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クラスをうまく立て直した先生と、今大変な先生と。

  こんなコメントが入る。
 今年6月頃に、このブログに相談をされたさくら先生である。
 うれしくなった。クラスがうまくいったのである。
   ★ ★ ★
 野中先生こんにちは。
6月頃に相談させていただいた、2年生担任の初任者です。
2学期に入ってからは、徐々に子どもとの関係が築けてきたのか、大きなトラブルもなく、1学期に比べて大分落ち着いてきました。
油断するとすぐに騒がしくなるので、油断は禁物ですが、毎日子どもを叱ったり、一緒に笑ったり楽しく過ごしています。
野中先生、ありがとうございました。
 ★ ★ ★
 私はこのコメントに、次のように書いた。 
   ★ ★ ★
 さくら先生、コメントありがとうございます。
 落ち着いてきてよかったですね。私もうれしくなりました。これで1年目を何とか切り抜けることができますね。よかったです。
何が決め手になりましたか?わかる範囲で教えてください。
  ★ ★ ★
  クラスが落ち着いてきたことには、原因があるからである。
 その決め手が何だったのか。分かればこれからの参考になるからである。

 それを受けて、さくら先生からは、以下のようにコメントが入った。
 ★ ★ ★
 お返事ありがとうございます。
1学期は毎日子ども同士のけんかが絶えず、誰かは必ず怒りが爆発して喚き散らす毎日でした。その中で、子どもと一対一で話をしたり、保護者と連絡をとる中で、子どもと信頼関係を築けたのかな、と思います。縦糸張りにもつながっていったのかもしれません。
2学期になると子どもも再びやる気いっぱいで学校に来るので、それもいいリセットになったのかとも思います。自分自身も気持ちをリセットでき、少し気持ちに余裕をもって毎日を過ごせるようになったのも理由かもしれません。
本当にしんどかった1学期でしたが、今思うとあのトラブル続きの毎日は今の状態を作るために必要な時期だったのでは…とも思います。クラス替えで今までとは違う人間関係の中で、子ども達は衝突しながら関係を学んできたのかな、と。
落ち着きは取り戻しましたが、集団としての力はまだまだなので、3学期は集団としての力を伸ばしていけるように頑張りたいと思います。
  ★ ★ ★
 初任者は、クラス担任の最初にどうしても「仲良し友達先生」になってしまう。知識としてはそのようになってはいけないと分かっていても、ついついそうなってしまう。(分かっていないと悲惨なことになる。)

「仲良し友達先生」になってしまうと、教室に秩序を作れない。無政府状態になる。
 担任は怖くないし、厳しくもない。だから、一部のやんちゃが勝手気ままに動き出す。もめ事がしょっちゅうというのもその結果である。さくら先生のクラスもそうだったはずである。それが6月頃にピークになる。魔の6月。
 
 ところが、さくら先生はそれからが違った。
 「仲良し友達先生」ではだめだと分かっていたからである。縦糸張りがそれからできるようになっていったのである。「教師」として振る舞うことの意味を、子供たちとの関係の中で実感としてつかんできたのだと思われる。
 
 私は、このように分析するのだが、どうだろうか。
 ★
 他のコメントも入っている。
  高校の2年目の先生である。
 辛い、大変な生活を送っておられる。
 困難校で担任として過ごされていて、その大変さがよく分かる。
 先生の力量が、困難な生徒たちに対応できない。
 客観的に判断すれば、そのように思える。
  ★ ★ ★
 こんばんは。私は高校で教員をしています。今年で二年目です。本当に毎日苦しくて、どうしたらいいのかわからず、辛くて仕方のない日々です。生徒のこと、授業のこと、保護者のこと、様々なことが襲いかかってきます。ある先生は、私は現在の赴任校で年齢が一番低いこともあって、周囲の先生方からは良い発散口になっているのだと言われました。そうなんだろうなとも思います。私は現在、県内でもかなり学力の低い学校で勤務しています。そんな生徒でも、一生懸命に教えて、丁寧にめんどうをみれば、必ず伸びると信じてきました。ある程度、結果も出てきています。でも、それに対して、なかなか頑張れない生徒も大勢います。今の私は、たくさんの仕事が迫ってくるなかで、日々を生きることに精一杯です。
  ★ ★ ★
 学校では一番若い先生。
 その若さへの親近感が、この先生にマイナス的に襲っている。先生を先生とも思わない態度でからかわれるということであろう。
 いわゆる「生徒しない」生徒に悩まされる。

 先生の教師としての姿勢は、立派である。
 がんばって、今を凌いでほしいと願っている。

  担任として過ごされているのだろう。でも、あと3ヶ月。凌いでほしい。
 
 悩む先生たちにとって、大変な状況は永久に続くと思いがちである。
 決してそんなことはない。
 
 そのうちに、ふっと暖かい風が吹いてくる。
 そういう状況が訪れる。
 そのように人生はなっているのであるから。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

野中先生お久しぶりです。
motaです。
紆余曲折ありながら、学年やフリーの先生方に助けていただきながら、いよいよ残り50日をきりました。強いストレスか、疲れからか激しい耳の痛みに襲われたりもしましたが、メンタルクリニックの先生にも助けていただき凌いでいます。最近、ようやく、このクラスが自分のクラスだなと思えるようになってきました。相変わらずな行動や言動に涙がでることもありますが、休みたい、学級に行きたくない気持ちは減り、子どもたちが愛おしいと思えるようにもなりました
。私の体を心配してくれる暴れ者だった男子たちや、先生と一緒に卒業式を迎えたいといってくれている子、今のクラスの状態を少しでも良くしようと周りに声をかけてくれる子。少しずつみんないい顔がみせてくれるようになってきたことが、私の支えです。
けれど、この学級のように、一度崩壊した学級は、解体せず周りの環境が変わらないために、自分達の状況が当たり前で、私のように力無い担任ではなかなか変わることができないことも改めて実感する日々です。私が担任じゃなければもっと変われたのでは。子ども達に申し訳ない気持ちとの戦いは毎日続いています。
あと、50日。何とか凌いで卒業式を迎えたいです。

投稿: mota | 2015年12月20日 (日) 06時37分

motaさん、コメントありがとうございます。なんとか先が見えてきたようで良かったですね。うれしくなりました。あと50日。すぐにやってきますよ。終わったら乾杯したい心境ですね。

投稿: 野中信行 | 2015年12月20日 (日) 13時58分

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