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第12回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?

  第12回 なぜ「味噌汁・ご飯」授業なのか?
   「日常授業」改善のためにターゲットになる4つの授業

 3年間で延べ500人以上の先生たちの授業を参観させてもらった。ほとんどは5,6分刻みの参観。それでもその時間で十分その先生の授業を把握する視点を最近持つことができるようになっている。場数を踏んだ成果である。
 「日常授業」の改善というテーマに引き寄せて言えば、改善すべき授業が見えてきた時間でもあった。
 どんな授業なのか。
 まず、多くの先生たちがはまっていた授業は、「おしゃべり授業」。
これは今までも書いたとおりである。
 授業の8,9割をずっとしゃべり続ける授業になる。
 「教えること」があり、その内容を教え込んでいく授業になる。
 2つ目は、「学力定着不足授業」。
 授業のインプットの部分は、とても丁寧な指導になるが、それを練習し、身に付けていく定着の部分がいい加減に済まされる授業。たとえば、算数の場合などは、練習問題まで行き着かなくて、いつも宿題に回されていく。そのような授業を繰り返していく。当然、学力が定着できる部分をいい加減にしているので、学力は上がらない。
 3つ目は、「基礎・基本不足授業」。
 どの教科でも、きちんと身に付けていく基礎・基本はある。
 たとえば、国語でいえば、漢字、基礎的な文法、音読など。これをきちんと授業で扱わないで、宿題に回されていく。でも、定着しない。授業できちんと扱っていかなくてはならないものを宿題にしてしまうためである。
 4つ目は、「挙手発言型授業」。
 ほとんどの授業を挙手発言で済ませていく授業である。
 できるだけ数多くの子供たちを発言させようと試みるが、挙手するのは、いつもの子供たち。全員参加の授業にはならない。傍観者をいつも作っていく授業になる。
 「味噌汁・ご飯」授業では、さまざまな指名方法を駆使して、全員参加の授業を作ろうと試みるが、そういう工夫がない。
  
 この4つの授業が「日常授業」改善のためにターゲットになる授業である。
 

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