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2015年5月

『アクティブラーニング』の本、お薦めです!

  これから教育界でテーマになっていくことは、「学力向上」と「アクティブ・ラーニング」である。
 好き嫌いの問題ではなく、現場教師である限りこれは避けられないテーマである。
 

  特に、アクティブ・ラーニングは、次期学習指導要領の中心テーマになるということで、大きな話題を呼んでいる。

 私の親しい知り合いが、これについて本を出された。
 市販されているものではない。
 

  著者は梶浦真さん。
 『アクティブ・ラーニングの基礎知識』(教育報道出版社、本体907円+税)
 梶浦さんは、教育関係の新聞記者・編集者を経て、出版社を設立された。
 

  現在は、記者時代の豊富な授業分析経験から、小中学校での校内研修、研究委嘱校での研究指導や講演をされている。
 
 私も早速読んでみた。さすがに梶浦さんの本である。
 アクティブ・ラーニングについての基礎知識は、これで十分だなと感じるものである。
 
 市販されている本ではないので、もし読んでみたいという方は次のメールに申し込んでもらいたい。

  kyouiku@e-hodo.com

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質問に答えます(2)~みんなで守る10か条~

  たつ先生の質問に答えるとともに、次のようなことも提起しておきたい。
 
 以下に紹介するのは、最後の勤務校で取り組んできた「みんなで守る10か条」である。全校で取り組んでいた。年に3回できているかどうかのチェックをしていた。

 ★ ★ ★
 〇〇小みんなで守る10か条                           

  よくできています◎   できたりできなかったり○  できていません△
1,朝(あさ)、友(とも)だちに会(あ)ったら、「おはよう」とあいさつができていますか。

2,見守(みまも)り隊(たい)の方々(かたがた)にも、「おはようございます」「さようなら」のあいさつができていますか。

3,先生(せんせい)や技術(ぎじゅつ)員(いん)さんや調理(ちょうり)員(いん)さんに会ったら元気(げんき)に「おはようございます」「さようなら」のあいさつができていますか。
 
4,学校(がっこう)へみえているお客(きゃく)様(さま)に会(あ)ったら、「こんにちは」とあいさつができていますか。

5、困(こま)っている友(とも)だちには、「どうしたの」「いっしょに遊(あそ)ぼう」  と声(こえ)かけできていますか。

6,友(とも)だちに悪(わる)いことをしたら、すぐ「ごめんなさい」とあやまっていますか。

7,友だち(とも)をきずつける言葉(ことば)を使(つか)わないで、友だちが幸(しあわ)せになる  言葉(ことば)をたくさん使(つか)っていますか。 
 

 ・きずつける言葉(ことば)…テメエー、ウゼエー、ウルセー、シネエーなど
 

 ・幸(しあわ)せにする言葉(ことば)…ありがとう、だいじょうぶ、ごめんなさ   いなど

8,その場(ば)にあった言葉(ことば)づかいができるようになっていますか。
 

・友(とも)だちと話(はな)すときの言葉(ことば)…友(とも)だち言葉(ことば)・授業(じゅぎょう)中(ちゅう)の言葉(ことば)………………ていねいな言葉(ことば)づかい、友(とも)だちには「さん」「くん」をつけましょう。

・先生(せんせい)、技術員(ぎじゆついん)さん、調理員(ちようりいん)さんに話(はな)す言葉(ことば)……友達(ともだち)言葉(ことば)を使(つか)わないで、ていねいな言葉を使い(つか)ましょう。

・職員(しょくいん)室(しつ)への出入(ではい)りの言葉(ことば)…………「失礼(しつれい)します。○組(くみ)の○○○ ○ですが、~の用事(ようじ)で来(き)ました。」「○○先生(せんせい)、いらっしゃいますか」

