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「小刻みな活動」の必要!

 研究仲間である秦安彦先生のブログから、またまた引用したい。
 
 http://dousureba2.blog.so-net.ne.jp/

  ★ ★ ★
改めて考える授業のテンポ3
教師の小刻みな活動

小刻みな活動は、教師のふるまいにも適用される。
「味噌汁・ご飯」授業が提起する授業づくり3原則である。
 ・指導言
 ・活動
 ・フォロー
まずは、指導言である。
子どもたちの活動を促し、授業を展開させるキーとなる。
具体的には、「発問」「指示」「説明」「なげかけ」「助言」などであるが、
これ自体が小刻みでわかりやすいことが重要だ。特に、説明は長くなりやすい。
次に、活動である。
子どもたちの集中力を高めるには、小刻みな活動から始めるのがよい。
朝読書が大好き。
体育が大好き。
これはよく耳にすることだが、子どもたちが大好きな活動は、
もともと小刻みな活動になっているというのが、私の仮説である。
最後にフォローだ。
これが最も大切な教師の小刻みな活動だ。
瞬時に、次々と子どもたちの活動をほめたり、認めたり、評価したり、助言したり
と・・・。
時には、個に。時には全体にへと評価言をテンポよく出す必要があるのである。
評価言は、展開した活動を一旦収束させる重要なキーとなる。
学習指導案には大きな一連の流れとしての導入・展開・まとめが示されるが、
一時間の中には、細分化された小刻みな導入・展開・まとめが入れ子構造のように
多く存在するのである。
小刻みなリズムの積み重ねが、大きな流れとなり1時間の授業を構成していく。
そこに、授業のテンポがみえてくるのではないだろうか。
 
私は初任研を7年ほど担当してきたが、
教師の小刻みな活動の重要性を再認識している。
今後は、できればシステムとして
初任研に組み入れることを提起していきたい。

初めからそこをトレーニングしていけば、
子どもたちの集中力が高まり、落ち着いた授業が実現できると
考えている。
拙著「2W仕事術」では、p.38以降にその入口を示した。
参考にして頂ければ幸いである。
 ★ ★ ★
 ★
 「小刻みな活動」の必要を説かれている。
 「味噌汁・ご飯」授業としてぜひとも組み込んでいきたいものだと考えているものでもある。
 

 今年の1月に出版された中村健一先生の『つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法』(黎明書房)という本。
 「味噌汁・ご飯」授業と同一歩調の本なのだが、この本での授業のメインは、やはり「小刻みな活動」の展開・繰り返しである。
 ★
 今年の2月に北海道の橫藤雅人校長の大曲小学校で、私が2時間の「味噌汁・ご飯」授業をした。
 

 堀田龍也先生が、私の授業を見られて、「野中先生の授業は『スモールステップの繰り返し』で組み立てられている」と解説された。
 

 要するに「小刻みな活動」を組み合わせているのである。
 我が意を得たりの解説であった。

 ★
 今までの「授業研究」の中心は、「おもしろいネタ」「新鮮なネタ」の追求であったり、活発に話し合う授業であったり、…というものであった。
 
 いわゆる「ごちそう授業」の追求である。
 

 もちろん、この課題もおろそかにはできない。
 
 

 だが、「日常授業」がこんなことをそうそう追求できるはずはない。
 「味噌汁・ご飯」授業として考えたいことは、「ネタ」という「内容」ではなく、「授業の組み立て」である。

 「日常授業」としてのネタは、教科書でいい。
 でも、授業の展開は、「小刻みな活動」の組み合わせを考えた方がいい。

 ★
 でも、現実の多くの先生たちの「日常授業」は、子供たちを「聞くだけ、見るだけ、写すだけ」の「3だけ授業」で済まされることが多い。

 「活動」を取り入れているなと思っても、ずっとプリントに書かせている「写経式授業」に陥っている。

 子供は飽きてしまう。
 まして15秒のコマーシャルやゲームで育ってきた子供たちの体は、スピード感でいっぱいである。
 
 

 だらだらとした授業は、体が拒否してしまう。無意識にそうなる。
 そうなったら、同じように「だらだら」「ぐだぐだ」「のろのろ」という反応を示す。
 つまんないのである。

