クラスが軌道に乗っているかどうか(1)~点検をしよう~
大型連休が終わり、学級も動き始めているはずである。
軌道に乗っているであろうか。
「1ヶ月が勝負だ!」と常々言ってきている。
「学級づくり」の8割がこの1ヶ月で決まる。
しかし、なかなか思うようにはいかなかった、と。
そういうクラスも確かにあるであろう。
前年度荒れていた学年を受け持った時、そうそうはうまくいかない。それが現実である。
だが、それでも軌道に乗っているかどうかを判断しなければいけない。
★
まず、2つの点検をしてもらいたい。
1つ目は、3つの項目。
これはクラス全体がまあまあ軌道に乗っているかどうかを把握する視点である。
①朝会や集会などで、きちんと並んで、おしゃべりをしないで。校長や係の人の話を静かに聞くことができるか。
②朝自習の10分間を、おしゃべりやうろうろしないで静かに集中できるか。
③靴箱が荒れていないか。
クラスが荒れてくると、この3つがとたんに機能しなくなってくる項目である。
次の項目は、担任の「縦糸・横糸」がうまく張れているかどうかの点検。10項目に絞っている。
とても良い◎(10点)まあまあ○(5点)できていない×(0点) をつけてほしい。
<縦糸張り>
①教師の指示に対して、すぐに子供たちは動き出しているか。
②廊下や朝会時に整列は静かにできているか。
③掃除や給食はすばやく落ち着いた動きができているか。
④教師が話すとき、子供たちは静かに教師の方を見て聞いているか。
⑤返事や挨拶は、歯切れが良いか。
<横糸張り>
⑥教師は、子供たちとよく遊んでいるか。
⑦子供たちは親しげにいろいろなことを話しかけてくるか。
⑧教室で笑いがおこることがよくあるか。
⑨教師は、進んで子供たちの良い点を伝えたり、ほめたりしているか。
⑩教師の話に、ほとんどの子供が明るい表情で耳を傾けているか。
この点検の目安は次のようになる。
70点以上…順調である。
50点、60点… まあまあ。前年度荒れていた学年は、この程度になる。どこが問題なのかを見極める。
50点以下…これからがんばりましょう。
(続く)
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