「ごちそう授業」ではなく、「普段の授業」を見せる!
何気なくフェイスブックを見ていたら、「おおっ」という記事を見つけた。
十勝毎日新聞の記事である。
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見出しは『「普段の授業」を公開』。
そこに次のように書かれたある。
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大樹小学校(板谷裕康校長、児童279人)は、公開授業をリニューアルした。
開催時期を2学期から1学期に移し、名称も従来の「公開研究会」から「授業
実践発表会」に変更。披露するために通常とは異なるものを準備する「ごちそ
う授業」ではなく、「普段の授業」を見せることを重視。より良い授業について
参加者と一緒に意見交換しやすくした。
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この学校は、2012年から始まった学校力向上に関する事業に選ばれている学校である。
私も、その時からアドバイザーとしての仕事をしている。
まだ、この学校を訪問したことがないが、注目する研究である。
道教委は、この事業の1つに「日常授業」の改善をあげている。
私も、各学校を周りながら、この必要性を説き回っている。
北海道の各地に広がっている。
うれしいことである。
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大樹小学校の取り組みで注目することは、「公開研究会」から「授業実践発表会」への変更である。
披露するために通常とは異なるものを準備する「ごちそう授業」ではなく、「普段の授業」を見せることを重視するとある。
私達が「味噌汁・ご飯」授業を書物化して訴えていることが、まさにここにある。
「ごちそう授業」というネーミングも、「味噌汁・ご飯」授業と対比して使ってきたものだが、ちゃんと使われている。うれしいことである。
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おそらく、「授業研究」の形がこのように変わっていく。
もちろん、時間はかかるが、いずれこのように変わっていくはずである。
だれも日常ではマネができない、見られる(公開)ことを意識した「ごちそう」授業の発表に、多くの先生たちが違和感を感じてきているはずである。
模造紙を張り巡らした国語の公開発表。
ごてごてとした張り物をする公開授業。
発表している先生たちも、絶対に日常ではやっていない。
そんな公開研究会が、当たり前に行われてきた。
一種のショーなのである。
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私達の「味噌汁・ご飯」授業では、訴えている。
学校の「授業研究」は、先生たちの「日常授業」を改善するために行うべきである。
「日常授業」の改善という方向を持たない授業研究は、ただ行事消化のためのものにしかすぎない。
大樹小学校は、そのあり方をみごとに示してくれている。
うれしいことである。
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