意して、無理なくやっていきましょう!!

投稿: TOSS末端教師 | 2016年7月17日 (日) 21時52分

 野中先生、TOSS末端教師さん、度々ご返信いただきありがとうございます。

 一学期も残り二日間となり、このまま凌ぐだけで終わろうとも思ったのですが、少しでもクラスが良くなるために「最後まで足掻こう」と考え直し、もう一手仕掛けてみました。
 朝登校してきた子供達に、「先生と今日初めて会うマネをする」というゲームを一日中、させてみました。その意図は勿論、僕と子供達との“関係の見直し”です。すると子供がというよりも、僕自身が気付かされる場面が多くありました。

①子供達に一日中「○○します」「○○ですか?」と丁寧語で話しかけ、子供達にも「先生と同じように丁寧な言葉で返しなさい」と、言葉遣いを細かく指導することができました。

②朝自習の時間におしゃべりしたり遊んだりする等、ルールを破る子がいた時、「いつも言ってるでしょう」と叱るのではなく、「クラスのルールでは、この時間は遊んでいいことになっているのですか?」と自然に問いかける言い方になり、子供達自身にクラスのルールを再確認させることができました。

 僕自身がいつしか子供達と馴れ合いになり、指導すべきところを指導していなかったことに気付かされました。同時に、初対面という設定にして子供と距離を取ったことで、「この距離感の方が指導はしやすい」と肌で感じることができました。

 依然として課題は多く残っているのですが、日本中で初任の先生が「仕事を続けられなくなるほど追い詰められる」現実があるということを考えると、初担任の数ヶ月間で“距離感”の大切さを学ぶことができたのは大きかったと思います。野中先生のおっしゃるように、本当に幸運でした。

 夏休みの期間中に、再度問題点を洗い出し、九月から再スタートを切れるように準備を進めていきます。ひとまず一学期間、有意義なアドバイスをありがとうございました。

投稿: 童神 | 2016年7月20日 (水) 23時27分

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