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学級崩壊したクラスを受け持って!~凌ぐことである~

  ブログに次のようなコメントと質問がついた。
 
 6年を担任している先生で、かなり厳しい状況に追いやられている。おそらく、日本の中で、このような状況にクラスが追いやられている先生方は数限りなくおられるのだろうと予想ができる。
 
 私は、「学校の終わり現象」が始まっていると言っているが、当事者の先生方にとってはたまったものではない。

 ★ ★ ★
はじめまして。5月末にこちらのブログに辿りつき、バックナンバーから読ませていただいています。10年ぶりの高学年で、昨年5年で崩壊したクラスで自分だけ担任変えになり、力不足は否めませんが6年の担任をしています。学級の荒れはかなり根深く、担任不信の子どもたちにかなり威圧的に4月をスタートさせてしまい、今もほとんど指示が通りません。スピード感も落ちていることをこのブログを読んで気づきました。5月はとにかく自分の力の無さを責め、かなり鬱状態になりました。今はその精神状態からは多少脱出しましたが、クラスの荒れは相変わらずです。日常で今からやれること、また目標達成表は、6年ではどのように取り組めるか、アドバイスいただけたら幸いです。 授業中の私語がひどく、めんどくせー、こんな勉強将来役に立たねーからやる意味ねー、うるせーババァと暴言をはかれる日々です。ダメな日は担任外の先生や教頭にきてもらい、授業を進めている状態です。荒れる男子との対峙は止めました。まとまらない文章ですみません。とにかく1年間繋いでいきたいと思っています。
 ★ ★ ★
  まず、確認したい。
 
 ①この先生は、10年ぶりに高学年を担任されている。
 
 ②昨年崩壊した5年生を自分だけ担任替えという形で受け持っている。
 
 ③学級の荒れはかなりひどく、教師不信も根深い。
 
 ④授業中の私語がひどく、暴言もひどい状態。
 
 ⑤こんなクラスの状況に対して、威圧的に4月をスタートしたが、一向にクラスは良くならなかった。。
   ★
  <反省点>
 今更書いてもだめなことであるが、一応書いておきたい。
 
 ①この学年は、そのまま持ち上がりという形になっているが5年のときに1クラスが崩壊しているならば、担任だけでなく、学年全体で子供たちを総入れ替えしなくてはならなかった。
    そういうシステムになっていなくて、5,6年はそのまま持ちあがりということになっている学校だろうが、もうそんなシステムは通じない。校長は、即座に総入れ替えをするシステムを導入しなければならなかったはずである。ここを失敗している。5年で崩壊したら、6年でそのまま行くというのは、よほどの力量の教師が受け持たなくてはなかなかうまくいくはずがない。
 
 ②担任の先生は、最初威圧的にスタートしたと書かれている。
  縦糸を張り過たのであろう。
  うまくいくはずはない。ここでも失敗されている。
    こんなクラスは、絶対に強硬に縦糸を張っていくなどをしてはだめだ。必ず反発を食らう。
    横糸を数多く張ること。
  縦糸と横糸の比率は、2:8か3:7ぐらい。

 ③学級崩壊のあとを担任するのは、大変なことである。ただ、真面目な子供たち(「2:6:2」の中での「2」と「6」の8割の子供たち)は、嫌になっている。最後の「2」のやんちゃたちだけが自由にやりたい放題できたので、このまま続けていきたいと思っているはずである。
    ここで8割の子供たちを徹底して味方にしていくことが必要である。「2」のやんちゃたちとは闘ってはダメである。
  8割の子供たちを味方につければ、「2」のやんちゃたちもほとんどその中に入ってくる。
    前担任がやっていたことと違うことをするのである。前担任と
  子供たちとの関係が壊れてきたはずであるから、前担任がどのように子供と関係を作ってきたかを情報収集して、それと違うことをすることである。それで道が開かれることがある。
   ★
 さて、今から何ができるか。
 簡単なことではない。
 
 繰り返しになるが、よほど力量の教師が受け持っても、何とかなるというレベルを超えてきている。
 
 今、こんな大変なクラスを受け持つというのは、普通のことではない。一人でできることではない。

A まず、一人で何とかするという気持ちを捨ててほしい。
  ひどい時には、教頭や担任外の先生に入ってもらっていると書かれているが、それを常時入ってもらうという体制にしてもらう必要がある。いわゆるT・T体制にしてもらうことである。
  まず、その措置がとれないかということである。

B クラスを何とかしようと考えないことである。
  学級会などを開くなどとついついやろうとするが、だいたい失 敗する。
 できることは、「凌ぐこと」である。何とか凌いで持ちこたえていく。
  だから、休み時間はできるならば、職員室へ行って休む。
  仕事もそこそこにして、早く帰宅して自分の時間をきちんと取ること。規則正しい生活をすること。
  できることしかできないと割り切ること。

C 目標達成法と言われているが、このクラスに今のところ、これは通用しない。(『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』 明治図書に初任者の実践を紹介している。)全体が達成しようという気持ちがないとただやるだけになる。
  
  まず、読んでほしい本がある。
 『策略 ブラック学級づくり』(明治図書 中村健一著)
 『必ずクラスを立て直す教師の回復術』(学陽書房 拙著)
  もしストンと落ちることがあったらそれを実践してほしい。
 押したり引いたり、さまざまにやってみるしかない。
  ★
 鬱状態になられたという。当たり前だ。普通の感覚ではそうなる。でも、少し回復されているように見える。
 だって、このブログにコメントされているのだから。
 
 どうしてもやっていけなくなったら、休暇を取ればいい。
 それも1つの道。
 
 やれるならば、挑戦してほしい。
 人生には何度かこのような事態が訪れる。
 
 そう割り切って挑戦してほしい。
 先に1つの光も見えない暗闇を進むような気持ちになるが、必ず光は見えてくる。必ずですよ。
 
 ふっと暖かい風が吹いてくるのである。それを待てばいい。
 毎日毎日砂を噛むような生活になるが、凌いでほしい。

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コメント

ありがとうございます。
1日少しましな日があれば、3日はひどい日を繰り返しています。とにかく、周りの先生方に助けていただきながら、凌いでいきたいと思います。

投稿: mota | 2015年6月10日 (水) 06時09分

はじめましてこんにちは。今年度より新卒で初任者として小学校で働きはじめた者です。先生の日々の暖かいお言葉に触れ、コメントをさせていただきます。現在、私は27名の二年生の担任です。クラスの問題は朝から放課後までざわざわし指示を聞かない、時間にルーズであるということだと思っています。指導者の先生からは授業のテンポが悪く子どもが飽きていることが全ての原因だと言われました。しかし、テンポを速めようとざわざわしているなかで進めても児童は話を聞かず、黙るまで待てば授業が遅れます。黙るまでに3分はかかるからです。叱っても大声で私に話しかける児童が三人いるためもぐらたたき状態です。今は黙るまで待つ方法をとっていますが授業が大幅に遅れていています。校長先生にはこのままだと学級崩壊するがどうするのかと言われています。指導者の先生からも楽しい授業と提案を頂きますが、授業のイメージが沸かず困っています。教材研究をする時間も気力もなく毎日がただ過ぎている状態です。乱文になりましたが、なにか一言でも頂けましたら幸いです。

投稿: でこぽん | 2015年6月13日 (土) 13時42分

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