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初任者は仮面をつけるのです!

ある講座で質問が出た。
「初めてクラスを持つのですが、このままでは子供たちの
 前でそのままの自分を出してしまうと思っていたのです が、今日野中先生の話を聞いて、仮面をつけて子供たち の前に立つということなのでしょうか?」
 
 まだ、講師ということだが、クラスを持つことになった先生の質問である。

「先生、そうです。教師という『仮面』をつけて教師を演じるのです」と、答えた。

 「仮面をつける」とは、ちょっと抵抗がある言葉であろう。何か妖怪仮面をつけるような感じ。(笑)
 だが、おもしろい表現。

  ★
 「ありのままの自分で子供たちに迫っていけばいい」と指導する先生は多い。
 だが、このように迫ってどれだけクラスを荒らしていく初任の先生がいることか、分かっておられない。
 

  彼らは、自分のありのままで、仲良し兄さん、姉さんになって子供たちと友達になろうとしてしまう。
いわゆる「仲良し友達先生」である。
 

  私が見聞きしてきた初任者で、これで迫ってクラスが崩壊し、教師を辞めていく事態を迎えたものは数限りなく多いのである。
 ★
 「野中信行」という個人が学校へ行けば、「教師」になる。子供も同じように学校へ行けば「〇〇ちゃん」から「生徒」になる。
 

  学校は、「野中信行」と「〇〇ちゃん」という個人的関係では「教育(学び)」は成立しない。
 教育の成立のためには、「教師」と「生徒」という関係が求められる。
 

  だから、「野中信行」に「教師」という仮面をかぶってもらわなければ、子供たちも「生徒」ができない。
  ★
 「教師」を演じるという言葉も抵抗がある先生がいる。 だが、初めての初任者が子供たちの前に立つというのは、そういうことなのである。
 

  素のままの自分を子供たちの前にさらしてはならない。 
 初任者は、子供たちの前で次のような態度を示さなくてはならない。

 ①毅然とする。
 ②はきはきした聞き取りやすい声を出す。
 ③指示を出し、指示に従っているかどうか確認して、
  すばやく行動する。
 ④叱るときには、きちんと叱る。

 これが最初の縦糸の張り方になる。

 

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