「策略 ブラック学級づくり」(中村健一著 明治図書)を推薦する!
「よくぞ健一先生出したものだ!」と感心する。
「はじめに」で「私は常に『策略』を巡らせて教育を行っている。『感情』の入る余地はない」と言い切っている。 実にさわやか。
この「策略」も「戦場」も「武器」…も教育の世界には無縁の言葉だが、この本には盛んに出てくる。顔をしかめる教育者はいるであろう。
でも、よく読んでほしい。これらの言葉が、「比喩」として使われているのである。
現在の学校現場で起こっていることは、実にこの「比喩」が適切なことは分かる人には分かる。
それをきれいな言葉で覆ってしまっても意味がない。
★
今、学級崩壊などを起こしている先生たちは、この本を読んでどう感じられるのだろうか。
「策略」というブラックのイメージで提出されている試みは実にまともな提起である。
読んでみて、何の違和感もない。
要するに、このくらいの「覚悟」がなければもうこれからは現場で生き抜いていくことはむずかしい。
そのことを健一先生は、実に明快に、明らかにしたのである。
★ ★ ★
現場は「超」具体的である。具体的に考え、具体的に「策略」を練る。そして、具体的に子どもたちと関わっていく。
当たり前の話だ。目の前の子どもたちは抽象ではない。具体的な存在であるからだ。
目の前の子どもたちをどうするか?具体的な「策略」を巡らせて取り組むことが大切である。
★ ★ ★
この春休みに、じっくりとこの本を読んでこれからの学級への「策略」を巡らすべきである。
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