「手帳術」の本が出版される~仕事術の中心は手帳術~
「THE 手帳術」(明治図書)が出版された。
私も書かせてもらっている。
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難病で奥さんを亡くした知人がいる。
2人の小さい子供がいる。
朝、朝食を作り、2人に食べさせ、保育園へ送り、そして学校へ向かう。
もちろん、帰りも勤務時間が終わったら、すぐに保育園に迎えに行き、買い物をし、夕食を作り、そしてお風呂へ入れ、寝かせる。
先日、その知人が私に告げた。
「野中先生の仕事術を知らなかったら、とてもやっていけないですよ」と。
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私の教師生活37年の主要なテーマは、学級組織論であった。
それに、もう1つ大きなテーマがあった。
仕事をいかに早く済ませていくかの「仕事術」。
これを追求してきたことになる。
初任の頃から、できるだけ学校から早く帰ることをモットーにしてきた。
「自分の時間」を作り出すことが大きな目標だったから。
退職して、ズバリこのことはうまくいったなと思っている。
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今若い先生たちが増えて、遅くまで残っている先生たちがいる。9時、10時まで残っていることが普通になっている。
初任の頃から3年目頃までは分かる気がする。
仕事の仕方がまだ分かっていないからである。
それでも、7時頃までがせいぜいである。
若い先生には、そのように言ってきた。
「仕事はそこそこに終わらせて、自分の時間を作るんだよ」と。
若い頃は、時間が無尽蔵にあると錯覚する。
「時間」が、人生であることを忘れる。
毎日の時間を、「仕事」だけで終わらせていく時間に早くけりをつけなくてはならない。
きちんと仕事から距離を置く時間がなければいけない。
そうしなければ、自分の「生きる時間」が痩せ細る。
若い頃はそれでも何とかやっていけるが、40歳過ぎにぼろぼろになる。
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私の仕事術の中心は、「手帳術」であった。
この手帳術は、今の仕事の程度によって大きく変わる。
普通の担任で過ごしている先生と、教務主任では違う。 もちろん、管理職になったらもっと違って来るであろう。
この手帳術の野口先生や堀先生レベルは、また大きく違ってくる。
私の手帳術は、普通の担任をやっている先生の手帳術。 その肝になるのは、「1日のスケジュール」になる。
これがうまくないと仕事術にならない。
遅くまで残っている先生は、ほとんどがこれができていない。
手帳はもっているが、単に日程を書いているだけ。
目の前の蠅を追って、「その日暮らし」をしているだけになる。
ぜひとも、若い先生方に手帳術を身に付けてほしいと願っている。
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