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おそらく日本で初めての公開授業研であった!①~北海道大曲小でのこと~

   おそらくこんな公開授業研究会は、日本で初めて開かれているはずである。

 12日に北海道の北広島市の大曲小学校へ行く。
 橫藤雅人校長の学校である。
 
「北広島市教育研究会研究中心校発表会」。
 当校の職員含めて227名の参加者を集めているのである。
 
 

 今回は、公開授業研究会の一般参加として訪問する。
 橫藤先生から公開授業研究会の話を聞いて、すぐに「参加します」と伝えた。
 「味噌汁・ご飯」授業本の編集者の一人である小島康親先生と一緒に参加する。
 ★
 「日本で初めての公開授業研究会」と書いた。

 この学校の研究会テーマ、研修内容を見てほしい。

 「研究会テーマ」
  日常授業の充実に向けた研修の持ち方について
   ~最低学力保障の取組と授業スキルの向上を目指して~

  研修内容がまたいい。

 「研修内容」
  キーワード 子供たちが自信をもつため、
            「ごちそう授業」から「味噌汁・ご飯授業」へ!
 (1)最低学力保障の取組と日常授業の改善
   「検定」や基礎的指導を含めた授業構成と「味噌汁・ご飯授業」を意識した
    日常授業の充実を目ざす。
 (2)全員参加の校内研修の在り方
    参加者が受け身ではなく、主体的に取り組み、実践に役立てられるよう「ワークショップ型」の研修による日常実践の充実を図る。

  全員の先生たちが授業をされた。
  そして、次のようなテーマごとに分かれて、ワークショップ型の話し合いで構成される研究会なのである。
 
   1 「音読・漢字」指導に向けて
  2 「学習規律・立腰」の指導
  3 全員参加の授業に向けて
  4 学習ツールと意欲化の取組
  5 発問・指示・説明
  6 「板書・ノート」指導の工夫
  7 ユニット授業・授業づくり
  
  すべてが具体的である。 
  ★
 「内容はまだまだですので、あまり期待しないでください」と言われた。
 そんな問題ではない。
 こうした研究会が始まったことが、特筆することなのだと、私には思える。
 


 今、子供たちに何が必要なのか?
 先生たちは、どのようにして授業技術を高め、どんな授業をしていくのか?
 そんなメッセージが研究会テーマや研修内容の随所に込められている。
   ★
 特筆することだと書いた。
 どこなのか。4つある。

 ①研修会であるということ。
  研究会となっているが、実際には研修会と位置づけてある。
  研修なのである。
  

  研究として仮説を設けてやっていくなどということがない。
  
  もう、私は学校で何か研究をすることなど止めていくべきだと思っている。
  実際には、研究などできていないのが実情である。
  習慣としてやっているだけにしかすぎない。
  
  

  研究テーマと研究仮説を設定し、一人1回の研究授業をし、最後には研究紀要をまとめてそれで終わりにする。
  ほとんどがこんな研究をしている。
  
  それでどうなったのか。
  

  それはよく分からない。
  研究紀要の研究結果を見ても、簡単にまとめてあるだけで分からない。
  
  

  子供の学力が向上したのか。
  先生たちの授業力が向上したのか。
  さして変わらない。
  
  

  結局、運動会や学習発表会などと同じように定期行事の1つとしてやっているに過ぎないのである。
  研究など普通の学校でできることではない。
  年に1,2度の研究授業をやって研究などできない。
 
  

  そんなことより研修を深めていくべきである。
  大曲小は、そういう位置づけをしていると考えられる。
 
 

 ②「日常授業」の提案であること。
  研修内容が、「日常授業」を対象にされている。
  
 

  「ごちそう」授業 の追求ではない。
  「日常授業」をどう高めていくかである。
  
 

  今まで、このような公開の授業研究会は「ごちそう」授業 の発表会であった。
  日頃やっていない、飾り立てた授業を公開するということで行われてきた。
  
  それをはっきり止めていくと宣言されていると、私には思える。
   
  私たちが提唱した「味噌汁・ご飯」授業がその対象として採用されている。
  うれしいことである。

 ③授業検討は分科会方式で行われたこと。
  テーマごとのワークショップで、参加した先生たちと「日常授業」の検討をし
  ようという提案である。 
   
  今までは提案する側と参観する側とはっきり区別されてきた研究会だったが
  そうではなく、共に参加する会にしようという提案である。
  研究会にも「全員参加」の精神が込められている。

 ④最低学力保障の提案があること。
  大曲小は、さまざまな問題を抱えている子供たちが登校している。
  学力も決していい方ではない。
  多くの先生たちが悪戦苦闘して闘っている。
  
  

  その中で、どんな学力を子供たちに保障していくのかをはっきりと明示している。
  このことは、何にも増して特筆すべきことになる。

   ★
 その日、授業研究会が終わったあとに、橫藤校長や教頭先生と一緒に反省会が持たれた。その後、ホテルの私の部屋で、えんえんと授業の反省会をする。
 終わったのは、ちょうど12時。
 

 私も、小島先生も、参観した授業にいささか興奮していた。
 

 K先生の国語の授業を参観した小島先生は、「すごい授業だった!」「初めてあんな国語の授業を見たよ!」と言われた。
 

 横浜で校長として長く国語授業の講師をされてきた小島先生が、そう言われるのである。
 
 

 私も、I先生の算数の授業を参観していた。
 テンポの良い、みごとな授業。
 「フォローがあのように繰り出されていく算数の授業を初めて見たよ!」と。

 今まで見てきた「ごちそう」授業 ではない。
 そこには、「日常授業」として展開されているはずの授業があった。

 「味噌汁・ご飯」授業として描いていた私たちの構想が、こうして具体化されているのである。
 
 

 次回は、もう少し授業の内容をお伝えしたい。
 


 

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コメント

横藤です。
野中先生、このたびははるばる北海道までお運び戴き、本当にありがとうございました。
また、このように御紹介戴き、ありがとうございます。
とっても励みになります。

おかげさまで、一つの山を越えた感じがいたします。
でも、同時にたくさんの課題も見えました。
今後とも、御指導をどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 横藤雅人 | 2014年11月14日 (金) 23時13分

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