9,先生(せんせい)から名前(なまえ)を呼(よ)ばれたら、元気(げんき)に「はい」と返事(へんじ)ができますか。

10、お願い(ねが)するときは、「すみませんが」「おねがいします」と言(い)えますか。

 ★ ★ ★
 月ごとの朝会で、朝会当番の学年の先生が、1つずつ取り上げて全校に紹介するということで全校に広げていった。

 ★
 最後の勤務校に赴任したとき、学校は荒れまくっていた。
 学校は、「3年学校」と呼ばれていて、先生たちは3年いたら、さっさと異動していった。それだけ大変な学校だったのである。
 私たちが赴任したときには、今までの先生はほんの3,4人しか残っていなかったのである。
 
 2年間で、普通の落ち着いた学校になった。
 先生たち全員が一丸となって改革に取り組んだ結果である。
 
 改革の1つの手立てが、子供たちの「言葉」を変えることである。
 学校や学級が荒れているということは、子供たちの「言葉」も荒れているのである。

 子供たちは、さかんに「傷つける言葉」を連発しているはずである。
 「エ」音という。(「不幸言葉」と言っていた)
 最後の発音が「エ」になる。
 「てめエ~」「うるせエ~」「うぜエ~」「しねエ~」……。
 これをなくしていく。
 そして、友達を幸せにする言葉を使おうと呼びかける。(「幸せ言葉」と呼んでいた)
 「ありがとう」「だいじょうぶ」「ごめんなさい」……。

 学校や学級を変えるというのは、子供たちの「言葉」を変えることである。
 
 私は、学級会で「不幸言葉」と「幸せ言葉」を子供たちにあげさせて、目標達成法で「不幸言葉をなくそう」「幸せ言葉をどんどん使おう」に取り組んでいった。

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質問に答えます~教師と生徒の距離が近いだけでは、教育は成立しない~

  たつ先生から次のような質問が寄せられた。
 まだ、こんな学校があるのかと思い、驚いた。
 ★ ★ ★
 初めまして。いつもブログを拝見させていただいております。また、先生の本を読んで、学級経営を勉強しています。

 今現在4年生を担任しています。そこで今、学年の他の教師のやり方に違和感を感じています。

 今は4学級です。学年主任のベテランの男の先生と若い先生が2人と僕の4人です。
 僕以外のクラスでは、子供が担任をあだ名で呼んでいます。また、常に「先生次何やるの?」などと友達言葉です。授業中も休み時間もです。また、担任は子供を下の名前で呼び捨てにしています。(ぼくは、苗字に「くん」「さん」づけで呼んでいます。)あまりにも距離が近すぎると思っています。友達のような先生では、子供の力を伸ばすことはできないと。

 僕のクラスでも4月当初からそういう様子でした。学年に合わせようかなとも思ったのですが、これではだめだと思いました。そして5月に入ってからクラス週目標に「目上の人に対する言葉遣い」を設定して改善しました。他のクラスの先生をあだ名で呼んではいけないとも言いました。

 それでもやはり学年に合わせたほうがよいのでしょうか?子供や親は何であの先生はだめなの?などと思うものでしょうか。よくよく学校内を見てみると、高学年でも友達みたいな先生が多いです。
 ★ ★ ★
 ★
 ある中学校のことを思い出す。かつてのことである。
 私が勤務する小学校では、きちんと言葉づかいなどを指導し、中学校へ上げる。

  だから、荒れていた中学校でも、小学校の落ち着きとともに、次第に落ち着いていった。
 しかし、困ったことにその中学校は、教師と生徒がため口で話し、運動会の参観に行っても、1つの競技をやるのにだらだらして時間ばかりかかっている。もう少し、ぴしっとできないものかと思ったものである。
 

  それでも、中学校の先生たちは、非行に走る生徒もいないし、教師と生徒が仲良くやっているのでこれでいいのだという。
 私は、こんなことがいつまでも続かない。
 

  ほとんどきちんと縦糸を張ることがなく、たるんだ状態が続いている。
 教師と生徒の上下の関係がない。教師と生徒の、なあなあの関係が続いているだけであると、私は見ていた。
 

