mota先生からの途中経過
ひさしぶりのmota先生からのコメントである。
★ ★ ★
野中先生お久しぶりです。
motaです。
紆余曲折ありながら、学年やフリーの先生方に助けていただきながら、いよいよ残り50日をきりました。強いストレスか、疲れからか激しい耳の痛みに襲われたりもしましたが、メンタルクリニックの先生にも助けていただき凌いでいます。最近、ようやく、このクラスが自分のクラスだなと思えるようになってきました。相変わらずな行動や言動に涙がでることもありますが、休みたい、学級に行きたくない気持ちは減り、子どもたちが愛おしいと思えるようにもなりました
。私の体を心配してくれる暴れ者だった男子たちや、先生と一緒に卒業式を迎えたいといってくれている子、今のクラスの状態を少しでも良くしようと周りに声をかけてくれる子。少しずつみんないい顔がみせてくれるようになってきたことが、私の支えです。
けれど、この学級のように、一度崩壊した学級は、解体せず周りの環境が変わらないために、自分達の状況が当たり前で、私のように力無い担任ではなかなか変わることができないことも改めて実感する日々です。私が担任じゃなければもっと変われたのでは。子ども達に申し訳ない気持ちとの戦いは毎日続いています。
あと、50日。何とか凌いで卒業式を迎えたいです。
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良くなっている。そのように実感できるコメントである。
きっとこの子供たちは卒業していく時には、mota先生に対してさまざまな感謝の気持ちを抱くであろう。
そのように私は思ってみる。
「私が担任じゃなければもっと変われたのでは。子ども達に申し訳ない気持ちとの戦いは毎日続いています」と書かれている。
この問いかけにmota先生は苦しんできたのかもしれない。
だが、次のような子ども達がいる。
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私の体を心配してくれる暴れ者だった男子たちや、先生と一緒に卒業式を迎えたいといってくれている子、今のクラスの状態を少しでも良くしようと周りに声をかけてくれる子。少しずつみんないい顔がみせてくれるようになってきたことが、私の支えです。
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この子供達は、mota先生と向かい合ったのである。
そして、このような行為ができるようになったのである。
精一杯の感謝の気持ちが、このような行為になっているのではないだろうか。
おそらく、この子供達は、mota先生が苦しんだ姿を胸に抱いて卒業していく。
それは充分にその子供達の未来に託すに値することである。
★
教師の仕事は、子供達一人一人と「物語」を作ることである。
その物語は、いつかその子供たちの未来を支えていくことがある。
mota先生との1年間の子供たちの「物語」。
今はマイナス的に考えられているが、そんなことはない。
精一杯闘ったmota先生の姿は、子供たちの胸の中で熟成され、いつかきっとプラスに転化していく。
そんな子供たちの未来に託していいではないか。
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