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斬新すぎてイメージがわきません(3)~K先生の国語授業について~

  ゆたQさんから質問のコメントがついた。
 いつもありがとうございます。

 ★ ★ ★
日常授業の研究会、すばらしい取り組みだと感じました!私もそこから学びたいと思ったのですが、質問があります。

国語の授業で課題とまとめを同時に板書するというのはどういうことでしょうか?

斬新すぎてイメージがわきません。それは学校体制でやっていることなのでしょうか?

教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。
 ★ ★ ★

 私のブログの次のところに反応されたのであろう。

「②「学習課題」と「学習のまとめ」を同時に板書している。
   児童が何をめあてに読みを深めていけばいいか、本時ではどこに到達す

    ればいいかが明確になっている。
   このような国語の授業は、初めての提起ではないか。」

 私もK先生の授業は見ていない。
 一緒に行った小島先生からの話である。
  聞けば聞くだけ、ぜひとも見てみたいと思ったものである。

 指導案を見る。

 学習課題は次のようになっている。

 「団子を食べたことで、二人と紺三郎の関係はどのように変わったかを読み取ろう」

 そして、「学習のまとめ」は次のようになっている。

 「団子を食べる前は(     )だったが、食べた後は(     )という
  関係に変わった。」

 最初に学習課題が設定され、そして本時がどこへ到達すればいいかということで、「学習のまとめ」が提示される。
  だから、本時がどんな読み方をしていけばいいかが明確に示されるということになる。
 
 この方法は、国語の他の先生方の指導案でも確認できることであるので、他の国語授業にも広がっているではないかと予想される。

 授業の最初に、到達する「学習のまとめ」が示されている。
 こんな授業は、今まで見たことがない。
 
 今までの国語授業の曖昧さを克服しようという画期的な方法である。
 


 今まで国語授業で、子供たちがどれほどの学力を身につけたか。
 教えている教師自身が、子供たちにどんな学力を身につけさせたか。
 曖昧なままできているはずである。
 
 そこで、このような提案がなされたことは、大きな問題提起になっていると、私には思える。

 指導案に書かれている板書計画を上げておきたい。(ちょっと不鮮明になっています.。左クリック2回押してもらえば拡大できます。
 どんな授業だったか、予測がつくと思われる。

 この中で使われている「心情語」は、『「味噌汁・ご飯」授業 国語編』(明治図書 野中信行・小島康親編集)のP113に載せておいたものである。
 
 

  K先生はこれを使ってみごとに授業に取り込んでおられる。
 しかも、この「心情語」を教室に掲示されている。
 プラスの心情は赤、マイナスの心情は青、どちらでもないものは黄色と色分けしてある。 
  これは私たちの提案よりもさらにレベルアップされていることになる。

 

Photo_4

 

  以上のブログを出したところで、橫藤校長からゆたQさんへコメントが出された。それも合わせて掲載しておきたい。

 ★ ★ ★

 大曲小校長の横藤です。ゆたQさんのコメントに私からお答えします。

(1)課題とまとめの同時板書
 授業のはじめに子供にある活動(音読表現の違いだったり、発問による予想分布の違いの確認だったり)をさせ、課題を顕在化させてから、まず課題を板書します。
 そして、「じゃあ、この1時間の終わりに何が分かれば(言えれば、はっきりすれば)いいのかな?」と問い、黒板の後方にまとめのフォーマットを示すのです。
 今回の公開授業の場合は、5年生「雪わたり」で四郎とかん子という2人の人間の子供が、紺三郎というきつねと近づいていく場面でした。そこで授業者のK教諭は、課題として「団子を食べたことで、二人と紺三郎の関係はどのように変わったか読み取ろう。」をまず提示しました。
 そして、その調べ方として心情語を使うことを確認し、「では、まとめはこうなりますね。」として、「団子を食べる前は (   )だったが、食べた後(   )という関係に変わった。」というまとめのフォーマットを示したという訳です。
 これは、K教諭ら数人が私と共に秋田県に視察に行った際に見た授業にヒントを得たものです。

(2)学校体制でやっているのか
 はい。
 これに限らずユニットで授業を組むことやフォローを意識すること、そして課題とまとめを明快なものにすることなどを、学校全体の取組としてやっております。学習規律やノートの約束も全校で統一しております。
 しかし、本校は若い教師が多く、また毎年転勤者も多く、まだすべての教師がいつも実践できているという状態では残念ながらありません。全校体制でやろうとし、一部できつつあるものの、安定した実践にはまだまだ時間がかかりそうだというのが実情です。
 そこで、これはゲリラ的にですが、よく校長室で「課題道場」を開いています。授業者が考えた課題やまとめを板書し、模擬授業風にそれらをつなぐ活動の指示を言わせます。それを数人で検討し、「課題はこの言葉の方がいい。」とか「このまとめでは、課題に正対していないのでは。」とか言い合うのです。これを1時間の授業につき、5~10分程度で行います。これはかなり効率のいい授業準備になっていると感じています。

 

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コメント

野中先生、いつも丁寧に質問に答えていただきありがとうございます。そして横藤先生にも質問に答えていただき光栄です。ありがとうございます。

子どもと作る学習課題、課題に正対したまとめが大事だと我が自治体でも言われていて、試行錯誤しながら取り組んでいます。

今回の課題とまとめの同時板書にはいい意味で大きなカルチャーショックを受けました!子どもにとって学習の見通しがもてるのがよいと思いました。他教科でも実践できそうな気がしますので、またいろいろとためしながらやってみたいと思います。

大変勉強になりました。ありがとうございました!

投稿: ゆたQ | 2014年11月16日 (日) 23時47分

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