1ヶ月が勝負だ(2)~安心・安全な居場所づくり~
「勝負の1ヶ月」で実践すべきコアとは何か?
そのように問いかけた。
さまざまな課題があり、その中から選び取ってくる必要がある。
私は、このコアの課題を次のように考えてきた。
「安心・安全な居場所づくり」
誰が安心・安全なのか?
「それは子供たちに決まっているでしょう!」と言われるかも知れない。
でも、そんなに簡単ではない。
だって、クラスにいるやんちゃたちは、安心・安全なんて考えてはいないからである。
だが、多くの子供たちがこのことを願っていることは確かなことである。
教室が安心・安全な居場所になることは、最上級に多くの子供たちの願いと言ってよい(決して言葉にすることはないが)。
★
「2:6:2の法則」というのがある。
組織についての法則である。
この法則に当てはめれば、クラスはまず「2」割の真面目派の子供たちがいて、「6」割の中間派がいて、「2」割のやんちゃがいる。普通のクラスはだいたいそうなっている。
「2」割のやんちゃの中の2,3人の超やんちゃに教師たちは、手を焼いている。
クラスには一般的な「子供たち」がいるわけではない。
構成する子供たちは、それぞれに違っている。
組織原則の視点から分析すれば、一応このように区分けできるのである。
「安心・安全」な秩序を願っているのは、真面目派の「2」割と中間派の「6」割 。いわゆる「8」割の子供たちが願っていることである。
「2」割のやんちゃの多くは、自分たちに都合が良い「雰囲気」のクラスを願っている。勝手に、自由に過ごせる環境。
そのために、その一部のやんちゃは、担任と「権力争い」をする。
クラスの雰囲気を自由に支配したいために、担任よりも優位に立ちたいのである。
「野中先生、それはあまりにも決めつけているのじゃないですか。やんちゃの子がそんなことを意図的にやるとは思えません」と言われるかも知れない。
今都市圏で進んでいる学級崩壊の事態を知っている先生なら、きっと納得してもらえる。
時代はこのように進んでいる。
だから、クラスの多くの子供たち(8割)が願っている「安心・安全な居場所づくり」が緊急な実践すべきコアになってくる。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「自己流」で身に付けた力量で対応できなくなっている!(2019.03.16)
- 『教師1年目の教科書』が重版になる!(2019.03.13)
- 再び横浜野口塾のお知らせです(2019.03.10)
- つれづれなるままに~飛行機ができてきた~(2019.03.09)
- 『教師1年目の教科書』(学陽書房)が発売される(2019.03.05)
コメント