 私達は授業の内容に飽きていると勘違いしてしまう。
 ちがう。

 そうではなくて、だらだらとした授業の「進め方」に飽きているのである。
 
 このような授業を変えていくには、ぜひとも「小刻みな活動」を組み入れていってほしい。
 

 子供たちにだらだらとした時間を与えないで、どんどん追い込んでいく。
  一変していくはずである。

 ★
 ただ、「小刻みな活動」は総合や生活科には当てはまらない。
 橫藤雅人先生に、そう聞いた。
 

 橫藤先生は、長いこと生活科や総合を研究してきた先生である。

 総合や生活科は、きちんとしたフレームワークを設定して、その時間の中で活動をさせていくことが必要。
  そのように言われた。
 


 

 

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コメント

本校で野中先生がされた授業は、まさに小刻みな活動の連続でした。それも、「変化のある繰り返し」と「絶妙なフォロー」で、子供たちがどんどん集中していくものでした。本校の職員にも、これらを意識して日々の授業に取り組む職員が増えてきていて、本当にうれしく思っています。

さて、今回の記事後半の生活科・総合的な学習の授業でも、「活動」、それも「具体的な活動」が大事です。というか、それこそが生活科や総合的な学習の命です。また、「繰り返し」や「フォロー」ももちろん大切です。
しかし、「小刻み」ではなく、「長いスパン」を志向しているところが違います。それは、生活科・総合的な学習が設立された理由と深くかかわっています。
自ら課題を見つけ、一人一人が解決のために活動を企画し、解決していくという体験の繰り返しの中で、何層もの気付きを構築していくという学習過程が、これからの日本をつくっていく人材育成に必要であるところから設立された教科・領域です。
しかし、それは平成になってから急に必要とされたのではなく、世界では400年前、日本では大正期からの近代教育の萌芽期から、「知識・技能を教える教育」と並んで必要だと求め続けられてきたものです。
この「自ら課題を見つけ、解決のために企画し、解決する」体験の繰り返しがうまくいくと、子供は目を瞠るほど変わっていきます。今月16日の日本教育新聞のトップ記事は、総合的な学習に取り組んでいる学校では、PISA型学力が育つというものでした。これを見て思い出したのが、OECD事務総長の特別アドバイザー、アンドレアス・シュライヒャー氏のことです。シュライヒャー氏は、PISA2012で、日本が好成績だったことに対し、「総合的な学習の質の向上が実を結んだのではないか」と述べました。(これを、ほとんどのマスコミが報じなかったのは何故だろうと思っていますが。)
今回の記事は、それを裏付けるものだと思いました。

話が飛びました。要するに、国語や算数など、系統的な知識を身につける教科と、生活科・総合的な学習のような総合的に課題を解決する力を身につける教科・領域、それと芸体教科のような感覚を開発する教科のバランスをうまくとっていくことが必要ということが必要なのだと思います。

投稿: 横藤雅人 | 2014年6月20日 (金) 05時19分

教科の様に、指示―活動―評価を通して、知識を積み上げて行くことができる学びと、総合の様に体験的な探究を軸とする学びでは、適している学習のクロック・サイクルが違うのではないでしょうか。

それは身に付けようとしている力が、能力的側面を重視したものか、系統的客観知を重視したものかによっても変わってくるのでしょう。

教師から頻繁に介入されて、スモールステップでローリングしていく授業で、総合のねらいに迫るような能力が育つのかどうか・・・。これは、総合と伝統教科のそれぞれに適した認知的活動が異なるということを意味しているのだと思います。

※先週拝見したベテランの中学社会科授業も、資料―発問―確認―(振り返り)がコンパクトに積み重なっていく授業でした。常に一歩先の思考欲を刺激しつつ、絶妙のタイミングで振り返り、次の内容に進むのりしろを出していく。これも、小刻み方式なのでしょうね。

投稿: 協働学欲 | 2014年6月22日 (日) 14時12分

 野中先生の進められている日常授業の味噌汁・ご飯授業は、これまでの教科イメージにおいて進められている部分かと思っています。系統的な知識を身に着ける教科においては、野中先生の言われるような「小刻みな活動」がとても大事だと思います。それは間違いありません。
 ただ、横藤先生の言われるように生活科・総合的な学習の時間のイメージにおいては、すこし違うのかと・・・・。
 バランスよく教えたり、活動させたりしていくことが大事なのだと思います。
 ともすると、教え込むだけの授業であったり、活動させるだけの授業であったり、日本の授業は極端に走りすぎるところがあるのかと思います。
 いずれにしてももっと子どもの様子を見て、子どもの側からスタートすることがあってもいいのではないかと思います。教師の教えたいことだけでは、もう子どもはついてきません。子どもも何を学ぶのか理解していかないといけない時代なのだと思いますが、どうでしょう。
 
 

投稿: よしどん | 2014年6月22日 (日) 23時24分

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