おかしいよね、この状態!
先生たちが疲弊している。
私が退職してもう9年目になるが、更に悪化している。
★
私の知り合いの若手の先生で、4年目の先生がいる。
順調に「学級づくり」をしているが、管理職はそれを評価していない。
なぜなら、その若手の先生が早く学校を退勤するからである。といっても、6時頃なのだが(その学校ではみんなが遅いので目立つのである)。
趣味などをやっているので、そのための時間を生み出している。
自分の時間を作るために努力しているのである。
管理職にとっては、それは怠けているととらえられるらしい。
早く退勤する教師は、不真面目な教師であると判断する。
遅くまで残って仕事をしている教師が(自分も現役の頃はそうやっていたのだろうか)真面目で、がんばっている教師だという判断なのだ。
★
別の私の知り合いの教師が、フェイスブックに以下のように書いていた。
★ ★ ★
6時間授業、15時授業終了。
15:40分より研修スタート。
16:30頃終了。
その後、職員室で事務仕事。
個人面談プリント作成、印刷。
運動会特別号学年だより作成。
電話1本
授業時数記録
運動会名前シール申し込み枚数カウント
掲示物貼り替え
20:15職員室退勤
そして、職員室には2分の1の職員が残っている。
おかしいよね。この状態。
今週、児童下校後、会議等がない日は皆無。
★ ★ ★
20:15の退勤でも私にとっては、ありえないことであるが、「おかしいよね。この状態」というまともな反応をされている。
この時間で2分の1の職員は残っている。
毎日9時、10時、11時の退勤を普通に続けているのであろう。
この教師たちが真面目で、熱心な教師と判断される。
こんなことでいいのであろうか。
夕食はどうなっているのであろうか。
家族がいる先生なら、家族はどうなっているのだろうか。
こんなことを毎日やっていて「自分の時間」を持てるのであろうか。
決して、人生は「教師」としての仕事だけでは成り立たないことをどれだけ考えているのだろうか。
★
横浜市の教育委員会が、このような実態に動き始めた。
市教委は2015年3月に保護者宛に異例の手紙を配布する。
市立校と諸外国の教職員の勤務時間を比較するデータを提示し、学校に閉庁日や定時退勤日を設けることなどの理解を求める。
その様子を毎日新聞が連載している。
http://mainichi.jp/articles/20160515/k00/00e/040/158000c
私は率直に評価したい。
教師たちは追い詰められている。
こうして委員会が動き出せば、必ず学校も動き出す。
まず一歩なのだ。
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