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子供たちに気持ちが通じないんです!

  福山憲市先生からコメントがついた。
 福山先生、ありがとうございます。
 やはりなあという感想を持った。  

  ★ ★ ★
野中先生 お久しぶりです。野中先生の書かれている、最初に必要なのは「学級づくり」。これに強く反応しています。今年度も、初任者指導教諭になっています。今年度は、文科省の指定を受けて、自校に1週間べったりいます。初任の先生にべったりつくことができます。昨年度は、拠点校として毎日違うクラスに入っていました。そうすると、どうしても「授業づくり」についても伝えなくてはいけないという焦りがどこかあった自分がいます。1週間に一度だからです。ところが、今年度は「学級づくり」をしっかりと種まきすることができました。そうすると、加速度的に、新任の先生が落ち着かれるのが分かるのです。つくづく「学級づくり」の大切さを実感しています。また、野中先生と話をすることができる日を夢見ています。(*^_^*)
  ★ ★ ★

 初任者研修の担当教師をしていると、だいたい週一日の担当になる。
 だから、ほとんどが授業を見ることになる。
 

  初任者の授業だから、さまざまに問題点を感じる。
 それを一々伝えていくと、こちらの方も実に仕事しているという満足感に浸る。
 

  だけども、初任者は大変。
 授業技術をすぐに変えて、授業を上達させていくことはできないからである。
 

  私が初任者指導1,2年目に失敗したことはそんなことであった。
 ★
 福山先生は、「つくづく『学級づくり』の大切さを実感しています」と書かれている。
 
 

  今でも「授業づくりが先か、学級づくりが先か」という問いかけがある。
 私は、とっくに結論は出ている。
「学級づくり」が先である。

 もちろん、「授業づくり」も同時進行であるが、まず土台づくりをしなければいけないので、「学級づくり」が優先される。
 
 

  30年、40年前ならば、そんな問いかけはなかった。
 「授業づくり」をしておけば良かったのである。
 

「授業づくり」をしながら、そこに「学級づくり」を含めていけば良かったからである。
 今でも、「授業づくり」が先だと主張されている先生は、自分ではそれでできるからであろう。実力がある先生たちならば、それは可能である。
 

  でも、初任者や若い先生たちにそれを求めるのは酷である。
  ★
 ある学校でのこと。
 何よりも「授業づくり」をさせていけば良いと考えられていた初任者指導の先生がおられた。(校長を退職されて初任者指導になられた。)
 

  始業式の日に、初任者に「明日から授業の指導案を1枚ずつかいてきなさい」と伝えられた。
 さあ、大変。
 

   A4一枚の指導案でも、初任者は1時間ぐらいかかる。
 担任を外れていれば話は分かる。
 

  でも、担任をしているのである。
 結局、その初任者指導の先生の担当4人の中で、3人が学級崩壊になった。

 指導案づくりの追われて、学級づくりがおろそかになった結果である。

 普通でも大変なのに、こんな課題を出してうまくいくはずはないのである。

 もう一人も4月、5月は大変であった。

 その初任者指導の先生は、けっして悪意があるわけではない。
 「授業をうまくさせていけば、学級は大丈夫だ」と思い決めていたのである。
 
 

  初任者指導の先生は、意外とこういうパターンに陥る。
 ずっと昔、自分の若い頃はそのようにしてやってきたからである。
 

  「授業づくり」が先だと思って指導すると、こういうことになるのである。
 ★
 何が問題であるのか。
 
 40歳になってから初任者になった知り合いのI先生のクラスが、学級崩壊になった。
 その時のことを次のように書かれてある。
 
   ★ ★ ★
 努力しても努力しても、自分や家族との時間をすべて犠牲にしてもうまくいかなかったことは、それまでの人生で初めてでした。子どもたちに、気持ちが通じないのです。学級づくりも、授業も、いくら一生懸命やってもうまくいかないのです。
一人ひとりとお話しすれば通じ合えるのに、集団になると指示が通らず、騒がしさが収まらず、叱っても響かず、怪我が増える。そのうち保護者が騒ぎ出す。管理職に叱られる。みんなアドバイスをくれるけれど、具体的に手を出してやってみせてはくれない。「それは担任の仕事ですよ」。そんなことはわかっています。私が悪いのもわかっています。でも、これだけやってもできないんです!今、何をどうすればいいんですか?
   ★ ★ ★
 
 この時の管理職は「あなたは子供が嫌いじゃないか。だから、クラスが荒れるのだ」というような指導をしている。
 クラスが荒れるのは、子供への愛情のある指導をしていないからだという指導。
 

 呆れる。
 具体的な指導をまったくやらないで、トンチンカンな助言をする。
 
 ★
 何が問題なのか。

 そのヒントが、I先生の言葉の中にある。

 「子供たちに気持ちが通じないのです」

 要するに、子供たちに気持ちが通じれば、少々まずいことをやっても子供たちがそれを補ってくれる。
 授業が下手くそでも、話が下手くそでも、子供たちが補ってくれる。
 

 初任者でクラスがうまくいく先生たちがそれである。

 子供たちと早く仲良しになればいいのか。
 子供たちと友達みたいに付き合って、仲良し関係を築けばいいのか。
 

 こういうことでないことは、はっきりしている。

 「学級づくり」の原理・原則を踏まえて対応することである。
 初任の先生たちは、これを知らないで教師になっていく。

 それは何か。
 
 

  ①まず、教室を秩序ある「安心・安全」な場所にすること。 
   ②それから担任と子供たち、子供たち同士のつながりを作ること。

 ①を私達は、「縦糸を張る」と言ってきた。
 ②を「横糸を張る」と言ってきた。

 子供たちと「気持ちが通じる」ためには①と②をまずしなければいけないのである。
 これは大きく「学級づくり」の課題になっていく。

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