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その人たちにある”共通のこと”

  ずっと初任者指導をしてきて、若い先生たちの相談に乗ってきたことがある。
 その後、その人たちのクラスがうまく行き、今は堂々と一人前の教師として過ごしている人たちである。
 
 その人たちにある”共通すること”がある。
 それはその時に起こった嫌な出来事や失敗を「あれで良かったんだ!」と認めていることである。
 
 逆に、変われない人もいる。
 「あのとき、こうしとけば良かった!」とか「……が許せない」とか、過ぎ去った過去にいつまでもしがみついている。
 気持ちは分かる。
 その経験があまりにも自分にショックを与えたからである。
 
 「過去」の経験に悩まされることは多い。
 調子が悪くなると、過去の嫌な思い出がわき起こってきてそれに悩まされて、気分がさらに悪くなる。
 私も長いこと、そんなことに悩まされた。
 
 「過去」は過ぎ去ってもう存在しないのに、いつまでも過去の記憶につきまとわれる。
 
 でも、でも、まずこの「過去」の出来事を許したり、認めて手放していけなければ、いつまでも前へ進めない。
 記憶にあるだけでもう存在しない「過去」から別れられるかどうか、そして「あれで良かったんだ!」と言えることができるかが大きなポイントだ。
 
 どんなことがあっても、何が起こっても、最後に「あれで良かったんだ!」と思えば、それで良いのである。どんな波瀾のある人生も、最後に”良かった”で締めれば、その人の人生は良かった人生なのである。
 
 今までのことはどうでもいい。
 今までのことはもう終わっている。
 これからのことがあるだけ。
 
 このようになるには、もう少し時間がかかるが、思い決めればきっとなれるのである。
 ★
 人は生きていれば必ずと言っていいほど「困難や試練」が待ち構えている。なんともやっかいな人生でもある。

 必ずショックな出来事や周りや人から問題にされる事態が訪れる。
 そのときにどのような「心構え」でいられるか。
 そこがポイント。

 困難に怖じ気づいてしまう人。
 さらには、「困難なんか来ないでほしい」と願っている人もいる。
 
 でも、困難や試練は来る。
 そのとき、こんな人はだいたいそのことに負けてしまう。

 どんな「心構え」でいるか。
 それが試される。
 
 困難が起こるのは、自分が成長するための試練なのである。
 成長するための「ハードル」であり「階段」なのである。 

  越えなきゃ。
 登っていかなきゃ。

 
 

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