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2016年3月

つれづれなるままに~相変わらずの野口節~

●25日愛知県のあま市に行く。
 海部東部教育委員連絡協議会研修会である。
 

  140名ほどの先生たちが集まっておられる。
 見れば若い先生たちばかり。
 

  教育委員の方々も集まっておられて、熱心に耳を傾けてもらえる。
 もうここで3回目である。
 ★
 90分。「前回と同じ事ばかり話しますよ。笑うところも同じですよ。ここ笑ってくださいと言いますので笑ってくださいよ。」という感じで始める。
 

もう25日という時間帯は、先生たちにとっては4月からの学級経営に気持ちが変わっている。
 目つきが違う。
 

  新しく4月から赴任する先生たちも一部来られていて熱心に耳を傾けている。
 必死になることである。
 ★
 夜、名古屋で玉置崇先生たちに会う。大治町の教育長などの先生も一緒である。
 玉置先生とは1年ぶり。
 昨年、愛知県の小牧中学校の校長から岐阜聖徳学園大学へ転身をされて活躍中である。
 

  興味深いことをいっぱい聞く。
 ★
 3回生のゼミ生の話。
 基本的な授業技術(例えば、全員参加の方法など)をきちんと教えて、現場の中学校で授業をさせたことの話。
 
 その授業ぶりが見事である。
 当校の校長からは「明日からでも本校に来てもらって授業をしてもらいたい」という評価を得たという。
 
 お世辞だろうと思って、玉置先生も実際に見に行くと、なかなか見事な授業をこなしているということ。
 

  まだ、3回生なのに、こんな結果をあげているのである。
 
 ゼミ生に玉置先生がどんな指導をしているのか。
 ぜひともくわしくまとめて本にしてほしいとお願いする。
 ★
  3回生のゼミ生が、現場で毎日5,6時間の授業をこなしている中堅やベテランの先生たちよりも優位な授業をするという、これだけでも驚くことなのだが、ここには何があるのか?

「1時間だけだからそうなるのだよ!」
と言うことは簡単である。
 私はそんな簡単なことだとは思わない。
 ★
 そのゼミ生の授業が、「ごちそう授業」的に見事だということではない。
 
 玉置先生は、そんなことは言われていない。
 自分が教えたことは、全員参加などの基本的な授業技術をきちんと使って教えることだけ。
 
 それでも授業で「全員参加」をさせていくだけでも、ほとんどの先生たちはやっていないのである。
 ★
 「授業はむずかしい。どんなに経験を積んでも、これで良いという授業はできない!」というような言葉は、何度も聞いてきたことである。
 
 「ごちそう授業」的な「研究授業」を想定して、このように言ってきているのである。
 私は「味噌汁・ご飯」授業を提唱して、実際に授業を作ってきた経験から、「授業はそんなにむずかしく考えることはないですよ」と言い切っている。
 
 毎日、楽しくて、おもしろい授業をしようと思うなら、それは難しい。
 でも、そんなことは誰だってできるはずはない。
 教材研究の時間はないのであるから。
 
 それでも、私たちは、「毎日1時間でも2時間でも手応えのある授業をしましょう!」と呼びかけている。
 

  「手応えのある授業」とは、いつのまにか子供たちが「集中している授業」。
 そんな授業を作り上げて、日常を豊かにしていくこと。  
  ★
 今まで持っていた「授業」に対する価値観を転換させなくてならない。
 「ごちそう授業」的な見せることを想定した授業から、日頃の授業を豊かにする授業へと。

●26日は横浜で野口塾。
 私も一講座持たせてもらっているので、急ぎ参加する。

  野口先生も、80歳になられた。
 元気である。
 そのことだけでもうれしくなる。
 相変わらずの野口節。
 
 先生たちも北は北海道から、南は九州の福岡までの参加。
 鹿児島から横浜の先生になったばかり(実際にはまだだが)の人も参加されていたり、若い先生たちもいっぱい。

  夜、福岡の先生たちと二次会まで行く。楽しかった。

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横藤雅人校長の式辞

  北海道大曲小学校の校長 横藤雅人先生の卒業式式辞がホームページにアップされている。
 横藤先生は、この3月で定年退職である。
 子供たちへ向けての最後の言葉。

 ★ ★ ★  
平成28年3月19日(土)  卒業式 式辞

 皆さん、卒業おめでとう。明るい日差しも皆さんを祝福しているようです。もうすぐ雪も溶け、校庭のコブシがまっ白な花を咲かせるのを初めとし、クロッカス、サクラ、ツツジ、チューリップと、次々に花が咲くでしょう。その中を、皆さんは制服に身を包み、中学校に通うのですね。胸を張り、希望を持って中学校に羽ばたいてください。

