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「SOS話法」ということ

   紀伊國屋本店での講演で、「フォロー」で最低限このようなフォローは加えるようにしようと提起したものに「SOS話法」があった。
 

 経営コンサルタントの箱田忠昭さんが提唱されているものである。
 私達の研究の同志である秦安彦先生が、自身のブログに次のように書かれている。

 ★ ★ ★
SOS話法から学ぶこと

野中先生の講演会で、
SOS話法というのがあることを教わった。
  S・・・すごいですね
 O・・・おどろきました
 S・・・さすがですね
日本プレゼンテーション協会の箱田忠昭氏が提唱されている、ほめ方の
テクニックである。
箱田氏のコラムから引用させていただく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私たちは、お世辞とわかっていたとしても、ほめられると嬉しいものです。
これは、あなたの上司であっても全く同じことが言えます。
「○○さん、さすがですね」
「いやあ、おどろきました」
「○○さん、すごいですね」
これを私は、「SOS話法」と言っています。
SOSとは、「さすがですね」、「おどろきました」、「すごいですね」の三つです。
・・・(中略)・・・
「ほめ方には、話法もあります。つまり、ほめる時の『順番』です。
『ほめる→ほめた理由を話す』
というのが、基本パターンになります。
『部長、いいネクタイですね』
などというのは、どちらかというとお世辞にとられてしまうでしょう。
それよりも、
『部長、いい柄のネクタイですね。昨日デパートに行きましたら、同じ柄が秋の
新作ということで出ていました。いいところに目をつけていますね、さすがです』
というようにして、ほめた理由を加えますと、さらにいいほめことばということになります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SOS話法から私が学んだこと。
それは、大切なほめ言葉はそう多くはいらないということだ。
というか、そう多くの言葉を瞬時に出すことはできない、と言った方がよいだろうか。

この4月に、最近何かと話題の理化学研究所からワーキングメモリに関する重要な発表が
あった。
報道発表資料は、ここでみることができる。
いわゆるメタ認知を支えるメカニズムの一端が明らかになったというのである。
実験に使ったラットは、脳波の一つである高周波ガンマ波の位相がシフトすることに
より誤った行動を意識的に修正しているという。
今後、短期記憶と長期記憶の連携のしくみが科学的に解明されることを
大いに期待したい。

いずれにしても、われわれが「瞬時に想起できるほめ言葉」はそう多くは
ないということだ。
問題はだからどうするかだ。
ほめ言葉を厳選し、意識的に使うことが必要なのだと私は思う。
さらに大切なことは、その言葉が子どもの心に届くものかどうかということだ。
先ほどのコラムの内容でいうなら、「お世辞」ととられない工夫だ。

「味噌汁・ご飯」授業研究会では、「一人研究授業」を提起している。
自分の授業を録音し、聴いてふりかえる。
ただ、それだけだ。
ほめ言葉についても、ふりかえりが可能だ。
◎ほめ言葉の量・・・積極的にほめているか。
◎ほめ言葉の質・・・どんな言葉を使っているか。
日常授業研究は、授業者自らが「自分を知る」ということなのだと思う。
★ ★ ★
 
 教師の子供たちへの指導の言葉に、フォローが少ない。
 これは今までの私達の大きな問題点の1つ。

 中村健一先生が、このことを本にしてもらった。
 『学級担任に絶対必要な「フォロー」の技術』(黎明書房)

 ★
 退職してから各地の各学校で、授業をさせてもらうことが多い。
 というより自分から申し出ての「飛び込み授業」である。

 ただ、「示範授業」ということではなく「提案授業」としてお願いしている。
 飛び込み授業と言えば、有田和正先生や野口芳宏先生を思い浮かべる。
 このような大家の名人授業ではなく、「味噌汁・ご飯」授業である。

 日頃の「日常授業」だから、気が楽になる。
 それでも、私が行う授業は現役の頃よりうまくなっている気がする。(笑)

 それは「フォロー」を意識的に入れているからである。
 「味噌汁・ご飯」授業は、授業3原則(指導言ー活動ーフォロー)でフォローを入れる。

 このフォローの力は大きい。
 実感する。

 だから、このフォローはもっと研究していい課題である。

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