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1ヶ月が勝負だ!(3)~秩序ある教室にすること~

   クラスの多くの子供たち(8割)が願っている「安心・安全な居場所づくり」が緊急な実践すべきコアになってくる。
 
 前回ではそのように問いかけている。

 そのためには、2つの課題の追求が必要になる。

 (1)秩序ある教室にすること。
 (2)頼りがいのある教師であること。

 ★
(1)秩序ある教室にすること。
 クラスの始まりは、「群れ」である。
 しばらくすると、ざわざわとした雰囲気になる。
 
 特に、昨年度荒れていた学年を受け持つと「ざわざわ感」はとても気になる。
 若い先生たちの中には、「学期の最初ぐらいは楽しくやろう」という感じで、楽しい雰囲気で始めようとする。
 だから、少々のルール破りは見て見ぬふりをしてしまう。
 ここには大きな落とし穴がある。
 見て見ぬふりはあとで大きなしっぺ返しを食らうことがある。

 どうしていくか。
 これは、私たちが主張している「縦糸を張る」ことになる。
 学校でのルール、クラスでのルールをまずきちんと伝えていくことが必要。
 それに加えてモラルやマナーもある。

 ただ、このルールなどは学年が上がるにつれて、「いい加減でいいんだ!」という風潮が子供たちに染み渡っていることがある。
 
 まず、いい加減になっているルールやマナーなどをチェックする必要がある。

 そして、その中の最も必要なルールを全体の子供たちに、その必要性を説明し「守ろう!」と訴えなければならない。

 ここからだ。
 よく失敗するのは、ここからだ。
 
 訴えても、そのルールが守られているかどうかをチェックしないのだ。
 ここに最大の問題点がある。

 ★
 例えば、「チャイムがなったら席に着こう」というルールがある。
 その必要性を何度も訴えるが、いい加減である。
 守らない子供が何人かいる。

 この場合どうするか。
 朝の会で、目標の紙に「チャイムがなったら席につこう」と提示して、「今日一日この目標をがんばりましょう!」と呼びかける。

 低学年は、1時間ごとに勉強が始まる前にチェックする。
 挙手をさせて、守った子供たちを調べる。
 
 人数を目標の紙の下に書いていく。

「1時間目で、もうこれだけの人数がこの目標を守れました。素晴らしい。さすがですね。この2年1組は、すぐにでも守ろうという人たちが多いです。でも、残念なのはまだ何人か守れない人がいます。おしいなあ。2時間目はぜひがんばってほしいです」
 
 このような感じで取り組んでいくのである。
 守っていない子供ではなくて、守っている子供に注目する。
 
 高学年では、終わりの会でチェックすればいいだろう。

 必ず「フォロー」が必要。
 福山憲市先生から学んだことだが、「おしい、残念だ」→「すばらしい、さすがです」というフォローを繰り返していくことである。 

  ★
 忙しい中でも、これをやらなければいけない。
 最初は、担任がやればいいが、すぐに日直にバトンタッチをすればいい。
 私は「目標達成法」という手法を提示して、ルールづくりを勧めている。
 
 次に、子供たちに「挨拶の大切さ」を示す。
 「明日から先生や友達にあったら、きちんと挨拶するようにしよう」と呼びかける。
 
目標の紙に、「先生や友達にきちんとあいさつしよう」と書く。 先生たちに会ったら「おはようございます」と言う。 
これはだいたい簡単にできる。今までもやっていたからである。

しかし、友達同士の挨拶がなかなかできていない。
そこで、友達への挨拶を朝教室に入るときに全体のみんなに向けて「おはよう!」と声かけることを約束する。
 これができるかどうかをチェック基準にするのである。
 
 次の日、朝の会で確認する。
「今日の朝、出逢った先生におはようございますと挨拶できた人は手を挙げます。」(「出逢わなかったので挨拶できなかった」と言う子供あり)
「朝、教室に入るときに教室にいる友達におはようと挨拶ができた人は手を挙げます。」

「ちゃんと目標を守ってがんばった人がいますね。良いですね!」「でも、忘れてしまってできなかった人もいます。残念、おしいなあ!」「明日もこうして確認しますよ。明日こそ忘れずにがんばってほしいです」

「この目標を守れたかどうかの合格は、クラスが34人いますので31人以上守れたら合格にしましょう。」
「合格が3回になったら目標達成です。バラの花がつけられます」「ぜひ合格になるようにがんばってほしいです」

 こんな感じで出発する。
 確認は、しばらくしたら日直に任されていくことになる。
 ★
 この目標達成法は、初任者がどのように展開したのかを『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)にくわしく書いてある。参考にしてほしい。
 

 こんな感じで、さまざまな目標(ルール)が提示され、クラスの子供たちが守っていくルールとして定着していく。
 このようにしてクラスの秩序が形成されていくのである。 
 

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