 本日の式には、北広島市教育委員会吉田孝志教育長をはじめ、たくさんのご来賓にお越しいただきました。誠にありがとうございます。

 さて、今、春の日差しを浴びてたくさんの木や草花が咲くでしょうと話しました。しかし、春になると花が咲くのは、よく考えると不思議なことです。例えば、皆さんが一年生の時に育てたアサガオは、毎朝、元気に咲いて皆さんを待っていましたね。どんな力があのアサガオの花を咲かせていたのでしょう。田中修先生という植物学者が、この力を調べるために、双葉をつけたアサガオを電灯をつけっぱなしの部屋に置いてみました。どうなったと思いますか?

 アサガオは、いつまで待ってもつぼみをつけませんでした。

 そこで、田中先生は、アサガオにいろいろの長さの「夜」を与えてみました。たくさんのアサガオの鉢を別々の部屋に置き、暗くする時間を変えたのです。すると、暗闇が連続して九時間を超えた部屋のアサガオだけがつぼみをつけました。

 他の植物についても調べてみると、ずっと明るくした場所では、どの植物もつぼみをつくらないことが分かりました。例えば、赤シソは十時間、ポインセチア十一時間三十分、イネ十二時間、キク十三時間…、と時間は違いますが、どんな植物も連続した暗闇の時間があって、はじめて花を咲かせることが分かったのです。花が咲かせるには光ではなく、暗闇が必要だったのです。

 さて、このことは植物だけのことでしょうか? 私は、そうではないと思います。
 人間も、後に活躍する人が、幼少期や青年期に必ず暗黒の時期を過ごしたことは、多くの偉人伝を読めば分かります。人知れず汗をかき、悔し涙を流さずに栄冠を手にするスポーツ選手も一人としていません。

 今、世の中は便利になり、避けようと思えば、あまり苦労せずに生きていくことができます。テレビやインターネットの中には、光に照らされた映像があふれ、それだけが価値あるのだと押しつけてきます。しかし、そのような光だけの世界は、人を本当に豊かにするのでしょうか、世の中に光を与える人間を育てることができるのでしょうか。

 実は、私自身、幼少期に母が病気がちで、あちこちの親戚に預けられて育ちました。日本中が貧しい時代でしたので、預けられた先では、食べるものもその家の子供たちと違って見劣りするものでした。そのことに文句を言って、強く叱られ、ご飯抜きになったこともありました。
小学一年の時に母が亡くなり、その後も親戚に預けられることが続きました。小学生ながら下宿住まいをしたこともありました。学校に通えない時期もあり、自分からサボってしまったこともあり、当然勉強もできなくなりました。やっとできた友達とも次々に別れなくてはならなかったせいか、人付き合いが苦手になりました。くじけやすい性格になり、よくいじめられもしました。中学生になっても、「お母さん、どうして死んじゃったの。」と一人で布団をかぶって声を殺して泣いたことが何度もありました。それは、私の暗黒の時間でした。

 ただ、こんな勉強も出来ず、くじけやすい私にも、時折優しく温かく声をかけてくれた人もいて、暗闇の中だからこそ、優しい光を本当に有り難く感じることもできました。

 このような子供の頃の経験は、教師になってから役に立ちました。家庭の事情で悲しい思いをしている子、いじめられている子の気持ちが、分かるような気がするのです。また、勉強が苦手な子に、どう教えればいいのかを真剣に考え、教材や教え方を開発することもできるようになりました。そして何より、どんなに辛いことがあっても、たとえ勉強やスポーツができなくても、誰もが願われて生まれ、生きていく価値がある存在なのだということを、自信をもって子供たちに伝えることができるのです。そして、それを伝えることこそが、自分のミッションなのだと信じ、今、ここでこうして皆さんの前で話しています。

 人は、誰もが気持ちのいいこと、楽しいことを求めます。しかし、それは常には叶えられません。きっと厳しい時間、ときには暗黒としか思えない時間が訪れます。でも、その暗闇の時間はあなたたちに強い芯と本当の優しさをくれるための時間になります。どんなに辛くても、決して生きることをあきらめてはいけません。「どうせ自分なんか」「どうして自分ばかり」とくさってはいけません。周りの人への温かい気持ちを捨ててはいけません。

 目の見えないはずの植物が、不思議に暗闇を知り、静かにつぼみを啓くように、皆さんの中にある力が、いつか必ず目覚め、静かに啓きます。東日本大震災で大きく傷つき、また、人と人が信頼し合えない空気が覆い始めているこれからの日本を支え、変えていくのは、あなたたちです。誇りと自信をもってがんばってください。

