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アンナ先生への手紙(7)~教室の「時間」の統率回復作戦~

   「アンナ先生への手紙」も今回で終わりである。
 アンナ先生が、夏休みまでがんばって続けられたのか、それが心配だが、アンナ先生どうだろうか。
 ★
 今回は、教室の「時間」の統率回復作戦について書く。 
 
 教室には、一日の「時間」が流れている。
 朝来てから、終わりの会までの時間。

 この「時間」が教室を規定している。
 この「時間」がスムーズに進むことが統率ということになる。

 この「時間」がごとごとと止まってしまったり、乱れてしまったり、ぐじゃぐじゃになったりしてはいけない。
  必ず、子供たちを乱していく。
 子供たちは、「スピード」の塊であるから、このスムーズさがなくなると乱れてしまう。

 学級が荒れていくと、必ずクラスに「スピード」がなくなる。
 子供たちもだらだらする。

 だから、まずしなければいけないことは、教室の「スピード感」を回復することになる。
 ★
 教室で作ってきた、「朝自習」「朝の会」「授業の最初と最後」「給食」「掃除」「終わりの会」の仕組みを見直さなくてはならない。
 これがスムーズに行っているかどうかなのである。

 まず止めること。
 それは、スピードのない活動。

 だらだらした朝の会、終わりの会。
 チャイムや日課表を守らない授業。
 

  だらだらした給食の準備、後片付け。
 だらだらした清掃。
 ★
 朝自習は、おしゃべりのない時間として組むこと。
 教師も早く教室へ行って、朝自習に付き合うことが必要。
 
 

  10分間。
 日直は、前に出てきて教卓で朝自習を行う。
 
 

  おしゃべりがあったら、すぐに注意をする。
 日直の役割になる。
 
 

  これが静かに行えるなったら、まず第一段階を通過する。
  朝自習が自分たちできちんと行えるならば、クラスが「集団」として成長していく第一段階なのである。

 朝の会や終わりの会は、原則は5,6分。
 これで終わりになるように組まなければいけない。
 
 

  4月の最初は、朝の会は伝えることが多いのでよく1時間目に食い込む。
 だが、5月になっても1時間目に食い込むならば、完全にプログラムが悪いのである。

  終わりの会も、5,6分で終わること。
 だらだらとやらない。
 
 子供が一番嫌になる時間。
 

  10分も20分もやっているならば、プログラムが悪い。

 毎回、決まった子供しか言わない「良いこと探し」発表など止めることである。
 それが学級づくりに効果的に作用しているならば必要なものだが、ほとんど習慣で行っている。
 

  効果がないものはすぐに止めることである。
 ★
 最もこの「時間」の回復作戦で大事なのは、「給食」と「清掃」になる。
 ここには、クラスの状態がすぐに現れる。

 給食は、クラスが荒れてくると必ず準備と後始末がぐじゃぐじゃになる。
  給食の残しも多くなる。
 必ずである。

 これを何とかしなくてはならない。

 清掃も、同じである。
 時間内に終われるようにどのように仕組みを作っていくか。
 

  みんなで協力してはやく終えられるようにどのようにしていくか。
 このことを何とかしなくてはならない。

 ★
 この回復作戦についてくわしくは『必ずクラスを立て直す教師の回復術』(学陽書房)に書いた。
 ぜひ、この本を参考にしてほしい。

 夏休み明け1週間が銀の時間になる。
 この時間に再びクラスの回復に挑戦できることになる。
  健闘を祈りたい。

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コメント

野中先生 ご無沙汰しております。
新潟県十日町市の学校に勤務する山田直美です。

何とか、1学期無事に終わることができました。
大崩れはなかったものの、危ういクラスがありました。その担任の先生は、「大」がつくほどのベテラン女性教諭です。一生懸命に取り組んでいるのですが、落ち着かないのです。
自分が見るところ、「時間」の統率がうまく行っていないようです。1時間目、私が授業をしにそのクラスに行こうとすると、まだ「朝の歌」を歌っていました。
放課後に会議をすることを事前に伝えていたにも関わらず会議室に現れない。教室へ行ってみると、まだ「帰りの会」をしていました。
子どもたちの表情が、どよーんとするのはよいほうで、特別な支援が必要とする子どもたちは、騒ぎ出し、その子たちを叱ることでまた「帰りの会」が延びるという悪循環をしていました。

ベテランと言われる人でさえ、実力のある人でさえ、「時間」の統率を疎かにしていると学級が崩れかけることをあらためて知りました。
明日は、外部の相談員さん(特別支援教育担当)が来て、そのクラスのことを相談します。それも意味があることですが、まず「時間」への自覚を持って頂くことがよっぽど大事と気づいて頂きたいのですが・・

投稿: 山田直美 | 2014年8月 3日 (日) 21時26分

野中先生には、昨年度お世話になりました。

昨年度、初めて六年生担任をした私は、六年生という発達段階をあまり理解しないまま、学級経営をしてしまいました。
縦糸を張れず、学級を不安定にしてしてしまいました。
どんなに頑張っても人間関係を修復できず、野中先生の本にすがりました。
ここでも悩みを聞いていただいて、やり過ごすことを選びました。

何とか卒業式まで持ちこたえることができたのは、野中先生のおかげです。
もちろん、校内の先生方にも協力していただきました。

もっと勉強しておくべきだったと思っています。

今年度は、希望学年を担任し、とても落ち着いた毎日です。
この子たちにできることを精一杯します。

投稿: Aqua | 2014年8月 3日 (日) 22時57分

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