今苦しんでいる先生たちに、このメッセージを届けたい!
ヨッシー先生への共感が広がっている。
ももんが先生に今日コメントを付けてもらっている。ありがとうございます。
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ヨッシーさんの状況、胸のうちにものすごく共感して、思わずコメントを残したくなりました。
ヨッシーさん、本当に毎日、お疲れ様です。
昨年度の私の話か?と思うくらい状況はピッタリなので、驚きました。
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くわしくは、コメントを読んでもらいたい。
私までもがうれしくて、うれしくて、心温まる思いであった。
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ヨッシー先生とのやりとりの中で、改めて感じたことがあった。
それは次のようなことにまとめられる。
〇異動して即6年生(あるいは5年生)は、とても危険な状態になっていることであ る。
どこの学校も、高学年経験があれば当然のように担任にしていく状況がある。
これはかなりのリスクを背負わなくてはならないことである。
〇以前では(30年前までは)とてもこのような人事をすることはなかった。
異動してきた先生には、高学年を受け持たせることはありえなかった。
ましてや6年生なんかは絶対にありえなかった。
〇ところが最近は、前学年が荒れているとその学校の先生たちはその学年の担任になることはしない。だから、当然異動してきた先生が、その学年に当てられることになる。
ヨッシー先生も、その人事であったと考えられる。
〇私の親しい知り合い(高学年担任を歴任してきたベテラン)も、異動して6年担任で大変な目にあった。
知り合いの先生(体育主任などを歴任してきた中堅の教師)も、異動して6年生で学級崩壊の憂き目にあった。
2人とも大変な力量を持っていた先生であった。
それがこのような事態を招いている。
私は、今まで培ってきた力量では対応できない新しい事態が起こっていると考えている。
よほどの力量を持っていても、関係が作られていない学校へ行き、担任を持とうと してもうまくいかない事例はかなりの数になっている。
問題はここなのだ!
何が学校で起こっているのであろうか。
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今まで私はこのブログで繰り返し書いてきたことがある。
もう一度ここで繰り返しておきたい。
〇いずれこのままいけば、早い段階で都市圏を中心に「学校の終わり」現象が起こってくる。それから地方にも徐々に波及していく。
「学校の終わり」現象は、公教育のハコモノがなくなるということではない。
そのハコモノの中で「教育」という行為ができない事態になる。
「収容所」状態で推移していく。
〇保護者は、学習塾や通信教育などに全面的に頼らざるを得ない事態がくる。
〇いま、1つの学校で複数の学級崩壊が起きて、学校崩壊状態になっている現象が都市圏を中心に起こってきている。
〇それから、学級崩壊にはカウントされない、学級崩壊予備軍のクラスが広がっている現象である。中堅やベテランのクラスに広がっている。
ざわざわして落ち着かない。
油断するとおしゃべりや立ち歩きをする。
つまんねえ、おもしろくねえなどとだらだらする。
こういう現象が1年中続いていくのである。
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この事態を何とかしていくには、教師に「権限」を与えていくことである。
たとえば、授業を繰り返し意図的に妨害しようとする生徒に、教室から離していく「権限」である。
この権限が、日本の学校や教師にはまったく与えられていない。
諸外国は、ほとんどが「退学」になる行為である。
しかし、このようなことは日本では望めない。(大阪市で橋本市長が提案したのはこのことである。ただ問題も多い。)
とするならば、とりあえず取り得る措置は、教職員の加配と1クラス人数の減少するという手立てである。
とりあえずの措置であるが、学校に余裕ができる。
これも財務省が反対している。
だから、これも望めない。
もう八方ふさがりである。
「学校の終わり」現象を待つだけなのだろうか。
残念ながら、今はそのように推移している。
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ただ学校現場で、教師たちが手を拱いて何もしないでいることなどできはしない。
何とかなる手立てはまだまだある。
はっきりしているのは、もはや個々で何とかしよう、何とかできる時代は終わったということ。これを認識しなくてはならない。
まだ学級王国的な発想を持っているならば、それはどんなにすぐれた実践であったとしても、もう時代にあわなくなっている。
ヨッシー先生は、次のようなことを書かれている。
これは示唆的な言葉だ。
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きっと、今、起こっている荒れは、数年前の中学校のようなことなのかもしれません。今や小学校の高学年も一人でなんとかするのが難しい状況なのかもしれません。力のない自分がこんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、以前から他のクラスをみても感じています。
今、出来る限り3クラス力を合わせて教科担任なども取り入れながらチームで取り組んでいます。しかし、小学校では限界があります。それは、中学校のようなシステムが確立していないからだと思います。
自分は、これからの小学校高学年は、中学校のようなシステムが必要なのではないかと考えています。もちろん、うまくクラスを経営している先生には、負担になるでしょう。それでも、いつ誰がこのような状況になるかわかりません。その時に小学校のクラス担任だと、隣のクラスが本当にどんな状況かは、わかりません。気付いた時には、すでに手遅れということもあります。
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チームとしての学校づくり。チームとしての学年づくり。
小学校も、ぜひともこの体制づくりをすぐにでも構築しなくてはならない。
こういう体制づくりをしなくては、もはや学校は生き残れないことを認識すべきである。
と、書いてみたが、現在の学校にこのように構想できる体力が残っているのか。
そのことである。
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ある身近にある小学校が学校崩壊状態に陥った。
学校が機能しないのである。
その学校の先生たちはどうしたか。
学校の重点研究に授業研を選ぶという今までの習慣を止めた。
そして、「子供たちが、朝、学校へ入るところから、学校を去って行くところまで、学校全体で一緒にできることを研究しましょう」ということになった。
ある一人の先生の提案だったと聞いている。
そして、研究の成果を「〇〇小 スタンダード」としてまとめていく。
全体が実践するものである。
3年間の研究で、学校は落ち着いた状態になることができたと聞いている。
学校をチームとして考えるというのは、こういうことである。
こういうことをやる体力が先生たちに残っているか、ということである。
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ヨッシー先生、ももんが先生が心にしみる応援のメッセージを残されている。
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私の大好きな漫画、『宇宙兄弟』からの名言(だと思うのだけど)です。
「最下位と1位の差なんて、大したことねーんだよ。ゴールすることと、しないことの差に比べりゃ。」
です!
ゴールすることで、見えてくる景色があります。
ヨッシーさん、心から応援しています。
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今苦しんでいる先生たちに、このメッセージをぜひとも届けたいものである。
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