第11回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?
第11回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?
強力な「小刻み授業法」!
北海道教育委員会の学校力アドバイザーになって3年が経った。
この3年間で、延べ500人ぐらいの先生たちの授業を見ることができた。
「これはすごい!」という授業もいくつも見ることができた。
私が注目した授業は、3人の先生の授業。
「ごちそう」授業ではない。毎日、このような授業をしているのだろうと想像できる授業。いわゆる「味噌汁・ご飯」授業であった。
子供たちは授業に集中していた。
テンポが良いし、とんとん進んで行く。
ゲーム世代の子供たちにとってうってつけの授業と思えた。
★
その先生たちの授業を分析した。
「どうしてこんなに子供たちを集中させていくのか?」
その3人の先生に共通する特徴があった。
つまり、まとめてみると、次のようなパターンで授業は展開されていくのである。
┌────────────────────┐
│ 1指示――1活動――発表――フォロー
│(1発問) (確認)
└────────────────────┘
私たちの「授業づくり3原則」(指導言―活動―フォロー)で言えば、「1指示(あるいは1発問)」が「指導言」、「1活動」「発表(あるいは確認)」が「活動」、そして「フォロー」である。
「1指示」「1活動」なのである。
いくつも指示は出されない。また、いくつも活動はさせない。
ちょこちょこである。
それがとても効果的。
「授業づくり3原則」が、このような授業法を生み出しているととらえることができる。
この授業法を「小刻み授業法」と名付ける。
授業は、このパターンを繰り返していく。
それだけで子供たちは集中する。
強力な授業法と言える。
ただし、生活科や総合の授業には使えない。それは活動の時間がまとまって必要であるからである。
私たちは、このような授業法が、「授業づくり3原則」からさまざまに生みだされていくことを期待している。
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