 最後になりましたが、保護者の皆様にお慶びを申し上げます。本日は本当におめでとうございます。お子さんは人生において最も多感な時期に入ります。子供たちが「暗黒の時間」に負けず、いつか花を咲かせる姿を、どうぞ信じて、少し遠くから温かく見守ってください。いつまでも「子供にあこがれられる大人」でいてください。そんな皆様の姿が子供たちを支えます。これまで本校にお寄せ戴いた御厚情に感謝いたします。本当にありがとうございました。そして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さあ、卒業生の皆さん。羽ばたきの時です。胸を張って、飛び立ちましょう。でも、時には羽を休めたい時もあるでしょう。そんなときは、いつでもまた大曲小に寄ってくださいね。いつまでも私たちは皆さんを応援しています。
★ ★ ★
 植物は暗闇がなければつぼみをつけないという、刺激的な話はきっと子供たちや親たちに何かを残したのだと思う。

 この話は、『つぼみたちの生涯』(田中修著 中公新書)に載っていると横藤先生から教えられたことがある。

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mota先生から~幸福は最初不幸の形をして現れる~

  このブログで何度も登場してもらったmota先生から、卒業式が終わったというコメントが入った。
 
 ご苦労様でした。
  大変な1年であった。
 
 よくぞ頑張り抜かれた。
 ★ ★ ★  
 motaです。
野中先生、何とかこの土曜日に卒業式終えました。この一年、つらいこと、たくさんありましたが、なんとかこの日を迎えられて良かったです。たくさんの励ましのコメントありがとうございました。
この経験をしっかりこれから活かしていきたいです。これからの時代、このようなクラスを担任することが多くある気がします。不思議と、もう高学年は無理という思いはなく、今度は5年から持ちたい気持ちです。
また4月から、油断せず、しっかり子供達と向き合っていきたいです。
  ★ ★ ★
 「不思議と、もう高学年は無理という思いはなく、今度は5年から持ちたい気持ちです」と書かれている。
 
 すごいなあ。
 只者ではない。

  この1年で、このような気持ちになられたのだと思う。
 ★
 今、『若き友への人生論』(森信三著 致知出版社)を読んでいる。
 我が尊敬する森信三先生が、人間はどのように生きるべきかを論じておられる本である。
 
 この本の中に、永海佐一郎博士という方の言葉が引用されている。

 「幸福は最初は不幸の形をして現れるのがつねである」と。

 森先生は、この言葉を解釈して言われる。
 ★ ★ ★
 即ちわれわれ人間が、不幸に対処する態度としては、不幸を回避しようとしないで、あくまでそれに耐え抜くことによって、やがてそこには、全く思いも設けなかったような大きな幸福が与えられるということであって、このことの示す真理性については、わたくし自身もその永い生涯の上に、これを身証体認してきたといってよいのである。
 即ちわたくし自身の生涯をかえりみても、この永海博士の語られるコトバのもつ真理性は、一度として例外のないまでに、その深い真理性は実証せられているのであって、ここにわれわれは、われわれ人間がこの世において出逢うもろもろの不幸や逆境に対処する態度を教えられるわけである。
 ★ ★ ★
  まさにmota先生は、苦しみながらもこのことを実行されている。

 人は、弱いもの。
 その弱さを踏まえること。
 
 ただ、弱いながらも、「不幸や逆境に対処する」、その態度を身につけているかどうか、それが問われる。

 幸福は最初不幸の形をして現れるものなのであるから。

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メンターチームが頑張っていて~Y小学校へ行く~

  横浜市のY小学校へ行く。
 野口塾で知り合いになったD校長先生の学校に呼んでもらったわけである。
 
 当校は児童数724名 一般級21 個別3クラスの学校であり、大規模校に入っていく学校でもある。
 
 横浜は、16000人程度の先生がいる。
 その中で10年以内の先生方が56%、3年以内の先生方が34%ということになっていて、40代がとても少ない。
 この学校も、40代が少なく20代30代が中心の学校。
 
 最初先生方に挨拶をさせてもらったが、若い先生方ばかり。
 若手メンバーで「メンターチーム」を作り、月例の研修日を中心にメンターチーム研修を行っておられるという。
メンバーは10名。初任から経験5~6年程度までの教員がメンバー。
 
 このメンターチームは、横浜市から優秀なチームとして表彰もされている。その賞状も見せてもらう。
 そのメンバーを中心に話をさせてもらう。
 ★
 こういう講座へ行くことが多いので、若手の先生方のレベルはすぐに分かってしまう。
 話の聞き方に表れる。
 