  案の状、私が退職したらすぐに荒れまくる。
 4階から机が降ってきたり、パトカーが常駐する事態が起こったのである。
 

  教師と生徒の秩序ある関係がない学校は、すでに壊れているか、あるいはすぐに壊れていくのである。こんなことは当たり前である。
 ★
 実は、正直に告白するのだが、私も若い頃子供たちからあだなで呼ばれていて、それに自分でも満足していた。
 

  ただ、授業中と休み時間の区別はきちんとつけていたので、授業中はきちんと「野中先生」だったし、子供たち同士も「くん」「さん」で呼び合っていた。
 

  だから、クラスは大変にならなかった。
 子供たちの前で「教師」として振る舞うことに抵抗があり(教師という権力者として振る舞うことの抵抗感)、できるだけ「人間野中」でいたいという思いであった。
 

  常に意識したのは、自分のことを言うのに、「先生は…」ではなく、「私は…」と言うようにしていた。自分を「先生」と意識することへの抵抗であった。
 

  「子供たちとはお互い人間同士の付き合いをしたい」
 「子供たちと同じ目線で付き合いたい」
 「子供たちの思い、考えを大切にしたい」
 

  こんな考えが、私を占めていたのだと思う。
 私が若い頃は、子供たちの大半が前もって「生徒」することができた時代である。子供たちの方からすでに「縦糸」を張ることができたのである。
  ★
 おそらく、たつ先生の学校の先生たちも、このような考えのもとに振る舞っているのであろうと想像できる。
 

  困るのは、何も分からない若い先生たちがベテランの教師のマネをして、こうして振る舞っている姿である。
 

  だから、たつ先生の行為は、実に真っ当である。
 教師と生徒の距離が近いだけの関係では、「教育」は成り立たない。
 

  きちんとした「秩序」も成り立ちにくいので、いつもざわざわしていて、もめごとが頻発する。
 教室が「安心・安全」で居心地がいい場所にならない。
 

  常に「不安」「心配」が同居する。
 ★
 私たちは、子供たちの「関係づくり」は縦糸・横糸張りを提唱している。
 

  縦糸で、教師と生徒の上下の関係を作り、教室に秩序を作り上げる。
 横糸で、教師と生徒の心のつながりを作り、また生徒同士のつながりも求めていく。
 

   この2つでバランス良く関係を作っていくのである。
 

   この「関係づくり」は、すでに東京学芸大学の論文にもなっている。
 「学級経営に影響を及ぼす教師ー児童関係の論文」2013年4月(森田純先生、山田雅彦教授)
である。
 

  この論文の結論は2つ。
 

  1つは、児童の社会性の高い学級の担任は、まず縦糸を確立し、その後に横糸を確立した学級経営を行っている。
 

  2つ目は、児童の社会性が低く友達関係を育みにくい学級の担任の学級経営スタイルは、横糸の確立に偏っている。

 おそらく、たつ先生の学校は、2つ目の傾向をもった学級が多く存在する学校になっているのであろう。
 

   たつ先生、今やられていることは決して間違いではありません。
 がんばって貫き通してください。周りがおかしいだけです。
 教師として真っ当で、当たり前の行為をされているだけです。

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質問に答える!~4分割法の指導~

   ブログに次のような質問が出された。
 ★ ★ ★
はじめまして。今年で教師5年目です。
今、40人いる学級の担任をしています。
 学力格差が大きく、内容の理解や定着に時間がかります。ここまで、格差が大きいクラスをもったのは初めてで、どう教えていったらよいのか、日々悩んでいます。
 そんなとき、四段階指導法の内容を見て、やってみたいと思いました。
 本時の学習が30分程度設定されていますが、なかなか30分では終わらない範囲もあると思います。どのように、学習計画をたてて、四段階指導法を取り入れているのか、可能であればその内容や指導法を詳しく教えていただきたいです。
また、この学習法で気をつけていることなどありましたら教えていただきたいです。よろしくお願いします。

投稿: みーすけ | 2015年5月26日 (火) 21時21分
 ★ ★ ★
 この「4段階指導法」については、正式には「四分割算数指導法」としてネーミングしていた。
 学力的に大変なクラスに適応すべき指導法である。
 

