「当たり前」を徹底すれば特別になる!
岩見沢市立南小学校を訪れた。
2回目の訪問になる。
講演をすることになっている。
平成26年度の公開研究会。
テーマは、次の通り。
『基礎・基本の定着をめざした授業の研究』
全員がわかる・できる指導法の工夫
~より効果的に教科書を活用した授業のあり方~
この学校は、算数で教科書を効果的に使う研究をしているのである。
テーマにはないが、「日常授業」の改善を強く意識した取り組みでもある。
★
驚くのは、全国学力テストの結果。
国語Aも算数Aも、全道、全国よりも格段に高く、国語Bも算数Bも全道、全国よりも相当高い結果を出している。
国語Aや算数Aは、秋田の平均よりも高いのである。
教科書を効果的にどのように使っていくのかという地道な研究をしている学校が、このような結果を出しているのである。
普通の家庭環境の学校であり、塾に通う子供が数人。
いかに学校での取り組みがすぐれているのかが分かってくる。
★
この南小は何をやっているのか。
何か特別な指導をしているのではないかと思われるであろうか。
そんなことはない。
私の視点で把握したことをいくつか指摘しておきたい。
①「教えること」と「考えさせること」をきちんと区別されている。
② スモールステップ指導が繰り返されている。
③ ノート指導が徹底されている。
④ 効率指導のために、ICT機器が活用されている。
⑤ 分からない、できない子供には、何重もの指導を重ねて指導を徹底されている。
全部「当たり前」で基礎・基本に従った当然の指導がなされている。
この学校は、これが徹底されていることである。
★
多賀一郎先生がフェイスブックに次のように書かれていた。(多賀先生、いつも引用させてもらってすみません)
★ ★ ★
この前、テニスのコーチをしている教え子と話していたとき
「錦織は、チャンに基礎基本を徹底させられた。」
という話になった。
彼は、
「かなりプレーのレベルが上がってしまうと
なんでも簡単にできてしまうから、
基礎基本のことをくり返してすることをしなくなるんですね。
そこをチャンコーチは徹底させたから、急に伸びたんです。」
と言った。
なるほど。
これは、教育においても同じことが言えるなあと
感心した。
若いときに、岡本先生から
「若いときは、もっと基礎基本のことをやりなさい。」
と言われて反発したが、
僕は今、若手に基礎基本の愚直な教材研究を奨める。
自分もいつも一から教材研究をする。
そうすることで得られるものは、計り知れない。
フェイスブック等で、授業をするために
「何かいい方法を教えてください。」
等と公募して、他人のアイデアをもらうことしか考えない人がいる。
なんか違うような気がする。
★ ★ ★
「当たり前」を徹底していけば特別になるのである。
これを忘れてはならない。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「自己流」で身に付けた力量で対応できなくなっている!(2019.03.16)
- 『教師1年目の教科書』が重版になる!(2019.03.13)
- 再び横浜野口塾のお知らせです(2019.03.10)
- つれづれなるままに~飛行機ができてきた~(2019.03.09)
- 『教師1年目の教科書』(学陽書房)が発売される(2019.03.05)
コメント