 すばらしい。
 若手がよくまとまっている様子が分かる。
 
 また、学校の運営方針としてチーム指導体制をとっておられて、1・2年は横割り授業、3年交換授業、4年生以上は学年内での教科担任制を取り入れているということ。
 
 児童指導や保護者対応など様々な問題を担任1人で背負うことなく、横浜市で導入されている児童支援専任教諭を軸にして「チーム」で取り組むことで若手の経験不足を組織として補うようにしているという校長の方針。
 
 なるほど、なるほど。
 若手が多くなれば、このような方針をとる必要がよく分かる。
 
 この学校は、職員のチームワークと若手の頑張りもあり、ここ5年間学級崩壊や大きな学級の荒れは起きていないということである。
 みごとに校長の方針が効果を上げているのである。
  ★
 あと10年経てば、日本の学校組織は若手の先生だらけになる。
 その先駆的な仕事を、この学校はされているのだと感心してしまった。

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つれづれなるままに~学校教育の根本が揺らいでいる~

●昨年の12月末からずっと足を引きずりながら歩いていた。
 右足の親指のあたりが痛い。もう3ヶ月も続いている。
 

  これはてっきり痛風の予兆かと思っていた。
 しかし、よくならない。
 痛風はこんなに痛みが続かない。
 

  整形外科を受診する。
 痛風は考えにくいということ。
 

  レントゲンを撮る。
 骨折をしているということもない。
 

  炎症を起こしているとしか思えないという。
 ものすごく痛い注射をし、効き目が強い膏薬をもらう。
 ★
 1週間過ぎた。
  良くなっている。ほっとする。

●教育新聞社から原稿の依頼を受ける。
  毎月1回。1年間の連載。
 

  テーマが「若手教師のための学級経営の基礎基本」。
 引き受ける。
 

  私が考え続けてきた専門領域でのテーマになる。

●明治図書4月号の雑誌『授業力&学級経営力』が、明治図書オンラインでまたたくまに雑誌部門1位になる。
 

  買ってもらっている。ありがとうございます。
 やはり、『「3・7・30の法則」で学級開きは必ず成功する』という見出しが良い。
 もちろん、中身も良いのですよ(笑)。

●上越の赤坂真二先生がフェイスブックに次のように書いていた。
  「知り合いの学校で、またひとり病休の先生が出ました。そちらの学校では3つ4つ学級崩壊の様相だそうです。そのうちのひとつのクラスの担任です。
 こうした話を今年度いくつ聞いたかわかりません。…」
 ★
 世間の人たちは、「学級崩壊」が少なくなっていると思っている。
 マスコミがほとんど報道しないから。
 

  でも日常化しているだけで、むしろ増え続けている。
 そういう数字を各教育委員会が明らかにしないだけである。
 

  私もあちこちでその話を聞く。
 その学校の、全部のクラスが学級崩壊になっている。そんな学校もある。ほんとの話だ。
 

  真面目な先生ほど鬱病になる。
 学校で精神科に通っている先生は、かなりの数字になるはずである。
 

  学校教育の根本が揺らいでいる。
 これから「アクティブラーニング」で教育界は大騒ぎをするが、果たして先生たちがこなしていけるのか、それを私はとても心配している。  

●3月11日。5年目。おごそかに迎える。
 あの日。私は幸運にも自宅にいた。
 

  震度5強。初めて体験する地震である。
 居間のテーブルの下に隠れながら、「これ以上の揺れが来ると大変になる!」と思ったものである。
 

  あれからの日々。
 私は興奮状態だった。
 

  計画停電。もうなすすべはなかった。
 電車に乗れば、各人の携帯からブザーが鳴り響く。余震。
 

  横浜の街も、全体が薄暗い。人も少ない。
 あれから5年。
 何もなかったかのように、街はにぎやかになっている。

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横浜野口塾 お待ちしております!

  恒例になった3月末の横浜野口塾が開かれる。
 会場も横浜駅近くの小学校である。
 私も、いつものように1講座持たせてもらう。
 そこで「1週間のシナリオ」(28年度版)もお渡しする。
   ★
横浜で9回目となります野口塾を開催させていただきます。
多くの方々のご参加をお待ちしております。

1 期 日 平成28年3月26日(土)10:30~16:00

2 会 場 横浜市立帷子小学校
            相鉄線星川駅北口下車5分
3 参加費 4,000円    学生2,000円

4 定 員 60名

5 日 程
 10:00 受付開始
 10:30~12:00 第一講座 「説明文指導のポイントはこれだ」
 10:30~10:45  地元教師による光村2年「動物園のじゅうい」の模擬授業
 10:45~10:50  野口先生による指導・講評   

