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「6年生への持ち上がりは、どうなのか?」という相談を受けて

   コメントで相談を受けた。
 以下の相談である。
 このような悩みは、かなりあると思われる。
 きちんと私の意見を書いておきたい。

 ★ ★ ★ 
野中先生

先生のブログを見て、励まされています。
お忙しいところ申し訳ないのですが、相談させていただきたく
送らせていただきました。

わたしは現在5年生の担任をしています。
初めての高学年でなんとか3学期までやってこれました。
私の学年では、隣のクラスが2学期半ばから担任に反発したり授業妨害になる行為(私語や挑発)が増えてきました。私のクラスはなんとかもっていましたが、1人の子が2学期後半から目立つようになってきました。
その子は、授業中、学習と違うことをしていたり、隣の子にちょっかいをかけたり、私が注意しても聞かず、大きな声で叱るように言ったり、本気で語りかけたりすると、ようやくやめます。
周りの子たちも、最近一回の注意ではなかなかきかなくなっています。
何かする度に「無理やし」という言葉が出てきて嫌な雰囲気になってしまいます。

8割の子を大事に...と思い、どうしても迷惑がかかる場合だけ注意しています。

主任の先生に、訳あって相談しにくい状態で、やっと最近になって打ち明けられました。

できたら、このまま6年(クラス替えはします)であがりたいですが、立て直す手だてはありますか?

これからしようと思っているのは、
・授業改善(アンケートで授業がわかりにくい、楽しくないという意見があったので)
・子どもとの個人懇談
・目標達成法(野中先生が考えておられる方法で)
数日前から
・問題が目立つ子に対して毎日手紙を書く(好きとか肯定的なことだけ書く)
・テンポアップ(時間を守る、朝の会・帰りの会を早く終わらす)
をしています。

時にすごく虚しくなったり自信をなくしたりしてしまいますが、本気で子どもたちと向き合っていく覚悟です。
 ★ ★ ★

 

 

 この先生は、かなり本を読まれ、勉強をされている様子が随所に読み取れる。
 今対応されていることもしっかりしている。
 そして、これからの方向もきちんとしている。

 

 この先生の本気さは本物である。
 だから、初めての5年生担任なのに、これまで何とかやってこれたのである。

 

 学年全体がかなり荒れているのではないかと推測される。
 隣のクラスはすでに学級崩壊状態である。

 

 ここで相談されていることは、6年生への持ち上がりについてである。
 クラス替えはされるということだ。

 

 今までさまざまにこのような事例を見てきた経験から判断すると、持ち上がりの担任は止めた方がいいというアドバイスになる。

 

 私が見てきた事例から言うと、一度も成功した試しがない。
 意気込んで、挑戦してみたいという大変な決意で担任を引き受けられるのだが、1年間七転八倒される。

 

 なぜそうなるか。

 

 やはり、今までの「関係」を引きずっていくからである。
 子供たちも、担任も、どうしても先入観が入ってしまうからであろう。

 

 5年生の時、うまく行ったクラスならば、そこにうまい「関係」ができあがっていてそれを引き継いでいけばいい。
 だが、問題があったクラスは、やはり問題の「関係」も同時に引きずっていく。

 

 5,6年生というのは、特別な子供たちである。
 おそらく、中学校の子供たちよりも対応はむずかしいと考えた方がいい。
  すでに思春期に入っていく子供たち(女の子たち)がいて、幼い男の子たちがいる。
 実にアンバランスになっている。

 最大の問題は、女子のグループ化と孤立化の問題。それにどのように対応するかである。

 また、クラスが荒れてくると、必ず「いじめ」が出てくる。ここも対処がむずかしい。

 

 いま高学年の子供たちを担任している先生たちは、毎日綱渡りのような心境になっている人はいっぱいいるであろう。

 彼等と関わっていくには、「本気さ」「意気込み」も確かに必要だが、そんな精神的ながんばりで何とかなる世界ではない。

 ★

 

 

 結論は止めた方がいいという意見である。
 

 もっと自分の力量をつけて、高学年再挑戦をした方がいい。
(ただ、管理職の方ですでに決めている場合がある。自分の意志に反して、持ち上がりになる場合もある。その場合は、また相談してほしい。)
  

 

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コメント

野中先生、さっそくのお返事ありがとうございました。

6年生の持ち上がり、やめておいた方がいいというお返事。

正直、とても残念でした。
今の自分には難しいことは十分承知しています。
日々の対応や、指導の仕方、考え方など、自分のまずさが様々なところであると思います。

今の状況で立て直すのも難しいと実感しています。
これ以上ひどくならないようにしのいでいくしかないのかもしれません。

ちなみに、3クラスあり、3組が崩壊状態
私のクラスが崩壊気味、1組はとても落ち着いた状態です。

これから、自分の教師生活や生き方も改めて考えていこうと思います。
ありがとうございます。

投稿: なず | 2014年1月20日 (月) 20時57分

 野中先生と同意見です。

 加えて私が心配するのは、先生方のメンタルです。(なず先生だけでなく、崩壊気味のクラスの先生も)
 関係をひきずることもありますが、頑張れば頑張るほど、精神的に大いに負担がいきます。
 目に見えない疲れがあるはずです。
 今は大丈夫と思うかもしれませんが、精神的に一気に疲れが出て、何ともならなくなる時が来るのが心配です。
 現職の方々は、まだやれると思ってアドバイスすると思います。
(自分がリタイヤしたことがない人、周囲にそういう人がいないときは特に)
 ですが、精神的に病んでしまわないか、とても心配です。
 (今も、そうなっていないかも心配です。なず先生、大丈夫でしょうか?)

 ですから、私も離れることを勧めます。
 

 私がこれだけ言うのは、自分自身が離れて(4年目で3か月療養休暇をとり)元気になり、今25年目ですが元気になっていられることがあります。
 かつ、同時期に「過労死」で2人の尊敬する同僚の先生を亡くしていることもあります。(周囲は健康上の問題だと思われているようですが、私は過労死だと思っています。精神的疲れもあったと推察します。(学級崩壊はしていなかったです。むしろすばらしい学級経営でした。)お元気なら、今頃は間違いなく大校長になっていたでしょう。)
 だから、私は無理だと思ったら(そのように思える人なら)休めよ、心身ともに健康なのが一番だから、という考えなのです。


 参考にしていただければ幸いです。
 

投稿: 一教師より | 2014年1月21日 (火) 01時16分

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