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つれづれなるままに⑤~本物の学校である~

  ●26日、羽田から函館空港へ向かう。
 アナウンスでは、「函館上空では強風が吹き荒れていて、着陸ができない場合は羽田へ戻ります」ということ。
 
 戻ってきた場合はどうしようかと思案する。
 飛行機は揺れに揺れた。こんなに揺れることも珍しい。
 
 それでもとにかく着陸することができた。ほっとする。
 T主査の迎えがあって、ルートインのホテルへ向かう。
 
 エレベーターの中で、道教委のA主査にばったり。
 今回の会に、札幌から駆けつけて来られたのである。
 
 夜、A主査、八幡小の校長、教頭先生以下ベテランの先生方や教育局の支援課長さんたちと懇親会。さまざまな話を聞く。
 ★
 27日、T主査の迎えで、八幡小学校へ向かう。
 函館市立八幡小学校の実践発表会である。
 
 ここも学校力向上事業に参加している学校で、ぜひとも一度見に来たいと願っていたものである。
 学習が、「ご飯味噌汁」授業と名付けて実践されている。
 
 325名の参加。
 その参加の多さにびっくりする。
 渡島教育局の局長以下幹部の方々、函館教育委員会の教育長,教育委員長の方々も見えていて、八幡小をバックアップする体制が強固である。
 
 3校時目が「若手教師の授業」、4校時目が「ベテラン教師の授業」となっている。おもしろい区分け。
 若手教師の先生たち6名(5年未満)の授業を見る。
 
 いやいや、なかなかのレベルである。
 よくぞ、ここまで授業力をつけたものだ。感心する。
 
 校長先生には「この6名にはさらに『一人研究授業』で授業を録音し、聞かせることをやらせてください」とお願いする。
 
 この時期にさらにレベルアップするためには、「一人研究授業」が最適なのだ。ただ聞くだけでなく、1つずつ感想を残していかねばならない。

 私は最近3年目までの教師に必須の1つは、「一人研究授業」だと考えている。これをきちんとやれるかどうか(できれば50回ぐらい、ハイレベルになるには100回)で、これからの教師人生が変わる。
 
 ★
 5時間目。5年2組の子供たちに授業をする。
 提案授業。「味噌汁・ご飯」授業である。
 
 325名の先生方が参観されるには、体育館しかない。
 子供たちにとっては異常な条件である。
 それでも子供たち、緊張しながらもなんとか授業を終了する。
 
「ごちそう授業」を期待している先生方にとっては、何ともシンプルでたわいない授業に思われたであろう。
 
 そうなのだから、仕方がない。
 私は「小刻み活動法」を使った授業だと言っている。
 ★
 八幡小学校の取組の説明のあとに、私の講演。
 学力向上に絞った話をする。

 強調したのは、今までの「ごちそう」授業づくりは、学校現場では機能しなくなっている現実。
 そして、「日常授業」にターゲットを絞った研究・研修。

 ほとんどの教育委員会が、全国の学力テストの成績を上げるために過去問集を組織的にやらせている。あるところでは、春休みの宿題として、あるところでは、学力テストが実施される日まで毎日1,2時間をかけて練習させたり、さまざまである。
 
 確かに成績をあげていると聞いている。
  しかし、それは単に「得点力」を上げているだけにしかすぎない。 「学力」は上がっていない。
 問題に慣れさせるための試験対策をしているだけだから。

 「教育」を投げ捨てて、平均点や順位を上げるということを目的としてはならない。そんなことは結果にしかすぎない。些末なことだと判断しておくべきだ。

 過去問を本格的に取り上げるなら、きちんと学力テストを分析して、本校はどこが弱いのか、どこに力を入れていけばいいのか、そして「日常授業」の中でその対策を取っていかねばならない。
 
 学力テストは、そのためにやられているはずである。
 その本来の趣旨通りに実施していくべきことである。
  それが「教育」である。

 私は先生たちに強調した。
「学力を上げるという本質的な取組は、20,30点しか取れてなかった子供が、70,80点取れるようになること。そんな授業を作り出すこと」
 このことを忘れてはならない。
 子供たちの人生を左右するのであるから。
  ★
 八幡小学校は、私が描いていた通りの学校であった。
 本格的な取組をしていた。
 予想通り、数年前よりも格段の「学力」向上を果たしていた。
 
 私が目を見張ったのは、支援級(こばと、つくし)の取組の素晴らしさ。子供たちが生き生きしていた。本物だと思った。
 ここを大切にする学校は、本物である。 

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