1ヶ月が勝負だ!(1)
新学期が始まった。
私は「1ヶ月が勝負だ!」と繰り返し主張してきた。
1年の「学級づくり」の80%がここで決定してしまう。
中村健一先生などは、100%と言われている。
とにかく勝負の1ヶ月なのだ。
ここを安易に過ごしてしまうなんて考えられないわけである。
何をするかについては、さまざまな本が出ている。
私も出している。
あれをやれ、これをやれと目移りしてしまう。
決め手は何ですか?
そのように問いかけてしまいたいところである。
確かにやることはうずたかく積まれている。
でも、その中で「これだけは絶対にやらなければいけない」という課題は何だろう?
そのように考えてみる。
それは何だろう?
★
経済学者で著名な野口悠紀雄さんが、『「超」集中法 成功するのは2割を制する人』(講談社現代新書)という本を出された。
★ ★ ★
本書で述べるのは、「さまざまなことに『コア』と呼びうるものがあり、努力をそこに集中すべきだ」ということです。
「コア」とは、「核」という意味です。コア機能、コア商品、コアメンバーなどというように使われます。
全体の中でコアが占める比率は量的には2割程度であることが多く、他方で、「コア」によって全体の成果や価値の8割程度が生み出される場合が多いのです。このことは、「2:8法則」と呼ばれます。
したがって、努力をコアに集中させれば、仕事の効率は飛躍的に高まります。これを意識するかどうかで、結果に大きな違いが生じるのです。
★ ★ ★
「2:8法則」と呼ばれている。
その2割のコアをいかに見つけ出し、そこに努力を傾注していくか。それで8割を制してしまうことができる。
そのように物事を考えていくべきだという主張である。
★
そう考えるならば、「勝負の1ヶ月」で実践していくべき「2割」(コア)とは何だろうという発想が成り立つ。
★
私たちは、今まで「たし算発想」であまりにも数多くの「あれも」「これも」で膨れあがって身動き取れなくなっている。
今肝要なのは、「引き算発想」で、そのテーマの核(2割)は何かと考え、そして、その核にエネルギーを注いでいく発想を選ぶことである。
私は常々このように考えている。
「勝負の1ヶ月」で実践すべきコアとは何か?
それについて考えたい。(続く)
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「自己流」で身に付けた力量で対応できなくなっている!(2019.03.16)
- 『教師1年目の教科書』が重版になる!(2019.03.13)
- 再び横浜野口塾のお知らせです(2019.03.10)
- つれづれなるままに~飛行機ができてきた~(2019.03.09)
- 『教師1年目の教科書』(学陽書房)が発売される(2019.03.05)
コメント