  一応、雑誌にも発表している。もう10年以上前である。
(これについては、私の方にメールをいただければ添付で送ります。kazenifukarete●hkg.odn.ne.jp  ●の中に@を入れて下さい)
 

さて、この「四分割算数指導法」である。

 手順は、次の通り。
  ★ ★ ★
 (1)計算タイム(5分)…百ます計算
 (2)復習タイム(5分)…前時の練習問題から1,2題
 (3)本時(30分)
 (4)本時の練習タイム(5分)…スキルあるいはドリル

(1)計算タイム(5分)について
 まず必需品は、ピピタイマー。時間にいい加減になると、この4分割法は実施できない。きちんと5分で終わらせる。
 

  計算カード(タイムなどを記入するもの)を急いで配付し、計算は3分。答え合わせは1分。教師が答えを読み上げて、自分で○をつける。班長が回収して、カゴに入れる。隙間時間に教師が全部を点検し、ハンコを押す。どのくらいできているかの点検。

(2)前時の復習タイム(5分)について
 私の場合は、1単元の教材研究の時に、すでに1枚ずつ復習プリントを作っておく。前時の練習問題を書いておく。それを配付。
 

  時間は3分。教師が答えを読み上げて、自分で○をつける。
 班長が回収して、カゴに入れる。隙間時間に教師が全部点検し、ハンコを押す。どのくらいできているかの点検。
 

  私が担当した初任者は、前時の練習問題を黒板に書いて、ノートにやらせていた。答え合わせは、自分で○をつける。その場合、練習問題の数字は変えておかなければいけない。(前の方のノートにすでにやっていて、答えも書いてあるから)

(3)本時(30分)
 30分しかない。問題解決学習はしない。この学習法は低学力の子供たちには不向き。
 教科書を教える。順番通りにテンポ良く教える。

(4)本時の練習タイム(5分)
 スキルあるいはドリルをすばやく配付。
 3分で行う。
 

  答え合わせは、教師が答えを言って〇をつける。
 スキルは、隣と交換しておく。
 

  あとの2分は、「1,2班持ってきなさい」…ということで持ってこさせて、点検しながら、ハンコを押す。カゴに入れる。後の子供たちは間違いを直す。
  ★ ★ ★
 時間との勝負。1分たりとも無駄にできない。
 私の場合、計算タイムカードも、復習タイムのカードも、スキルも、その時間か隙間時間に全部済ませた。
 

  放課後にまで持ち越すことはなかった。
 この繰り返しである。
 計算力が飛躍的に伸びていく。

 ★
 この計算タイムを最後の勤務校では、全校で行っていたので、
計算力がぐっとついてきた。
 高学年でかけ算九九ができない子供たちがいなくなってきたのである。
 

  それでも最初の1年目、2年目はそうはいかなかった。
 私の場合は、特別な練習時間を使って克服していった。
 

  繰り上がり・繰り下がり・かけ算九九などにつまづいている子供たちは、なかなかこの授業にもついてこれない場合がある。
 その場合は、給食の配膳時間の10分間を使って、克服していったのである。
 

それについては、『新卒教師時代を生き抜く授業術』(明治図書)の第4章「つまづきのある子供に対処する!授業術6」を参考にしてほしい。これにくわしく書いておいた。
 
 

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若さを過大視してはならない!

  ●19日に横須賀の初任者研修会、21日で三島での静岡初任者研修会、22日東京杉並での学級経営研究会。先週は、3回走り回った。
 
 今回初任者研修会をしながら気づいたのは、初任者の受け止め方の違いである。
 
 まだ、担任として生活をしていない始業式前研修では、なかなかぴんとこない事例が、1ヶ月半を過ぎた初任者には真剣なこととして受け止められる。
 

  何が問題だったのかがはっきり分かるのである。
 ただ、クラスで起きている今の課題をこれから克服していけるかどうか、そこにかかっている。

 ★
  初任者には、簡単に今までのクラスの状況をチェックしてもらった。
 以下の項目である。
 とても良い◎ まあまあ〇 できていない✕

<縦糸張り> 
  1教師の指示に対して、すぐに子供たちは動き出して
  いるか。
 2教師に対して、ため口ではなく、きちんと敬語(丁寧語)で話しているか。
 3掃除や給食はすばやく落ち着いた動きができているか。
 4教師が話すとき、子供たちは静かに教師の方を見て聞いているか。
 5ルールをめぐって子供たちが「ああだ、こうだ」と混乱することはないか。

