第9回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?
第8回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?
授業づくり3原則ということ。
「味噌汁・ご飯」授業の授業法を提案している。
この授業法を作り出すときに、そのアイデアをもらったのは、中村健一先生の『学級担任に絶対必要な「フォロー」の技術』(黎明書房)である。
中村先生は、「お笑い」の研究をされている。
その研究で、お笑いは、「フリーオチーフォロー」によって成り立っていることを発見される。
たとえば、昔のコント55号(欽ちゃんと二郎さん)の笑いは、まず欽ちゃんが二郎さんに「二郎さん、これやって」と「フリ」をふる。二郎さんは、「どれどれと挑戦してずっこける」。これが「オチ」。それに欽ちゃんが「フォロー」を加えて笑いを起こす。
笑いを生み出すシステム。
このシステムは、授業でも言える。
まず、教師が指導をする。これが「フリ」。
そして、子供たちが活動をする。「オチ」。
それに教師が、評価言を加える。「フォロー」。
要するに、私たちの授業も、「フリーオチーフォロー」のシステムで成り立っている。
ところが、中村先生は、この本(上の本)で、先生たちは「フォロー」を加えていくことがあまりにも少なすぎると指摘されている。
お笑いで言えば、最後の「笑い」がないのである。それではお笑いにならない。
でも、先生たちの授業は、最後の「フォロー」がない。ほんとうなら授業として成り立たないはずである。
★
私たちは、このシステムを「味噌汁・ご飯」授業としての授業法に生かした。「授業づくり3原則」である。
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│ 指導言―活動―フォロー
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この3原則をもとにして、授業を作ろうという提案になる。
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