  10:50~11:05 野口先生による「動物園のじゅうい」の模擬授業
   5分休憩

 11:10~12:00    野口先生による説明文の指導法についてのご講演

    12:00~12:50  昼食休憩・書籍販売
   12:50~13:00        PRタイム

   13:00~ 14:25 第二講座「入門期国語指導のポイ ントはこれだ」   
   13:00~13:30  地元教師による1年生国語指導の実践発表
        5分休憩           
     13:35~14:20   野口先生による「入門期国語指導」についてのご講演
          10分休憩・書籍販売

     14:30~15:30  第三講座  野中信行先生の学級経営講座 
        「学級を軌道に乗せる学級づくりのあり方」
             10分休憩・書籍販売

    14:40~15:20 第四講座  野口先生の教養講座 
                                       
   15:25~ 16:00  交流会

     16:50~19:00 懇親会(希望者) 

6 申込方法
「第154回 授業道場 野口塾 IN横浜 」のページのURLからお申し込みください。

         http://kokucheese.com/event/index/373092/

 

 

 


   

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新学期に向けての準備術

     私たち「味噌汁・ご飯」授業研究会のメンバーの1人でもある上澤先生が、明治図書オンライン「教育オピニオン」に以下のような原稿を寄せている。 
 なかなか読ませる原稿。
 ぜひ読んでほしいと思い、ここに載せる。
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/

4月が待ち遠しくなる! 新学期に向けての準備術
                                       東京都公立小学校勤務  上澤 篤司
1 学級の一日を明確にイメージしよう

「毎年迎えるシーズン開幕前のワクワク感が、たまらなくいいですね」
 シアトルマリナーズ時代のイチローが語った言葉だそうだ。新しい学級を目の前にした私たちも、親近感をもつかもしれない。挑戦したいことがいくつも思い浮かんでくる。しかし、学級開きは恐ろしさもある。準備不足では子供も自分も不幸にする。
 私にはこの時期、いつも思い出す言葉がある。
 初めて1年生を担任することに決まった際のことだ。退職間際の先輩が次のようにつぶやいた。
「私は1年生を担当すると、夏休みまで朝にお茶を飲まないようにしているの」
 本気で受け取ることができなかったが、入学式翌日にはその重さが分かった。
 毎朝、連絡帳で長文の報告や相談が何件もある。子供たちが下校するまでの数時間に何とか時間を捻出し、返信しなければならない。
 その横から、ケンカの仲裁、泣く子の対応、捜し物や落とし物の確認などが子供たちから口々に求められる。クラスの子供たちが頼れるのは担任一人なのだ。
 自分がトイレに行く隙もないくらい、気を張らなければいけない日々が続いていく。
 まず、何よりも一日の流れを明確に示さなくてはならないと思った。

・朝、学校に来たら、何をするのか。
・朝の準備が終わったら、何をするか。
・プリントの配り方はどうするか。
・トイレはどこを使ったらよいか。

 細かいと思うようなことも一つ一つを担任がイメージし、漏れがないように計画していく必要があった。子供一人一人が一日の流れを理解すると、担任を頼ることが激減する。「次に何をするか」を理解して行動できるようになる。
 これが、学級のシステムだ。学級のシステムが「安定」すると、子供たちは「安心」する。子供同士のトラブルも減る。すると、担任のゆとりが生まれる。個別に支援しなければならない子に目を向ける余裕が増え、全体に対する指示も通りやすくなる。
 それからは毎年、学校の時程に合わせて子供の登校から下校までの動きをイメージし、ノートに書き出すようになった。
 これは他学年でも軽んじられることではない。持ち上がり学級でなければ、ルールは複数存在している。学級の目指したい姿を教師自身がイメージした上で、子供たちに委ねても良いところを話し合わせたり、相談したりする。
 昨年度まで自分が受け持った学級はリセットされているのだ。子供たちがどの子も安心して安全に生活できるよう、自分がトイレに行く時間も惜しむような緊張感をもって準備ができているか。その意識が季節を繰り返すごとに薄くなってはいないか、いつも振り返りたいと考えている。

2 学級のイメージや子供たちのイメージを語り合おう

 また、、イメージした子供たちの動きやルールは学年で共有することも必要だ。特に持ち物や時刻については、小さな違いが大きな混乱になりがちだ。緻密な計画が独りよがりになっては絶対にいけない。分刻みで会議や書類の作成が続き、忙しい時期だからこそ、「どんな子供たちを育てたいのか」という本質的なことを、忘れずに担任間で話し合う時間をもちたい。
 学級の到達点の一つは、「担任の力が必要とされなくなること」ではないか。そのために、4月は踏ん張り所だ。緻密な計画と、それを共有することが大切である。

