初任者指導の先生たちに告げる!~初任者がつまづく3つがある~
最近、赴任前研修、始業式前研修をする教育委員会が増えている。
この傾向は、とても良いことである。
ただ、何を初任者に突きつけていくのかが分かっていなければいけない。
①初任者は、子供との「関係づくり」が分かっていない。
②「1ヶ月が勝負」ということが分かっていない。
③「学級づくり」の肝が分かっていない。
この3つを彼らにきちんと教えなければいけない。
もちろん、実践として行動化できなければ意味がないが、知っているか知らないかでは、天国と地獄ほどの差ができる。
あれもこれもと、やってはだめだ。
初任者は忙しさに振り回されるのだから、数多く教えては絶対だめだ。
もう1つ、大切なことは、7月までは授業についてあれこれ教えてはだめだ。
1学期は、「学級づくり」に専念させることが肝心。
授業は、できることをやればいいと言っておけばいい。 ここを勘違いする初任者指導の先生たちが多い。
授業は、教えてもすぐに何とかなるわけではない。
じっくりとポイントを絞って2学期、3学期にすべきことである。
★
始業式の次の日から、毎日授業の指導案を書かせて、大失敗した初任者指導の先生がいた。(退職した校長先生だった)
本人は善意である。「授業さえがんばってきちんとさせたらクラスはきちんとまとまるはずだ」という考え。
結果は、担当した4人の初任者のうち、3人のクラスで学級崩壊を起こした。もう一人も、4月、5月は大変であった。
「馬鹿者!」と一喝してやりたい気持ちであった。
初任者の人生を変えるからである。
初任者は、A4(1枚)の指導案でも、1時間ぐらいの時間がかかる。それを何枚も書かせる。
この間に、先の3つの課題をこなしていかなければいけないのである。できるはずがない。
そこで学級を壊していく。
★
都市圏を中心に、初任者が実際にクラスを持てなくなっている実情がある。初任者の力量では、一部の子供たちに対応できないのである。
私たちの若い時代とは違ってきているのである。
若い時代にはできたことが、今はできないのである。
そのことをきちんと指導者は踏まえておかなくてはならない。
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