九州へ行ってきました!
福岡へ行ってきた。
台風が心配だったが、何の影響もなく、一安心。
昔、横浜から佐賀へ帰るとき、寝台特急さくらでは、16時間かかった。
関門トンネルを抜けて、九州へ入ると九州の匂いがした。
あの感じは今でも懐かしく思いだす。
今は、飛行機で1時間15分ぐらい。
あっという間についてしまう。
九州の匂いなんてまったく感じなくなってしまった。
★
講座では、50名ほどの先生たちが見えていて、ほぼ満席。
ありがたいことである。
長崎の佐世保からY先生が見えていた。
ぜひとも一度はお会いしたいと思っていた先生で、Y先生の方からわざわざJRで駆けつけてこられた。大感激。
ゆっくり話せなかったことが心残り。
大曲小の本が19冊売れた。(20冊持っていったもの)
私もじっくり今回読んだのだが、とにかくすごいという感想。
感動することが書かれているわけではない。
すごい授業が披露されているわけではない。
でも、学校ぐるみで取り組めば、こういうことが可能になるのだという、そういう試みが書かれている。
明治図書のオンラインでは、発売4日で27位にランクイン。
多くの先生たちに読んでほしい本である。
★
講座に呼んでくれたのは、福岡市の若い先生たちが中心の会「つなぐ」。
うらやましくなるほどの若さがある。
多くの人から学んでいこうという好奇心がいっぱい。
こういう若い先生たちが、明日の日本の教育を背負っていく。
私の若い頃のことが質問に出た。
私は、現役の時代は一度も組織に所属したことがない。
ほとんど一人で勉強をした。
時々友人たちとの学習会を設けたぐらい。
志をもっていれば、一人だってやれるわけである。
★
志をもって生きようとしたら、人生には「往路」と「帰路」がある。
もちろん、教師人生にも、「往路」と「帰路」がある。
若い20代、30代のときは、とにかく自分の力量をつける「往路」の時代である。
こういう時には、あまり周りに色気を出さない方がいい。
「現実」を変えようとしゃかりきにならないことである。
「現実」はあまりにも理不尽で、疲弊していると若さは強く感じる。
でも、できることは限られている。そんなに簡単に「現実」は動かない。
ひたすら自分の力量をつけること。
これが中心の命題になる。
そして40代、50代のときは、いよいよ「帰路」の時代。
現実の「学校現場」へ戻って来なければいけない。
今まで身に付けた力量で、周りを変えていくことになる。
自分の身の丈にあったことでいい。
仕事のスタンスが大きく変わらなければいけない。
惰性や習慣、慣わしに染められている「現実」を自分の力量で変えていく。
同じ学年の先生、同僚の先生たちが、元気でがんばれる職場を作り上げることである。
そのために、自分は力量をつけてきたのである。
自分が光り輝くために、力量をつけてきたのではない。
志を忘れないことだ。
残念ながら、若いときにはあれほど志を持っていたのに、歳をとるにつれてすっかり忘れ去り、ひたすら自分のためだけで生きる人がいる。
確かにそれも1つの人生ではあるが、悲しいではないか。
教育界は、あまりにも惰性と慣わしがはびこっている。
前に一歩進もうという気運がまったく感じられない。
その中で、多くの先生たちが疲弊している。
これからこの状況を変えていくのは、若い志をもった先生たちである。
★
横浜へ帰ってきた。
福岡も暑かったが、横浜もものすごい暑さ。
35℃を越えている。
夏は始まったばかりなのだが……。
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