「日常授業」の改善(2)~ぶっつけ本番授業~
研究授業が終わると、いつもの「日常授業」に戻る。
その「日常授業」はお粗末。
ほとんど「ぶっつけ本番授業」をしている。
何の授業準備をすることなく、そのまま教室へ行き、「今日はどこから?」とか言いながら進める。
「先生、23ページからです」「おおっ、そうか、そうか、はい、23ページ開いて!」「○○さん、そこを読んでください」と。
その間に、赤刷りの指導書をさっとななめ読みして、今日のだいたいの進め方を確認する(慣れてきたらそれさえもやらない)。
子供たちの誰も、文句は言わない。
だから、このようなことに慣れ親しんでいる。
忙しいのである。
学校の仕事に忙殺されている。
授業の準備なんて忙しくてできない。
ところが、こんなことに慣れてしまって、時間があっても、毎日の教材研究(私たちは授業準備と言っているが)なんてしないようになる。
★
研究授業は、日頃の「日常授業」でやっていないことを互いに提案し、そしてそれを検討しあっている。
だから、日頃の授業に生かされることはほとんどない。
「あれはあれ、これはこれ」の論理だから。
「これはおかしい」と疑うこともほとんどの教師はしない。
なにせ学校行事なんだから。
運動会や学習発表会と同じ。
1年に1回、研究授業をすればいいんだから。
(続く)
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