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学力をどう向上させていくか(3)

  今までだって業者テストをやってきたのに、学力が向上してこなかったのはなぜかという問いかけがある。
 これに対する答えは、そんなにむずかしくはない。
 
 まず、第1に、この業者テストを本校の「学力」として評価していくことを決めていなかったことがある。
 それでは、なぜ業者テストをしていたのか。
  替わりの自作テストを作れなかったことにある。学習指導要領に精通したプロが作っている業者テストに替わりうるテストを作る力量も時間もなかったのである。
 
 第2に、この業者テストの結果は、本校の子供たちの「学力」であるという意識が教師たちにもなかったのである。
 あるのは、通信表に記入する「評定」への意識だけ。
 
 第3に、「学力」を上げていく「向上システム」が機能していないことにある。
  ★
 「点数に表せない学力をどうするのか?」という問いかけは、必ずある。
 これは、「みえる学力」と「見えない学力」として従来から論争されてきたことでもある。
 
 いわゆるテストで点数に表れる学力は、「見える学力」と言うわけである。ところが、ほんとうに大切なのは、点数化できない学力の方ではないのかと、いう問いである。
 
 確かにこの問いかけはある。
 表現力、活用力(これは全国学力テストのB問題になっている)、判断力、興味関心などはなかなか点数化できない。
 ここを問題にするのである。
 
 しかし、これを追求しても不毛な論争になる。
 だから、このように言う以外にない。
「確かに点数化できないものに重要な学力がある。その学力は、今のところ授業で追求していく以外にない。点数化できない。」
 
 ただ、今ではPISAに新科目として「協同型問題解決能力」を測ろうとする動きがある。他の人と協力して問題解決に当たる力を測ろうする意図である。
 
 OECDのアンドレア・シャライヒャー教育局次長は、次のように言っている。
「従来学校で学ぶ知識は<一生モノ>という前提で教えることが教育の柱でした。しかし今日ではそういった教育内容はグーグルで入手でき、知識の蓄積は以前ほど重要ではなくなっています。むしろ、考え方、創造性、批判的思考力、問題解決力、判断力が成功のカギを握っており、協働やチームワーク、ICTを使っていかに社会と関わり合うかの方が、より重要です。」 
  これからは、このようなものを「評価」できるテストが開発されてくるはずである。
 ★
 それではどうしていくのか。
 まず第一段階として可視化できる「見える学力」に拘った方がいい。
 
 テストに表れてくる点数にこだわった方がいい。
 その点数を上げていく試みをしていくのである。

 そうすると、まず子供たちが変わる。
 今まで30点、40点しか取っていなかった子供たちが、70点、80点取れるようになると、俄然やる気になる。私はそんな子供たちをいっぱい見てきた。

 保護者への説得力も増す。
「こんなに先生は、授業で子供たちの学力を上げてくれている。協力しなくては!」ということになる。

 こうなったら、ますます点数化できない学力を追求していく足がかりができる。

 いつもカッコイイことは言うが、テストの点数の平均は低く、30点、40点の子供がかなりいるという教室がある。
 ここからは何も始まらない。
 まず、可視化できるところで勝負できる力をつけることなのである。
 ★
 次回は、具体的にどのようにして「学力」を上げていく手立てを取るかを考えたい。

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