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1ヶ月が勝負だ!(5)~頼りがいのある教師になる~

  「頼りがいのある教師になる」という課題について書いている。
 そのための方針を3つ示しておいた。
 
 私は初任者指導を3年間してきた。
 その経験からこのように書いている。
 特に3年目に担当したT先生は女性で初めての担任であったが、見事な「学級づくり」をした。
 
 その経験から、この3つの方針を導き出した。
 これはもちろん「縦糸を張ること」なのだが、初級編というものである。

   A子供たちの前では毅然としておく。
   B叱るときには、きちんと叱る。
   C指示―確認を徹底する。
 ★
 3つ目の方針になる。
 
C 指示ー確認を徹底する
 これがメインな課題になる。
 学期の最初、一部のやんちゃは担任と「権力争い」をする。
 
 クラスを自由で、自分たちの思うようにしたいのである。
 無意識的なことと、意識的なことがある。
 とにかく担任よりも優位になりたいのである。
 
 その手段は、およそ3つ。
 
 ア 指示に従わない
 イ 指示の変更を迫る
 ウ 話の途中で中断させていく 
   ★
 ア 指示に従わない
 これは初任者がよく失敗することである。
 
 1つの指示を出す。
 すぐに2つ目の指示を出す。
 そして、また3つ目の指示を出す。
 
 その指示ができているかどうか全体を確認をしていないので、子供たちはついていけない。
「えっ、どうするの?どうするの?」となる。
 
 そのうちに、担任の指示に従わなくなる。
 従わなくても、担任はなんとも言わないからである。
 
 ここには今問題になっている「かくれたカリキュラム」がある。
 担任の出す指示は、「従っても従わなくてもたいしたことないや」となるのである。
 ★
 イ 指示の変更を迫る
 学期の最初、担任はさまざまな方針を出す。
 給食の仕方、掃除の仕方、……。
 
 例えば、給食の仕方を示す。
 そうすると、やんちゃな子供が「先生!そのやり方よりも前のクラスでやっていた方法が良いと思います」と反対の意見を言う。

 担任は、子供の思いや意見を大切にしようという考えだから、「それはどんなやり方なの?教えてください」と問いかける。
  そのやんちゃは、説明する。

「それは良さそうね。じゃあ、そうしようか!」と方針を変更する。
 
 それだけではない。ことごとく子供から言われてころころと変更する。
 担任は子供の意見を尊重しているのである。
 
 ところが、子供たちは「あの先生は、俺たちが何か言ったらころころ自分が言ったことを変更するぜ」と言い合う。
 
 何か1つのことを決めるにも、時間ばっかりかかり、進んでいかない。
 クラスを引っ張っていく真面目派の「2」割の子供たちは、いらいらし、担任に対して不信感を募らせる。真面目派の子供たちは、担任にスムーズに進んで早く軌道に乗せてほしいのである。
 
 学期の最初は、こんなことに時間をかけてはいけない。
 担任が決めていく専権事項と考えていていい。

 これは反面やんちゃたちが、自分たちの主導権を握りたいための手立てでもあると認識しておいた方がいい。
 やんちゃな子は、担任に方針の変更をさせて、自分たちが優位になりたいという願いがある。

 「子供の意見は無視するのですか?」ということになる。
  もちろん、子供の意見は聞いていい。
 何でもかんでも担任が全て決めていくことには反対である。
 
 私は「ちょこちょこ学級会」と言って、子供たちの中で出てくる問題などは子供たちに考えさせ、決めさせていくことを提案している。

 ただ、学期最初の方針は、担任の専権事項としてスムーズに進めなければいけない。
 
 だから、このように切り返す。

「うん、それもいいやりかたね。でも、せっかく先生がやり方を提案しているんだからとりあえずやってみましょう。やりながら、途中で問題がでたら、そこでみんなで話し合いましょう」と。
 ★
 ウ 話の途中で中断させていく

 これも多い。やんちゃの常道手段。
  休み時間が終わったあとに、
 「先生が話をしますので、すぐに座りなさい」と指示を出す。
 すぐに座ろうとしない。
 「先生、トイレ行ってきていいですか?」
 「先生、水飲んできていいですか?」
 と質問をする。
 「先生、これ落ちてました。どうしますか?」
 
 こんな中断が入るはずである。
 一々丁寧に対応する。
 担任が話そうとしていたことが常にこのように中断させられる。

 よくある場面であろう。
 一々丁寧に対応してはダメである。
 「いいから、とにかく座りなさい!」とだけ話す。
 指示通りすぐに対応させるようにするのである。

 次に、話の途中で遮って質問するやんちゃがいる。
 だいたい関係ないことを質問する。
 「先生、質問があります?」と。
 
「話は最後まできちんと聞きなさい。でも、質問をするのはいいことです。話が終わったら質問しなさい。」と答えておく。
 そして、最後に質問を受け付けるのである。

 要するに、担任の指示にスムーズに従っていく。
 そんな雰囲気を作り出していくのである。

 多くの子供たちは、ちゃんとした平穏な秩序ができあがり、静かな環境で勉強をしていきたいのである。安心・安全な環境で、平和に過ごしていきたいのである。
 その環境を作り上げていくのは、担任のリーダーシップにかかっている。(完)
 
 

 

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