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つれづれなるままに~今自分ができることをやる~

  ●熊本地震はまだ続いている。
 大学時代の友人が、熊本にいる。
 なんとか家の倒壊は免れたらしい。良かった。
 

  急ぎインスタント類の食材を段ボールに詰めこんで送った。
 郵便局に行き、日赤での義援金をした。
 

  今自分でできることを手早く行う。

●4月26日、神奈川県海老名市教育委員会の初任者研修会に行く。
 45名の初任者。
 
 ちょうど1ヶ月を過ぎようとしている。
 初任者は、ぼろぼろになっているはずである。

「疲れているでしょう!睡眠不足でしょう!風邪は引いていませんか?風邪薬を飲んでも効きませんよ。高めのユンケルを飲むのですよ。佐藤製薬のまわしものではないですよ。風邪を引いて熱があっった知り合いが中国に行かなくてはならず、どうしたらいいかと言われて、高めのユンケルをセットで持って行けばいいと勧めました。すぐに熱は下がったと言うことですよ。」
 こんなことを冒頭に話して始めた。
  ★
 1ヶ月を過ぎて、夢破れ、現実の壁にぶつかる。
「こんなはずではなかった!もっと子供たちは素直で、きらきらと目が輝いていて、……」と。
 クラスがうまく行かない初任者が数多くいる。

 原因の、ほぼ9割方は、この1つ。
 「仲良し友達先生」になるからである。

 初任者は直線的に考える。
 クラスがうまくいかない初任の9割方は、このような考えに陥る。

 ①クラスがうまくいかないのは、私の授業が下手だからだ。
 ②教材研究をしなきゃ。
 ③夜の9時、10時までせっせと教材研究をする(と言っても、  教材研究の方法を知っているわけではないので、指導書を繰り  返し読み、指導案を作るぐらいしかできない)。
 ④へとへとになる。睡眠も不足する。
 ⑤クラスが良くなるのか?良くならない。かえってもっとひどくなる。
 ⑥自分は教師に向いていないと、自分を責めるようになる。

 この結果辞めていくことになる場合がある。
 ★
 クラスがうまくいかないのは、授業が下手なせいではない。
 いつも「楽しい、おもしろい」授業なんてできない。
 だれもそんな授業は日常的にやっていない。

 クラスがうまく行っていないのは、「やり方」がまずいだけ。
 ただ、それだけ。
 それを修正していけば、そのうちにクラスは軌道に乗ってくる。

 そのためには、まず「仲良し友達先生」を止めること。
 次に、子供たちとの「関係づくり」を立て直すこと。

 こんな話を続けた。
 (初任者だけではない。クラスがうまく行っていない原因は
 ここにある。ブログでコメントをくれた先生、連休明けにがんばってください。)
 ★
 連休明けに、もう一度挑戦してくれるだろうか。
 願うばかりである。

●4月27日、愛川町の中津小学校に行く。
 昨年もこの小学校から呼んでもらっている。
 今年も呼んでもらい、授業もさせてもらうということ。

 勇んで行った。
 授業は6年生。
 「このクラスはとてもおとなしくて、ちょっと元気がほしいのです!」と。
  ★
 この学校は、外国籍の子供が数多くいて、学力的に大変な学校である。
 中学年以上は、教科担任を進められていて、一人の教師にクラスを全面的に任せていく体制を取られていない。
 
 この取り組みが効果をあげていて、クラスが荒れていくことがないと、校長先生は話されていた。
 ★
 6年のクラスには、5分前に行き、簡単に自己紹介をした。
 「私は、怖い話に、汚い話に、おもしろい話が得意です。
  今からおもしろい話をするから、笑ってもらいます」と言って、笑う練習をした。
 
「笑う前には手でこうして、『もうすぐ笑う時だから準備するように』と合図するから頼むよ!」と。
 
 こわばった雰囲気を和らげるためである。

 こんな導入をして、道徳の授業をした。
 全員参加の「味噌汁・ご飯」授業。

 素晴らしいクラスであった。
 終わって校長室にいると、子供たちが「先生、一緒に給食を食べてください」と誘いに来てくれた。
  ★
 5時間目に、初任者の先生たちを中心にして授業を参観させてもらう。
 ここで驚くことに出会う。
 
 初任の先生2人の授業。
 これがすごい。

 初任者のレベルをはるかに超えている。
 「いやいやびっくり。2人はどこで、こんなことを学んできたのか?」と思うほど。

 たとえば、「視線」。
 初任者は、発言する子供がいたら、ずっとその子を見ている。
 周りの他の子供たちに目がいかない。
 これが普通。

 でも、2人の初任者は、周りに目が向けられる。
 これはすごい。

 たとえば、「表情」。
 初任者は、だいたいにこわばった表情をする。堅い。

 でも、2人は、にこやかな表情ができる。
 1人は、声色まで変えている。
 ★
 初任者でこれだけの授業ができている。
 
 初任者というのは、だいたい授業は下手なはず。
 それが普通である。

 でも、この2人は特別。
 これは何であろうか。

 私が見間違っているわけではない。
 この4年間で1000人の先生たちの授業を見てきた経験から言っているわけである。

 私たちは今までこのように考えてきた。
「授業というのは、いつになっても難しくて、これで良いということがない」と。

 「そうじゃないよ」と言いたい。
 むずかしいのは、「ごちそう授業」をしようとするから。

 全員参加の「日常授業」をしようとするなら、その課題は、シンプルで、そんなに多くの技術はいらない。

 つくづく最近そう思ってしまう。
  
  
 

 

 
 

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