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質問に答えます(2)

   再び質問が出ました。
 学級崩壊をしてしまうのはなぜか、という質問です。
 

 愛知のTOSS超末端教師の先生も答えてもらえていますので、参考にできますね。
 
 

 今、このブログで「アンナ先生への手紙」を書いています。
 そこのところでこの質問の答えに十分答えていくことになるはずです。
 
 

 でも、せっかくの質問ですから、答えておきます。
 改めて確認したいのですが、その先生のことについては以下のようなことでした。
 
 ★ ★ ★
 かつて勤務していた小学校でこんな先生がいました。

新採の20代の女性の先生でした。
TOSSをはじめ、いろいろな指導法を研究されていて、授業の進め方もとても堪能でした。仕事も自分なりに効率よく進めていらっしゃいました。
また、人間的にも本当にすばらしい方でした。

しかし、その先生のクラス(1年生。一年目は別のクラスを担任。)は2年目の後半から学級崩壊を起こしました。
この先生は、3年目に退職しました。

私が原因として考えられるのは2つ。
一つ目は2年目に音楽の校務で(全校音楽の時に)全校の前でピアノを弾かなければならず、これが負担になったのではないか。
二つ目は子どもに「理不尽なところがある自分」を示せなかったことではないか。

私から見ると、学級崩壊しない先生は、どことなく(多少でも)理不尽なところがあるように見えます。
  ★ ★ ★
 
  ★ ★ ★
 過日のコメントで書かせて頂いた女性の先生は、(あくまで私から見るとですが)彼女なりに子どもに「ゆずらないところはゆずらない」毅然とした姿勢をとっていました。(過日のコメントにも書きましたが、TOSSの方法論などもふんだんに実践していました。また、例えば、向山洋一さんがおっしゃるような「管理職がむりやり自分たちのやり方を若手の教師におしつける。」ということもなかったように感じます。別の学校では、このような管理職がいて、苦しんでした先生もいましたが・・・)

このような彼女の姿勢があったからか、いじめはこのクラスにはありませんでしたが、授業は崩壊状態、掃除は遊びの時間みたいになってしまっていました。(彼女もいい意味での「教室内のルールづくり」をいろいろと工夫していましたが、結果が出ませんでした。)

そこで、質問ですが
「優しくすべきとことは優しくしている、厳しくすべきところは厳しくしている」先生が、学級崩壊をしてしまうのは、なぜ?と思います。
★ ★ ★

  1年目の1年生の担任の時は、無事通過されていますね。
 2年目(学年が分からないのですが)の後半から学級崩壊を起こしたということですね。
 
 

 明確に言えるためには、一日その先生のクラスにいれば原因ははっきりし、どうすればいいかも提起できます。
 
 かつて学級崩壊の可能性のある初任者(女性)のクラス(5年生)に立て直すために、一日入り込んだことがありました。
 


 分かったことは、2つ。
 1つは、その先生を嫌っている子供は一人もいなかったこと。
 2つ目は、縦糸の張り方が弱いこと。教室の仕組み作りが弱いこと。
 
 

 崩壊になる可能性は少ないこと、スピードが遅いがとにかくクラスは動いていけるであろうことが確認できました。
 
 

 きちんと仕組みを作り、スピードを増すこと。
 縦糸をきちんと張るところでは、ゆずらないことを指導しました。
 
 

 そのクラスは、私の予想通りに何とか1年を終えることができました。崩壊することはありませんでした。
 
 ★
 一般的にしか言えませんが、はっきりしていることは、「やり方」がまずいのだと言い切っています。
 
 

 教師に向いていないなどという問題にすぐすり替えられていきますが、違います。
 

 教師の仕事は、本来そんなにむずかしい仕事ではありません。
 誰でもがやる気さえあれば、できていく仕事です。
 

 40年前の私の若い頃は、そうでした。
 誰でもができました。学級崩壊も退職する人もいませんでした。
 
 

 でも、今その仕事をむずかしくしているのは、「子供と親の変貌」です。
 日本の子供と親は、世界の中で特異な存在として変貌しています。
 

 そのために、こんなにむずかしい仕事になってしまっているのです。

 「やり方」がまずいだけ。
 2つです。
 

 
 1つは、子供との関係づくりがまずいこと。
 2つ目は、「学級づくり」がまずいこと。原理・原則に合わない「やり方」をしている こと。
 
 90%ぐらいが、この問題です。
  昔は、この2つは、担任をしながら身につけていけば良かったのです。
 

 でも、今は、即必要になります。
 

 子供たちは、初任の先生だからと言って甘く対応してくれるなんてないのですから。
 
 

 初任者の先生たちは、教えてくれる人がいないので学ばないままに担任になっていくので多くの人がクラスを荒らし、辞めていっています。
 残念としか言いようがありません。

  ここで問題になっている先生は、勉強家で、「優しくするところ」と「厳しくするところ」も分かっていたと言われるのですが、それは周りの目(なっちゃリズムさん)から見られたことでしょう。
 私の目から見れば、違うように見えるのだろうと思われます。
 
 

 また、その先生は、良く勉強をされていて、さまざまな知識を身につけられていたわけですね。
 私も本を書いているので同じ立場ですが、知識はあくまでも知識にしかすぎないことです。
 
 

 決め手は、目の前の子供たちです。
 その子供たちに合う知識もあるし、合わない知識もあるのです。
 
 

 うまく行かないときは、柔軟に変えていかなくてはならない。
 拘らないことですよ。
 
 

 目の前の子供たちに合わせて、うまくいかない時にはいかようにも変えていける柔軟性をもっているか、なのです。
 特に現場教師は、その精神を忘れないことだと思います。

 ★
 改めて質問に答えます。
 
  その先生は、「やり方」がまずかったのです。
 その「やり方」とは、2つです。

 1つは、子供との関係づくりがまずかったこと。
 2つ目は、学級づくりがまずかったこと。

 とくに、1つ目の問題が大きなポイントを占めていると思われます。
 その問題は、今若い先生たちの最大の問題になっているからです。

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