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授業で過去問など本末転倒(2)

   全国学力テストの問題である。
 文科省大臣はかなりの憤りであるから、文科省にこれから内部告発がある場合は、直々にその教育委員会の指導に当たっていくという対策が行われるであろう。

 それでも過去問をやっていくというのは、これからかなりの勇気(?)が必要になる。
 
 皮肉を込めて言っているのではない。
 実際のことである。
 
  過去問の練習で実際に得点や順位を上げたところは、そのまま上がっていくのか。
 それはまったく無理。
 
 「得点力」で上がるのはたかがしれている。
 そのうち停滞する。
  実際の「学力」が身についているわけではないので、当たり前のこと。
 ★
 それでは、過去問はやってはいけないのか。
 私はそうは思わない。

 「教育」の放棄をしないやり方はある。
 
 実際に、学力テストの問題で、正解率が低い問題がある。
 
 かつて6年国語の問題で、1文を接続詞を使って2文にするという問題が出た。
 解答の仕方も、日頃のテストではまったくやっていない仕方。
 また、1文を2文にするということも、日頃の授業ではまったくやっていない。
 正解率が極端に低い。
 
 問題自体は、基礎学力がきちんと身についていればできるはずであるということになる。
 しかし、できない。
 
 これは、先述した認知心理学の領域固有性や文脈依存性の問題になる。
 だから、この種の問題を、実際の日頃の授業で扱っていなくてはならない。
 ★
 学力テストをやったならば、学校で、正解率が低い問題は、どこに問題があるのかきちんと分析する。
 それはどこに問題があるかも分析する。
 
 そして、それらの問題(過去問も含めて)を、実際の授業の、どの単元のどこで教えていけばいいのかを検討すべきである。

 そこで実際の授業に下ろしていく。
 これが学力テストをやっている意味であろう。
 
  おそらく、学力が高い県は、このことを計画的に、継続的にやっているはずである。
 だから、子供たちはできる。
 
 本来の学力テストの意義のところへ戻ればいいのである。
  ★
 全国学力テストをこのような形で続けていくことには、やはり無理がある。
 3年に1度か5年に1度という形か、あるいは抽出校にしていくかという選択が迫られる。
 

 こんな過去問の練習を行って、姑息に得点や順位を上げていく流れは、今のシステムの中に包含されているのだと、文科省は認めていかなくてはならないはずである。
                                             
                                             

                                                 

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