<横糸張り>
 6教師は、子供たちとよく遊んでいるか。
 7子供たちは親しげにいろいろなことを話しかけてくるか。
 8教室で笑いがおこることがよくあるか。
 9教師は、進んで子供たちの良い点を伝えたり、ほめたりしているか。
 10教師の話に、ほとんどの子供が明るい表情で耳を傾けているか。


 得点をつける。
 ◎…10点  〇…5点 ✕…0点

 この点数の目安は、次のようになる。

 70点以上…順調
 50点、60点…まあまあ
 50点以下…がんばりましょう
 
 初任者は、50点以下になる場合が多数ある。

 ★
 初任者は<縦糸張り>に✕がついていることが多いのではないだろうか。
 このブログでも何度も言ってきた「仲良し友だち先生」として振る舞ってきた結果である。
 

 「気の良い兄さん・姉さん」は、最初子供たちに歓迎されるが、時間が経つにつれて、だんだんうまくいかなくなっていく。
 

 外山滋比古さんは、そこのところを次のように書いた。
 
 ★ ★ ★
 人と人は近ければ近いほどよいなどということはない。近いものは、近いものに、よい影響を及ぼすことができない。フランスの哲学者がそう言っているが、真理をつくことばである。
 学校を出たての新人教師はハリきっている。こどもの前で「キミたちといっしょになって勉強しよう。先生ではなく兄貴だと思ってくれ」などとイキがるかもしれない。こどもとの年齢差が小さすぎる。教師としての致命的ハンディである。それに輪をかけるように年齢差を縮めるようなことを言ったりするのはものがわかっていないのである。もののわからない人が人の子を導くことは難しい。
 若い教師が若ぶるのは悲しむべき誤り。逆のことを考えるべきだ。若く見られてはいけない。服装なども、すこし地味に、きちんとしたものにする。
 昔、田舎の医師が、若いくせに金縁のメガネをかけ、上等な洋服を着こんで患者に、この先生、かなりの年輩かと錯覚させるような工夫をした。のんきな学校の先生よりよほど人間を知っていたのである。(『リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる』<幻冬舎>)

 ★ ★ ★
 
 外山さんのこの指摘は、本質をついている。
 
・年齢差が小さ過ぎるのは、教師としては致命的ハンディ ーになる。
・それに輪をかけるように年齢差を縮めるようなことを言うことはものがわかっていないこと。
・若く見られてはいけない。

 学校現場は、これらのことがきちんと分かっていない。 「若さ」をあまりにも過大視していくところがある。
 

 だから、若い先生たちは「若さを子供たちにぶつける」「若さで乗り切っていく」ということをあまりにも軽く考えていて、勘違いにつながっている。

 最後に外山先生は次のように書かれている。

 ★ ★ ★
 年が近すぎると トラブルになりやすく
 生徒にとって 先生がえらく見えない
 えらくない先生に 教わってはコトだ
 ★ ★ ★ 

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小刻み生活法2~授業でも応用可能である~

   「小刻み生活法」を書いた。
 これは、あらゆるところで応用が可能である。
 ★
 授業でもこれを応用すれば良い。
 「味噌汁・ご飯」授業でも「分割法」(ユニット制)を採用している。
 たとえば、国語では、次のようにしている。

 ①漢字タイム(5~10分)
 ②音読タイム(5分)
 ③本時(30~35分)

 算数では、次のようにしている。

 ①前時の復習(5分)
 ②本時(35分)
 ③本時の復習<ドリル・スキル>(5分)

