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堀田龍也先生と出会う~大曲小での研究会の一日~

   願いはかなうものである。
 ずっと堀田龍也先生と会えないものかと思ってきた。
 やっとその願いがかなったのである。
 ★
  2月18日(火)に、北海道北広島市の大曲小学校で出会うことができた。
 橫藤雅人校長先生の学校である。
 

 その日、11時30分頃に堀田先生は学校に到着されるはずであった。
 私は、3時間目に4年生のクラスで習字の授業。「元気」を書く。
 
 

 始まってすぐに何かに見つめられている感じを受ける。
 何だろうという感じ。
 

 よく見ると、堀田先生が教室の後ろの正面に立っておられた。
 初めて会うのだが、さまざまなところで写真だけは見ていたので、すぐに分かった。
 

 いやいや感激する。
  早めにかけつけてこられたのである。
 ★
 その日、4年生で習字の授業をし、5年生で国語の詩の授業をする。
 全部堀田先生に見てもらう。

 現役の教師時代には、とてもこんな日がくるとは考えもできなかったことである。
 

 日本のICT研究者としては第一人者。日本の教育学の研究者として最も信頼すべき一人。
 こんな人に、私の「味噌汁・ご飯」授業を見てもらったのである。
 ★
 私が直接堀田先生を知り得たのは、札幌のY小学校の研究テーマからであった。
 その学校は、学力向上のために「日常授業」の改善を研究テーマに選んで取り組んでいた。
 

 その研究テーマをバックアップしたのが堀田先生であることを聞かされた。
 「研究授業でどんなにすばらしい『ごちそう授業』をしても、それは1時間のことにしかすぎない。その1時間で子供たちの学力を向上させることはできないのです。」

 私の「味噌汁・ご飯」授業の提案とバッチリと一致する。
 同じことを主張されている堀田先生に、会って話を聞いてみたいという思いが募った。

 その日が、2月18日であった。
 ★
 放課後、大曲小の研究会がまたすごかった。
 ワークショップ「日常授業、ここが納得、ここが疑問」というテーマ。
 

 私が授業の趣旨を説明して、すぐに先生たちによるワークショップが始まる。
 短い時間での、すばらしい話し合い。

 4部会ごとに、納得点と疑問点が提案。
 短く、すっきりと話される。

 疑問点に再び私が答える。
 
 そして、私の授業について堀田先生の解説が始まる。
 

 パワーポイントだが、全てその場で撮られた写真で展開されている。
 

 昼休みにまとめられたもの。
  これに私は圧倒される。
 ★
 私の授業への指摘は、「すべてスモールステップの繰り返しで構成されている」。
 
 そして、同じやり方の安定性、個別評定、列指名などの効果について、まったく違う角度から講評される。

 なるほど、なるほど。
 
 

 先生たちには、その指摘が胸にストンと落ちる思いではなかったろうか。
  まさに先生たちに必要な「具体」的な指摘が直になされる。
 
 ★  
「味噌汁・ご飯」授業は、「日常」に耐える授業として、今まで積み重ねられてきた「ごちそう授業」の要素を削って、削って、シンプルにまとめたものである。
 
 

 膨れあがった「ごちそう」授業の原理・原則では、「日常授業」は成り立たない。

 「授業づくり3原則」はそのようにしてできあがっている。

 堀田先生の指摘どおり「すべてスモールステップの繰り返し」なのである。
 私達は、「小刻みな活動」と言っている。

 「ごちそう授業」の派手さも、すごさも、活発な子供の活動も、討論もない。
 しかし、子供は集中している。

 実は、このシンプルさが、子供たちの集中力を高めていくのだと考えている。
  私がさまざまな教室で授業をして、子供たちが実証してくれている。
  
  ★
 近代建築の父 ミース・ファン・デル・ローエは、次のように言う。

 Less  is  more.  (少ないことは豊かなこと)

  この言葉を私なりに意訳する。
 「日常授業」を豊かに機能させようと思ったら、その組み立ては、とことんシンプルに創ることだ、と。

 ★
 その日、堀田先生の行きつけの店で、イタリア料理を食べる。
 ワインを飲み(飲み過ぎたが)、幸せな一日を振り返る。
  ここの料理のおいしさは格別である。

 さまざまに堀田先生の話を聞きながら、北海道の学校力向上のアドバイザーとしての仕事を引き受けた幸せ感を感じたのである。
 
 

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コメント

横藤です。
18日は、本校にとって、また私にとって格別の日でした。
先生と堀田先生のご両人が揃って本校にいらっしゃるなんて、夢のようでした。
先生の2本のお授業に、堀田先生の絶妙の解説が、本校の取組を強力に後押ししてくださいました。
本当に、本当に心から感謝の一言です!
学校改革を、また職員と共に進めていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 横藤雅人 | 2014年2月21日 (金) 05時58分

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