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小さな物語を作り続けよう

   北海道の名寄小で(3年生)授業をさせてもらった。
 授業は、いつもの「なくぞ」(谷川俊太郎)という詩。
 

  この詩の授業は、「味噌汁・ご飯」授業を紹介するのにうってつけのものである。
 

  「ごちそう授業」ではない。
 シンプルで、ほとんど何の工夫もない。
 

  ただ、子供たちは授業に集中する。
 いや、集中しなければついてこられないと言った方がいいかもしれない。
 

  「何の工夫もない」と言っているが、実はある工夫は凝らしている。
 それは、3つ。
   ┌───────────┐                                                
   │ ①小刻みな活動       │                                                
   │ ②スピード・テンポ   │                                                
   │ ③フォロー           │                                                
   └───────────┘                                                
 私達が名付けている「授業づくり3原則」で作り上げている授業になる。
 
  ★
 この3年生のクラス。
 授業をやる前に担任のM先生と5分ほどの打ち合わせ。
 

  その時に座席表をもらう。
 私が聞いておきたいことは、緘黙の子供がいるのか、他に気をつけておきたい子供はいるのか、乗ってきやすい子供はどの子供か、ということになる。
 
 

  2人の子供がいた。
 緘黙の子供と、学習が遅れている子供。
 

  「列指名で当てていいのか?」と担任の先生に聞いた。
 良いという返事だったので、突っ込むことにした。

 緘黙の1人は、列指名で当てられて小さな声だったが、答えてくれた。
 学習が遅れている子供は、やはり列指名でみごとに答えてくれた。

 でも、授業を終えて、やはりその後どうなっただろうということが気になっていた。
 担任の先生とゆっくり話す時間がなかったからである。

 ところが、担任のM先生が、フェイスブックで私に応えてくれたのである。
 
  ★ ★ ★
 あの2名は毎日生き生きとしております。緘黙の子も算数の授業では一生懸命に手を上げ、小さな声ですが、しっかりと発表しております。先生のフォローのおかげです。
翌週月曜の朝に「なくぞ」を学級で音読しました。そこにはいない野中先生に届けようと、みんな斜め上に顔を向けて逞しく音読しました。それ以来、他の詩の音読の「ノリ」も変わってきたように思います。子供達の意識もあの授業で変わったことは間違いないですが、明らかに変わったのは私のフォローです。放課後にその日のビデオを見ていると、フォローをするときの表情やフォローのタイミングが少しずつよくなっているように感じます。不思議です。子供達の表情も明るく楽しそうなのです。
一日一日精進を重ねてまいります。またいつか機会があれば、ご教授賜りたく存じます。
本当にありがとうございました。
  ★ ★ ★

 北海道は、こういう有望な若手がぞろぞろいる。
 何とも張り合いがある。

 教師は、小さな「物語」を作り続けなければいけない。
 その子供と教師の「物語」。

 目立たない小さな「物語」だが、でも、その「物語」がいつかその子供の人生を支えていくこともあるのだと、そういう「未来」にかけるのだと、…。

 私達教師はこういう仕事をしているのだと、思い続けなければいけない。

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