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きちんと叱りなさい。ガンといくの!

   学校が始まってほぼ2週間が過ぎた。
 クラスを受け持った初任者も、今忙しさに翻弄されて、もがいている状況ではないだろうか。
 
 ある先生から相談を受けた。
  ★ ★ ★
 社会人を経験した初任者。
 とても真面目で熱心な男性で、いつも遅くまで授業の準備をしている。
 ところが、2週間過ぎて、そのクラスの女の子の名札に死ねと書かれたり、一人の子が教室に入れず廊下で座り込んでいたり……。そんな状況が出てきている。
 管理職や同学年の先生に相談したら、授業準備をがんばっているから、いいんではないかという話である。
  ★ ★ ★
 管理職や同学年の先生は、一生懸命に授業の準備をしているから、そのうちにクラスも落ち着いてくるのではないかと予測されている。
 相談をされた先生は、私の本などを読んでおられるので、危険を感じておられる。
 
 相談をされた先生の危機感は正当である。
  今のうちにてこ入れしないと、クラスの状況は大変なことになる。
 以前では、このような危機的な状況になるのは、6月頃だったのだが、今は早くなっている。周りの先生は、そのように覚悟しておかなくてはならない。

 この学校の管理職や同学年の先生は、根本的な間違いをしている。
 授業をちゃんとやれば何とかなるという昔ながらの発想で初任者を判断している。危険である。
 
 初任者の授業は、どんなに教材研究をして準備をしてもたかが知れている。初任者は初任者の授業しかできない。
とにかく授業は、できることをやればいいのである。

 もっと危険なのは、この初任者も、授業を何とかすればうまくいくと思って、必死で授業の準備をしているところである。
 
 初任者がまずやらなくてはならない第一のことは、そんなことではない。
 ここが分かっていない。
 いや、誰からも教えられていない。
 だから、こうなるのである。
  ★
 今、多くの初任者が主になってやっていることは、授業の準備。
 
 でも、ほんとうにやらなければいけないことは、2つ。 子供との「関係づくり」と「学級づくり」。

  先の初任者がつまづいているのは、多分子供との「関係づくり」だと予想できる。
  いわゆる子供と仲良しになろうと「友だち先生」になっている恐れがある。
 叱らないで、優しい先生。
  子供たちは、こんな甘い先生に対して足元を見ている。 すぐに荒れる。
 
 このことが分かっていない管理職、初任者指導、周りの先生たちが多すぎる。
  ★
 もう1つは、「学級づくり」。
 子供たちは、クラスがスムーズに進行していくことをとても好む。
 いわゆる「ゲーム世代」の子供たちは、スピード感いっぱいに慣れきっている。だらだら、まったり、ゆっくりなどは体が無意識に拒否する。
 これは無意識だからどうしようもない。
 すっ~~~と進行していくことが大好きなのだ。

 だから、初任者の「学級づくり」がスムーズに進んでいないで、立ち止まることばかりが多いとそれだけでクラスは停滞する。
 とにかく、クラスの1日がスムーズに進行するように「仕組みづくり」が分かっていなくてはならない。
 つまり、次のようなこと。

 ①朝自習
 ②朝の会
 ③授業1時間~6時間
 ④給食
 ⑤清掃
 ⑥終わりの会

 とりあえず、この6つがスムーズに進むようにすればいいのである。
 ★
 すでに2週間で荒れていく兆候が見えているクラス。
 子供たちとの「関係づくり」がまずいのである。

 特に、「縦糸」が張れていない。
 「横糸」ばかりで迫ろうとしているはずである。

 こういう初任者の先生に助言するとしたら、とりあえず1つだけ。いっぱい助言してもだめだ。入らない。

「先生!あなたは教師なんだから。子供たちの友達ではないんだよ。やってはいけないことを子供たちがやったらきちんと『叱りなさい』。厳しくガンといくの!」

 

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コメント

きちんと叱れない…。自戒でもありますが、厳しくサッと叱れないと、その後の学級づくりをうまく軌道に乗せられなくなりますね。
野中先生のおっしゃる通り、私の周りの若手の先生方も、横糸は一生懸命に張るのですが、縦糸がなかなか張れないようです。「関係が崩れるのが怖い」、「嫌われるのが怖い」と思うからそうなってしまうのでしょうが、実は、叱らないことによってそうなってしまうというのは皮肉なものです。それに実感を伴って気づくまで、私自身も数年かかりました。

中村健一先生などもおっしゃっていますが、子ども達は「厳しくて面白い先生」が大好きです。
メリハリを利かせて、叱るときはしっかり叱れる態度を、私も戦略的に発動していきたいです。

投稿: げんちゃん | 2015年4月22日 (水) 00時51分

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