3 子供の後ろにある大きな期待も忘れないようにしよう

 1年生を担当したある年の4月、初めての保護者会を終えた後のことが心に残っている。保護者の方が数人、教室に残って離れない。子供が同じ幼稚園出身のお母さん方だった。教室の小さな椅子に座り、感慨深げに話をされている。
 「先生、子供たち、本当にもう、ここに座って勉強しているんですよね」
 そう言いながら、一人のお母さんが母子手帳を開いて見せてくれた。

・裸にすると手足をよく動かしますか。
・お乳をよく飲みますか。
・大きな音にビクッと手足を伸ばしたり、泣き出すことがありますか。…

 誕生から就学直前までの毎年の記録が、設問に対してだけでなく、小さな字で欄外まで細かく書き込まれていた。母子手帳の記録ページは6歳でまでだ。ハッとした。
 子供たちの発達のスピードは様々だ。これまで、どんなに心配されてきたのだろう。どんなに期待されてきたのだろう。その子が記憶にもない誕生の頃から今まで続く、家庭での様々なドラマはどんなものだったのだろう。
 1年生は皆、目をキラキラと輝かせて入学してくる。「早く勉強したいよ!」と意欲に溢れている。しかしそれは、子供が自発的に感じたことではない。
 「○○ちゃん、いよいよ1年生なのね」という、保護者、祖父母の熱く大きな期待を受けてのことなのだ。
 子供たちに「やっぱり学校は楽しい!」と感じさせるよう準備することはもちろん、保護者一人一人にも「学校は任せて安心だ」と思って貰えるよう配慮しなくてはならない。 

4 そして忘れたくないこと

 今年、冒頭の先輩から年賀状を頂いた。
「教員を退職して思うのは、教育という仕事はとほうもなく面倒で、根気のいる仕事だということです。人間の成長自体が面倒くさく、その面倒くささにしっかり付いていく『こらえ性』のある教員こそが良い先生なのかもしれませんね」
 子供一人一人との時間を惜しまず、個別の「物語」をいくつも紡いでいた先輩だからこそ、大きな説得力のある言葉だった。自分は先輩に近づけているだろうか。頭を強く殴られた気がした。
 子供に「こう育って欲しい」という熱い願いとそのための計画、それに合わせて「こらえ性」を忘れないようにしたい。改めてそう誓った春だった。

上澤 篤司うえさわ あつし

昭和51年東京生まれ、東京都公立小学校勤務。
親学推進協会認定、親学アドバイザー・「味噌汁・ご飯」授業研究会所属、平成20年千代田区教育文化功労表彰。「教員は貴方の目の前にある机と同じ。子供、保護者、地域、同僚の4本の足に支えられている。どこかに偏りがある教師でなく、すべて同じよう太く支持されるように」とかつて教えられました。自分の中に慢心が起きる度に気付かせて貰えています。今まで出会えた全ての人に感謝しながら、自分の弱さを強く自覚しながら、日々教師修業中です。
 ★
 上澤先生との共著『新卒教師時代を生き抜く365日の戦略』1年(明治図書)は、優れた実践書である。
 上澤先生の実践が、凝縮されて提起されている。
 


   

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「3・7・30の法則」で学級を作る!~『授業力&学級経営力』4月号~

   あと10日間ほどで全学年が1年を終える。
 大変だった学年、クラス。
 

 「ほんとにご苦労様でした」
 一人一人にそんな声かけをしたいくらいである。
 ★
 でも、また新しい4月がやってくる。
 今度こそと意気込んでいる先生もいる。
 まだ、そんな心境になれない先生もいる。
 ★
 関東圏、関西圏中心に都市部で起こっている「深刻な学校現象」に終わりはない。
 止めていく行政的な措置は何もないからである。
 

 かえって更に忙しくなる。
 これから「アクティブラーニング」が入る。
 

 また、大騒ぎが起こる。
 これは避けられない。
 ★
 「アクティブラーニング」だと言って、早速そのような「学級づくり」「授業づくり」をしようと多分意気込まれている先生はいるであろう。
 かつて26年前頃に「総合」が入ってきたときもそんな大騒ぎをしたときがあった。
 
 あのときの経験を経た先生がもう現場にはそんなにいないであろう。
 また、同じような失敗をしないだろうかと、私は心配している。
 
 「アクティブラーニング」は避けられないのだから、その前にきちんと「学級づくり」「授業づくり」の基礎固めをしておかなくてはならない。
 ★
 4月からの「学級づくり」。
 1ヶ月が勝負。

