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授業づくりの<コペルニクス的転回>

  「味噌汁・ご飯」授業本について、私の親しい知り合いの梶浦真さんから以下のような感想をいただいた。

  梶浦さんは、教育報道出版社を設立され、また現職研修の実務家でもあり、全国を回られて講演をされている。

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 230.●授業づくりの<コペルニクス的転回>が日常授業を変える

 『「味噌知・ご飯」授業』と言っても、家庭科授業の話ではない。味噌汁・ご飯と言えば、日本人の食事の基本であり、要である。食事に主食がある様に、授業にも中心となる核がある。その授業づくりの要を、再度要としてとらえ直す試みがまとめられている本が「味噌汁・ご飯授業―国語編/野中信行 小島康親 編<明治図書>」である。その第一弾となる本書は、国語という教科を窓にして、授業づくりの核を示す内容だ。世界一過酷な勤務状況にあると言われる日本の教師が、授業を通して子どもと共に生き抜いていくための実践戦略が提案されている。

本書は単なる国語の授業づくりの本ではない。日本の小中学校で行われている、日常授業を改善する視点が実践レベルで提案されている。実践レベルとは、即ち、明日の授業から使える考え方が示されているということだ。

発問づくりが大事というが、どの様な視点を持って国語の発問づくりをするのであろうか。発問、指示、説明を学習過程・課題に応じてどの様に使い分けるのか。その使い分けの根拠をどこに置くのか。日常授業を成立させる上で、なんとなく流してきてしまった部分を意識的に見直すことによって、子どもの頭に<おいしく知の主食を食べさせる方略>が示されている。

  最近、国語の単元が時間不足で中途半端になってしまうという声を聴く。子どもの読解力や対話力の伸び悩みや、指導内容の増加、一単元に含まれるねらいの配分など、授業構成が多要素にわたり、煮え切らない授業になってしまうのだ。授業の組み立てを簡素化し、言葉がけを厳選して、子どもの頭が最もよく働く活動を与え、評価によってフォローしていく授業運びによって、まとまりある授業を日常化することを本書では目指す。更に、単純に指導過程の構成や指示の出し方を押さえるだけでなく、子どものノート指導の具体事例や、教師自身の日常の研修方法まで詳説している。執筆陣がすべて実践家やOBであることから、現実的で実現の可能性が信じられる内容になっている。つまり、授業のイメージと希望が見えてくる内容なのだ。

  本書は、研究授業と日常授業のコペルニクス的転回を主張している。特殊な機会としての研究授業ではなく、毎日の日常授業を改善することで、子どもの学力と教師の授業実践技能を共に伸ばそうとしている。考えてみれば、日々の日常授業こそが、教師にとって最も身近で生かしやすい実践的研究―試行錯誤の場なのである。

5年次までの教師は勿論のこと、国語の授業づくりが行き詰ったり、マンネリ化したりしていると感じている教師にも実践インパクトを与える一冊だ。

 

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 私達がこの本に込めた意図を正確にくみ取ってもらっている。

 梶浦さん、ありがとうございます。

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