 子供たちが低学力で困っている学校の場合、私は算数を4段階で指導していた。(「4段階指導法」と名付けていた)

 ①計算タイム(5分)…百ます計算
 ②前時の復習(5分)
  ③本時(30分)
 ④本時の復習(5分)

 5年生のクラスでも、毎日算数の最初の5分間は、百ます計算。繰り上がりの計算から始まり、繰り下がり、かけ算九九、かけ算、わり算(小学館から陰山英男さんがシリーズ本を出されている)と進んで行く。
 毎日やるのである。

 それに平行して、かけ算九九などができない子供を特別指導していく。(これについては、『新卒教師時代を生き抜く授業術』(明治図書)に詳しく書いている)ほとんど7月までには全員克服させる。

 これらを克服して、9月からの算数は、市販テストで平均90点以上の成績を上げるまでになっていくことができた。
 ★
 初任者にも、この分割法を教え、実践することができた。 学力テストでは、隣のベテランの学年主任のクラスよりもむしろ初任者のクラスが成績が良かった。(一緒に採点をしていたので)
 要するに、基礎・基本をきちんと教えていけば、初任者だって他の中堅やベテランの先生たちのクラスと大差がないわけである。
 ★
 大切なことは、細切れに毎日ちょこちょこと行うということ。これを徹底していけばいい。

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雑誌6月号が売れている!

   明治図書の雑誌『授業力&学級経営力』6月号が売れている。ありがたいことである。
 今、明治図書の雑誌の中では、この雑誌が一番売れているということらしい。
 「学級づくり3原則」「授業づくり3原則」で書かれている13人の先生たちの論考は、読み応えがある。
 必ず先生たちの実践につながると、私は確信する。
 どうぞ手にとって読んでほしい。

Cover

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「小刻み生活法」ということ

  「ああっ、そうだなあ」と心にストンと落ちてくることがある。これだなと思う瞬間である。

 ★
 私の一日の生活は、何をするかという項目を手帳に書き込むことから始まる。
 その中に最近は「5分草取り」「1片付け」を入れる。
 

  「5分草取り」とは、5分間だけ草取りをすること。
 「1片付け」とは、1つだけ片付けをすること。
 

  ただ、これだけのこと。
 だが、この2つを入れることで目の前がぱあ~~と広がることがある。
 ★
 狭い庭だが、いつも草取りには困っていた。
 半日がかりである。
 

  しかもこの時期は、雑草の伸びが激しくて何度も行わなければいけない。
 今年は、ふと「5分草取り」をすることにした。
 

  買い物に行く前に5分間だけ、目に付いた草をぱっぱっと取る。これだけ。毎日である。
 これを続けているだけで、あれほど難渋していた草取りをしなくていい。庭もきれいなままである。
 

  草取りをしたという手応えはないが、毎日気持ちいい。 


 片付けは苦手である。
 私の書斎には、有り余る本が雑多に積まれている。広めの掘りごたつには、書類が散乱している。
 

  私が死んだら、これを誰が片付けるかと考えたら、困ったことである。
 早く今の仕事を終えて片付けに入らなければいけないと思っているのだが、そうはいかない。
 

  ふと思いついて、毎日1つずつ片付け始める。
 1つずつ順番に。部屋の右側からまず手紙の整理。次に雑誌の整理。……。これが「1片付け」。時間もさほどかからない。
 

  これだな、これだな、と自分なりに納得する。
 ★
 要するに「小刻み授業法」を私の一日の生活に応用しただけである。
 手応え十分。
 

  「ああっ、こんなことだったんだ!」と改めて感じ入る。名付けて「小刻み生活法」。
 まとめて何かをしようと思わないこと。
 

  気づいたときからできることをちょっとずつ始めること。
 こんなことだったのだと、…。
 「でも、それが難しいのです」という声が聞こえてきそうである。
 

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つれづれなるままに~「味噌汁・ご飯」授業が日本教育新聞に紹介される~

