つれづれなるままに~講座は続く~
●7月25日、大阪寝屋川へ行く。
夏期一日研修の午前の部。
授業講座である。
2年目の先生と初任の先生が参加している。
120名ばかり。
テーマは、「日々のクラスが豊かになる授業づくり」。
課題を私の方で設定し、グループで話し合い、最後に私の方で考えを述べるという形式で進める。
課題は、3つ。
①どうしてもしゃべりすぎてしまう。
②挙手をする子供が固定している。
③子供がいつもつまんなさそうにしている。
この3つは、若い先生が共通に悩んでしまう課題である。
最後に、この3つの課題を克服する授業を模擬授業で行う。もちろん、私が行う。
ちょっと時間がオーバーする。
★
担当の指導主事の先生からは、翌日すぐに感想が届く。
★ ★ ★
今回の研修では受講者(初任者)からは
・自分は「おしゃべり授業をしてしまっている」ついつい子どもたち皆に伝えようと意識してしまい、ついついしゃべりすぎてしまっているので、二学期からは意識していきたい。
・初任者にある課題を具体的な方策を示して、講義を行っていただき、大変勉強になりました。自分自身の二学期の課題として取り組んで行きたい。
・先生のフォローの多さにびっくりしました。自分が発言した後に、一言言ってもらえると、ついつい嬉しくなりました。子どもの発言をしっかりと聞いて、フォローが出していけるようにチャレンジしていきます。
など、どの受講生からも前向きな発言が多く、大変有意義な研修会になりました。
★ ★ ★
●7月28日、三重県の松阪に行く。
朝7:30にタクシー。
新横浜から名古屋まで新幹線で行き、そこから松阪まで1時間ばかり。
三重県教育委員会主催の学級経営研修。
90名近くの参加者。
すぐに満席で埋まってしまったと聞く。
びっくりしたのは、30名以上の方が高校の先生。
「えっ~~~、どうして?」と。
講座の最初に「何か間違われたのではないでしょうか?」と話す(笑)。
小中高と特別支援の先生方。
一番難しい講座。
でも、小学校の実践を話す以外にないわけである。
テーマは、「学級経営力を高める教師の仕事術」
★
講座は、3つの課題を出して、それぞれグループで話してもらい、発表し、そして最後に私の考えを話すというパターン。
最後に、講座で印象に残ったこと、これから2学期に取り組んでみたいことなどを3点にまとめて、グループ代表が発表。
こんな演習形式で進む。
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実に私にはおもしろかった。
さまざまな先生方がいて、それぞれの先生方の意見を聞くというのはなかなかのものである。
講座が終わって、今年初任者という先生が私に話しかけてきた。
「今年初任者で大学出たてです。クラスを持っています。大学の時の卒論が学級経営で、ゼミの先生からの参考文献の紹介は野中先生の本でした!」
「いい先生だね!」(笑)
「先生が言われる『仲良し友達先生』にはならず、7月までのクラスは何とかうまくやれました!」
なんともうれしいこと。
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参加されていた先生の一人から中林先生の『教室はドラマ27』という合冊版をもらう。
中林先生というのは、三重で校長をされていて、退職後初任者指導をされている。
初任者指導をされていて、毎日A4一枚の新聞を発行される。初任者の授業の感想である。
メールでいつも送ってもらう。私も愛読者の1人である。
今は「教室はドラマ28」になっている。
この合冊版は218号。
毎日初任者の授業を見られての発行。
私は中林先生を校長時代から「三重の巨人だ」と称してきた。書かれる量が半端でない。
指導されている初任者は、これによってどれほど自分の授業を反芻できるか、すばらしいことだと思ってしまう。
指導されていたという3人の先生たちも、私の講座に参加されていた。
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三重は遠い。
その日、家に帰り着いたのは夜の9:30になっていた。
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