 こんな言葉を知っている先生方は多いはずである。
 しかし、実際にこの1ヶ月に「何を」「どのように」展開していくのか、このことは現場にはほとんど染み通っていない。
 知っていても実践できないならば、何の意味もない。

 実際に、この1ヶ月で1年が決まるのである。
 
 このくらいの真剣さや必死さが、先生たちにあるのかどうか、それが心配だ。
 
 クラスが不安定になる。
 クラスがにぎやかになる。
 クラスが崩壊していく。
 いずれもその大きな原因は、この1ヶ月にある。   
  ★
 この1ヶ月をどうするか。
 私は「3・7・30の法則」を提唱している。
 

 今回明治図書の雑誌『授業力&学級経営力』4月号で特集してもらった。
 第一線で活躍する先生たちに、ポイントになることを書いてもらった。
 

 きっと参考になるはずである。
 この1ヶ月の勝負のためにも、ぜひとも手に入れて読んでいただきたい。
 3月12日の発売である。

 4

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『新卒教師時代を生き抜く心得術60』 18版になる!

     『新卒教師時代を生き抜く心得術60』(明治図書)が18版になった。
 うれしいことである。
 新卒シリーズの始まりがこの本であった。
 今なお買ってもらっている。
 ありがとうございます。

 今回は、私が主張していることと違う項目が出てきているので、3つほど書き直すことことにした。
 だから、新しくリニューアルしたものである。

 

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『学力向上プロジェクト』(明治図書)が2版になる!

  『「味噌汁・ご飯」授業シリーズ
日常授業の改善で子供も学校も変わる!学力向上プロジェクト』(明治図書)が2版になった。

 うれしいことである。

 コンスタントに売れているということである。

 この本は、北海道の低位にある学力不足校が、どのようにして全国学力テストの平均レベルへ駆け上がってきたのかを真摯に明らかにした希有の書物である。

 「学力を向上させる」という課題の筋道が、明らかになってきたのである。

 何をやればいいのか。それが分かる本。

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横浜野口塾の案内

   恒例になった3月末の横浜野口塾が開かれる。
 会場も横浜駅近くの小学校ということである。
 私も、いつものように1講座持たせてもらう。
 いつもの「学級づくり」の講座になる。
 どうぞお出でください。
   ★
横浜で9回目となります野口塾を開催させていただきます。
多くの方々のご参加をお待ちしております。

1 期 日 平成28年3月26日(土)10:30~16:00

2 会 場 横浜市内小学校(横浜駅近郊小学校)
 詳しい会場は後日お申込みされた方にご連絡致します。

3 参加費 4,000円    学生2,000円

4 定 員 60名

5 日 程
 10:00 受付開始
 10:30~12:00 第一講座 「説明文指導のポイントは                         

             これだ」
 

 10:30~10:45  地元教師による光村2年「動物園のじ                    

 ゅうい」の模擬授業
 

 10:45~10:50  野口先生による指導・講評   

  10:50~11:05 野口先生による「動物園のじゅうい」                       

 の模擬授業
   

   5分休憩

 11:10~12:00    野口先生による説明文の指導法につ                       

              いてのご講演

    12:00~12:50  昼食休憩・書籍販売
   12:50~13:00        PRタイム

   13:00~ 14:25 第二講座「入門期国語指導

              のポイントはこれだ」   

  13:00~13:30  地元教師による1年生国語指導

   の実践発表
      

     5分休憩           
    

  13:35~14:20   野口先生による「入門期国語指導」

   についてのご講演
         

    10分休憩・書籍販売

     14:30~15:30  第三講座  野中信行先生の

   学級経営講座 
        「学級を軌道に乗せる学級づくりのあり方」
      

       10分休憩・書籍販売

    14:40~15:20 第四講座  野口先生の教養講座 
                         「昭和天皇の鴻思」   

   15:25~ 16:00  交流会

     16:50~19:00 懇親会(希望者) 

6 申込方法
「第154回 授業道場 野口塾 IN横浜 」のページの

URLからお申し込みください。

         http://kokucheese.com/event/index/373092/

 

 

 


   

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つれづれなるままに~コントロールできること、できないこと~