●右足の親指のあたりが腫れ上がって、痛みが激しい。
 これは完全に痛風である。
 

  二度目の症状。
 一度目も昨年の今頃ではなかったか。
 

  急ぎ医者へ行き、薬をもらう。血液検査も行う。
 最近、ちょっと油断していたのがいけなかった。
 

  講演会が重なっているので、とにかく早く直さなくてはならない。
 ★
 鎮痛剤をもらい、2日飲む。
 痛みがすっと引いていく。
 

  ちょっと歩くのが不自由なだけだ。
 歩けなければ、明日の横須賀である初任研が大変だ。 
 2時間の講座が待っている。

●日本教育新聞5/18号に『「味噌汁・ご飯」授業を提唱』という見出しで、「味噌汁・ご飯」授業のことが紹介される。
 

  よくまとめて紹介されている。
 

  その実践校として北海道北広島市大曲小学校のことが紹介されている。
 この大曲小は、7月に明治図書より「味噌汁・ご飯」授業の本を刊行される予定である。

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7月までは立て直していくことは可能である

  13日に旭区の組合教研「学級崩壊防止セミナー」、14日には静岡県(静西地区)初任者研修に行く。
 
 組合教研の方にも、初任者の先生が多く参加されていた。 訴えたことは、ブログでも数多く取り上げたテーマになる。
 
 5月半ばを迎えている。
 初任者の先生たちのクラスの多くは、にぎやかになっている。
 

  「荒れていっている」というクラスもある。
 もちろん、順調に軌道に乗っているクラスもある。
 

  初任者の先生たちは、そのクラスの状況をうまくつかめていない場合が多い。
 「荒れている」という状況がどんな事態なのか、分からないからである。
 周りの先生たちがはやく気づいてあげなくてはならない。

 ★
 なぜ荒れていくのか。
 力量不足と片付けられていく。
 
 本人もそう思っている。
 教材研究を必死にしようとする。
 
 だが、それでもうまくいかない。
 授業の力量が不足しているのは当たり前である。
 
 しかも、その力量はすぐにうまくならない。
 そんな理由からクラスが荒れていっているのではない。 
 

  私は、その原因を1つ指摘する。
 「やり方」がまずいからです、と。
 
 何の「やり方」がまずいのか。
 子供たちとの「関係づくり」がまずいのである。
 ★
 初任者の多くは、「仲良し友達先生」になろうとしている。
 最初は、子供たちも歓迎する。
 
 気の良い、優しいお兄さん、お姉さんが来てくれたという思いである。
  しかし、友達先生がクラスをうまくリードしていくことなんてできない。
 
 これは当たり前のことなのである。
 
 もめごとが頻発する。中心になっているやんちゃたちを「叱る」ことばかりになる。
 やんちゃたちは、「やっているのは、ぼくだけじゃないもん」と反発する。
 
 そして、だんだん他の子供たちに荒れが広がっていく。
 今の時期がそれに当たる。
 ★
 この時期に、その初任者にあれこれと指導しても、入らない。
 問題の核心をつかみ、その克服方法を指導する。
 
 私の現在の講座で特に強調しているのは、次のことになる。
 

  〇子供たちとの「関係づくり」を見直し、「教師」と「生徒」の関係づくりを作り直

    す必要。
 

  〇「学級づくり」の原理原則に立ち戻り、やり直す必要。

 7月までは、立て直すことは可能である。
 初任者は、なぜうまくいかないのかが分からない。
 周りのものがきちんと指摘してあげなくてはならない。

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つれづれなるままに~詩人長田弘さんが亡くなった~

●詩人の長田弘さんが亡くなった。75歳。
 呆然としている。
 若い頃からずっと長田さんの詩を読み続けてきた。
 昨夜からずっと長田さんの詩集を引っ張り出して読んでいる。
  ★
 「一日の終わりの詩集」(みすず書房)のあとがきでは、長田さんは次のように記している。