●朝日新聞のスポーツ欄で時々書いている西村欣也さんの「EYE」の愛読者だった。
 最後のコラムを読んだ。
 

  定年での最終回。
 20年近くこのコラムを書いてきたことになるらしい。

 ★ ★ ★
 あと2つ書いておきたいことがある。
 超一流アスリートを取材していて生き方を教わることがある。例えばイチローと松井秀喜だ。全く違う個性の2人から同じ言葉を聞いたことがある。
 イチローが首位打者争いをしていた時、ライバルのその日の成績を伝えた。彼の言葉は「愚問ですね。彼の打率は僕にはコントロールできませんから」。
 松井はヤンキース1年目、出だしでつまずいた。成績があがらない。ニューヨークのメディアは厳しい。「気にならないか」と松井に聞いた。「気にならないですよ。だって彼らの書く物は僕にコントロールできないもの」。
 つまり、自分にコントロールできることとできないこととを分ける。コントロールできないことに関心を持たない。これは日常生活にも採り入れられる生き方だと思った。
 ★ ★ ★
 これは良い。
 自分でコントロールできることとできないことを分ける。
 そして、コントロールできることだけに関心を向ける。

 なるほどなあと思う。
 だから、イチローと松井が確かに存在したのだ(イチローは現在進行形なのだが)。
 キヨハラになることがなかったんだ。

 キヨハラは、レストランで自分の方を指さして笑っているものに頭にきて、自分の食べている皿をたたき割った実際の場面をブログに書いていたらしい。
 
 プロ球界での有名人に駆け上って、「有名人になること」の意味を分かっていないのだ、私にはそう思えた。
 コントロールできないことはひたすら冷静に耐えることなのに。
 ★
 キヨハラのことについてもう少し。
 彼は言っていた。
 「現役を退いてから、満足する絶頂感を持てなくなった。」と。

 天才バッターだった彼が、成し遂げた栄光は数限りなくある。
 絶頂感に浸ることは何度もあったことであろう。
 

  周りにもちやほやされて、絶頂感は更に高まったであろう。
 (こんな時がほんとうは一番危険なときであるのだが。)

 絶頂感は求めるものではない。訪れるもの。
 キヨハラは何度もそれを求めて、最後は覚醒剤に手を出していった。

 人の生涯は、案外平等にできているものである。
 「WINWINの生涯」なんてない。
 
 傍目からはそのように見える人も、実は辛いできごとを抱え込んでいるものである。見えないだけ。
 
 良い思いをしたら、どこかでしっぺ返しを食らう。
 悪い思いだけの人生なんてない。どこかで必ず良い思いが訪れる。
 そのように人の生涯はできている。

  だから、日々の安寧を求め、それに感謝する。
 そのように生きるべきだと、私は自分に言い聞かせる。
 ★
 ずいぶん脱線してしまった。
 コントロールできないことって何だろう?
 
 それは、自分の過去のこと。
 自分が関与できないこと。
 そして、「なるようにしかならないこと」。

 このことにひたすら関心を持たないこと。
 それは私たち凡人にはなかなかできない。
 
 過去に苦しめられることは多い。
 調子が悪くなると、思い出すのだ。過去の苦い思い出を…。
 
 そして、苦しむ。
 どうにもできないのに。
  ★
 私はどうしたか。
 経営コンサルタントの小宮一慶さんの方法に学んだ。

 女房から髪留めのゴムを借りて、左手にはめる。
 いやな過去を思い出したら、そのゴムを「終わり!」とパチンとする。考えるのを終わるのである。

 半年かかった。
 それでも時々思い出す。

 ただ、もうそんな過去で思い悩むことはない。
 ★
 では、コントロールできることってなんだろう?

 それは、自分の「今」と「これから」。
 自分が関与できること。
  できることをやればいいのだ。
 
●29日、神奈川県の平塚松原小学校へ行った。
 この学校には、5年前にも訪れている。

 そのときも授業をさせてもらった。
 今回も5時間目に授業をさせてもらい、そのあと講演である。
 
 4年生の初任者のクラスで授業をした。
 素晴らしい子供たち。
 私の一つ一つの言葉に敏感に反応する。

 「よくこんな子供たちを育てたねえ」と初任者には声をかけた。 初任者のクラスで、なかなかこういう子供たちにはお目にかかれない。

 講演では熱心に聞いてもらえた。
 90分。
 先生たちのレベルが高い。
 先生たちの話を聞く姿勢を見ていると、すぐに分かる。

 最後に質問が出た。
「先生は、各学校へ行って先生たちの授業を5,6分見られて、そこで先生たちの授業力を判断されるということで、企業秘密と言われていますが、どんな視点で授業を見られるのか、良かったら教えてもらえますか?」   

 企業秘密なのだが(笑)、3つほど話をした。
 
 先生たちは、私が授業を見にいけば、身構えて取り繕われる。
 当然だ。誰だってそうなる。
 しかし、取り繕えないところがある。
 それを見る。
 
 何を見るか。
 それは今までほとんど問題にされてこなかったことではないだろうか。

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