 ★ ★ ★
 『一日の終わりの詩集』のモチーフとなったのは、今からちょうど百年前の、一日の終わりをえがいた「三人姉妹」(1900年)に、チェーホフののこした、問いともつぶやきとも言えぬ、無言のことばのようなせりふだった。
 ……こうして、生きていながら、何を目あてに鶴が飛ぶのか、なんのために子供は生まれるのか、どうして星は空にあるのか、―ということを知らないなんて。…なんのために生きるのか、それを知ること。―
 それから百年の時をへたいまも、「三人姉妹」の……同じさ!おんなじことさ!……それがわかったら、それがわかったらね!―という幕切れのせりふは、胸にひびく。ことばのちからは、どれだけ沈黙をつつめるかで、どれだけ言い表せるかとはちがうだろう。
 よろこびを書こうとして、かなしみを発見する。かなしみを書こうとして、よろこびを発見する。詩とよばれるのは、書くということの、そのような反作用に、本質的にささえられていることばなのだと思う。
 人生ということばが、切実なことばとして感受されるようになって思い知ったことは、瞬間でもない、永劫でもない、過去でもない、一日がひとの人生をきざむもっとも大切な時の単位だ、いうことだった。
 ★ ★ ★

 ★

 外へ出ると突き刺すように青空が迫ってくる。
 初夏のひざしがふりそそいでいる。
 今日も一日が始まる。

 
  そのあと                  谷川俊太郎

 そのあとがある
 大切なひとを失ったあと
 もうあとはないと思ったあと
 すべてが終わったと知ったあとにも
 終わらないそのあとがある
 
 そのあとは一筋に
 霧の中へ消えている
 そのあとは限りなく
 青くひろがっている

 そのあとがある
 世界に そして
 ひとりひとりの心に 

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『授業力&学級経営力』6月号(明治図書)発売

   明治図書から『授業力&学級経営力』6月号が発売される。(5月12日発売)
 私の実践が特集されている。「『魔の6月』を乗り切る!学級&授業づくり3原則」。
 表紙にも私の写真が載っており、髪が薄くなった私の写真は表紙にはあまりにも不釣り合い(笑)。編集方針なので仕方がない。
 13人の先生方にも書いてもらった。
 特集として良くまとまっていると思っている。
 読んでいただきたい。

  Cover

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「学級崩壊予防セミナー」のお知らせ

 以下のセミナーに講師として参加する。

 井上先生からぜひとも多くの初任、若手の先生に参加してほしいと以下の

連絡を受け取った。

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                                              2015年4月16日
                                     横浜市教職員組合 旭支部長                                                                                                               井上雅一朗
若年層組合員 特別学習会

 大盛況だった昨年度のセミナーに続き、今年度も野中信行先生をお迎えしての特別学習会を開催いたします。
「学級崩壊」を起こさない学級経営,授業方法をその道のプロが特別に伝授します。あなたのこれからの教師人生を支える大切なセミナーとなること間違いなしです。

1 日 時 平成27年5月13日(水)    
              18:00~19:30
            受付開始 17:45~           

2 会 場   旭公会堂4F 会議室
                (相鉄線 鶴ヶ峰駅下車 徒歩5分)
  
3 参加方法  
 FAX、メール便で旭区善部小分会井上までお申し込みください。
    ※初任者指導担当などのベテランの先生方の参加もお待ちしております。

講師紹介
《野中信行》 
 37年間横浜市立教員として勤務し、その後3年間初任者指導の仕事を行う。現在は全国の教育委員会、組合などから要請を受け、講演活動やアドバイザーとして活躍している。
 主な著書に『困難な現場を生き抜く教師の仕事術』『学級経営力を高める3・7・30の法則』(いずれも学事出版)、『新卒教師時代を生き抜く心得60』『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』『新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功のシナリオ』
『新卒教師時代を生き抜く授業術』(いずれも明治図書)など多数。
  ホームページ(ブログ・風にふかれて)で現場の問題を提起している。

 横浜市教職員組合に加入している方なら他の区からの参加も可能です。
 メールで参加氏名、学校名を井上の方まで連絡下さい。
 
masaichi@r3.dion.ne.jp

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